フリーランスイラストレーターを目指してからは、何かと「お金」に関して考える事が多くなりました。
前回の記事でも話しましたが、会社員からフリーランスに転身しようとすると、安定してもらっていた収入が一気に不安定な額になります。フリーランスに成りたての後は、それこそ「収入0円」…なんて日々が続くかもしれません。
話はちょっと変わりますが、みなさんは義務教育で「お金」にまつわる勉強を教わってきましたか?
少なくとも、私は記憶にありません…。
日本人は収入が発生すると、なにかと貯金に回して将来に備えようとしますが、貯金だけではお金は増えないことをご存じでしたでしょうか?
日本の義務教育においては、「お金に関する知識」を教える学校はほとんどありませんが、アメリカの学校では、小学校のカリキュラムに「お金に関する授業」を組み入れて教育しているそうです。
…ということで、「イラスト」の話とはちょっと離れてしまいますが、今回は、貯金も大事だけど「貯蓄」を積極的にやってみよう!というお話をしていこうと思います。
なぜ、イラストレーターを目指す人が、このようなお金の考えに至ったのか?理由は、前回紹介した「無収入に伴う支出の見直し」に載っていますので、よろしかったらこちらもご覧ください。
もくじ
「貯金」だけではお金は増えない

そう、「貯金」でお金はほとんど増えません。
「貯金」と言われると、銀行にお金を預けていつでも引き出すことができる、他にはお金が増えるわけがない、といいうイメージを持たれている方多いと思います。
強いて言うと、お金が増える時は銀行の「利息」が付いた時でしょうか?銀行というのは、こちら側がお願いしてお金を預かってもらっているという感覚ですが、実は逆の考え方になります。
お客さんから預かったお金を個人や企業等に貸し付け運用し、そのお金を返してもらう時に「利息」をつけ、その利息で銀行の収益になっています。利息は、お金を預けてくれたお客さんへの「お礼」として、1年に1回(または何回か)利息が付くものです。
そう、お金を塩漬けしているのと一緒です。もし、このお金を「貯蓄」に回していれば、場合によっては80円よりも大幅に利益を得ることが出来ます。
現金がすぐに使えるように緊急用として「貯金」しておくのもいいですが、ある程度貯金が溜まったら、今度は「貯蓄」に回すことをおすすめします。
「貯蓄」とは?
貯蓄をするべきとは、どういうことでしょうか?
貯金と貯蓄は、下記の意味を持ちます。
貯金···銀行等に預けるお金のこと
貯金···上記も含め、株、国債、保険、金(ゴールド)など、金銭と同じ財貨のこと
そんなことはありません。それは「先入観」の話ではないでしょうか?
今の時代、ただ貯金するだけでは将来が不安です。銀行にお金を寝かせておくよりだったら、寝ているお金にも働いてもらいましょう。
そうです。お金に働いてもらう=投資のことです。
会社員は特にそうですが、自分が頑張って働いたとしても報酬には限界があります。
ですので、お金にも働いてもらえば、自分が働かなくても収入が勝手に入る「不労所得」ができるわけです。
ちなみに、株式投資は副業に当たりません。財産の一つとしてみなしているので、副業禁止の会社でも安心して行うことができます。
でも、この投資について、いい話ばかりではありません。ひょっとした「リスク」が発生することも…?
投資には「リスク」がある
このフレーズを聞いたことはありませんか?
経済の動きによっては、投資したお金が増えずに逆に減ることもありえます。
(ただし、投資においての「リスク」の意味は、リターンの変動(ブレ)を意味します。要するに、「リスクが大きい」という意味は、「大きく増えるかもしれないし、元金よりも減るかもしれない」という意味です。)
最近の例で言えば「コロナショック」です。
日本内で景気がいいか悪いかを判断する目安となる「日経平均株価」という指標がありますが、コロナが蔓延し始めた2020年の2月に、株価が一気に急落しました。
所有している会社の株によっては、持ち株の価格が急落してしまう。すなわち、元金よりも手持ちが減ってしまいます。
そう、短い期間で見ていけば…。
投資をするなら「長期間」かけて運用しよう
現在世の中はコロナショックで不況に陥っていますが、それは「現在進行形」視線で見た話です。
このような経済混乱は、過去に何回も起こりました。
例えば、1970年代のオイルショック、2008年のリーマン・ショックなどですね。
過去には、今回のコロナのように大きな要因で世界経済が不況に陥った事案がありましたが、それらは短期間であり、長い目で行けば経済は徐々に回復していっています。
第1次世界大戦後の100年間:世界経済はどのように成長してきたか
これを見ると、いずれの国においても、長期的には実質GDPは着実な増加を示していますが、それぞれの国においては大きく減少するような局面も散見されます。また、各国間の大小関係が入れ替わっているような場合も見られます引用元:JCER 公益社団法人 日本経済研究センター
(https://www.jcer.or.jp/j-column/column-saito/20181120.html)
現在猛威を振るっているコロナウイルスについても、ワクチン等が開発されれば収束の目処も見えてくるでしょう。医学の進歩率は右肩上がりなので、そう悲観的にならなくても大丈夫です。
経済が一時的に衰退しても、必ず回復する。
ですので、これをきっかけに「投資」を始めてみようと思っている方は、「今日買って明日売る」という短期間の得を狙うのではなく、「コツコツ投資して将来大きく得」を目指した方がいいわけです。
株を買うならはプロに任せる「投資信託」が楽
株をよく知らない人のイメージでは、「1分1秒で手持ちの株の損得が決まる、だから、できるだけ得できるように、パソコンの画面を凝視して数値を逃さない···。」というイメージをお持ちだと思います。
ですが、それは「投資のプロ」ならあり得る話です。
自分は素人だけど、株に興味があるので運用してみたい!という方には、プロに運用を任せる「投資信託」という方法もあります。
プロに任せれば、この先どの会社が成長して利益がでるのか、どの株を買えばいいのか…という判断をプロに任せることができ、これらについて悩まなくて済みます。
なによりも自分の時間を消費せず運用して貰えるので、プロに任せるのがおすすめです。
プロに任せるのはもちろん、人工知能に任せるロボアドバイザー(AI投資)という方法もあります。
どのくらい貯金してから、貯蓄を始めればいい?
ここまで投資のことについて話しましたが、投資はいつどのタイミングで始めた方がいいのでしょうか?
今手持ちの貯金を全額投資にかけるのは、さすがにリスキーです。万が一、病気や怪我をして収入を得られなかった時、急に出費が出来た時用の「緊急用生活費」は取っておいた方がいいでしょう。
じゃあ、貯金がいくら貯まれば安心して貯蓄ができるのか?
ファイナンシャルプランナーなどの専門家の方は、半年~1年分の支出を貯金してから、貯蓄を行うことを勧めています。
ある程度の貯蓄をしておき万が一に備える。貯蓄目標額の器から溢れたお金を投資に回していく、というやり方がいいでしょう。
ちなみに管理人の場合は、プロに見習って1年分の支出や生活費を計算して、その分を銀行に預けて塩漬け貯金、そこから溢れたお金を全て「貯蓄」に回しています。
もしそうなった場合は、安定した収入の見込みが見えるまでの間、投資は休憩しようと思います。
将来も大切ですが、今この時がもっと大切ですからね。
詳しくは専門家に聞いてみてください
···このブログは、フリーランスイラストレーターを目指すブログですが、今回はそれを忘るほどの濃密な「お金」の記事でしたね(笑)
これまでの話は、お金に関する書籍を数十冊読んだ上で自分の体験談を交えた話を紹介させて頂きました。
ですが、所詮は素人の猿真似。
詳しいお金の話は、信頼性のある「書籍」をご覧いただければ幸いです。
ここまでの知識を習得するにあたって、参考になった書籍をいくつか紹介致します。
こちらは以前の記事でも紹介しましたが、今回話した「貯蓄」の基本について、分かりやすい図解と共に解説してくれています。
投資は、毎日100円や1000円からでも始めることができます。
職種ごとにお勧めする投資方法が載っています。「えー、投資って難しいんでしょー?」と思っている方の考え方が変わる一冊です。
女性の方必見。全国の女性のお金事情についてだったり、より得する投資方法について紹介されているムック本です。同じ年代の女性はこんな生活でこんなに貯めているんだ・・・、と、ロールモデルを知ることができる一冊です。
他にもまだまだ役に立つ書籍があります。管理人もお金について、もっと知識を蓄えていきたいですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、イラストとはちょっとかけ離れた「貯蓄」についてお話しましたが、今後、会社員からフリーランスに転身される方には、大いに役立つことでしょう。
銀行に「貯金」しただけではお金は増えません。半年~1年分の生活費分を「貯金」できたら、そこから溢れたお金を「貯蓄」に回してみましょう。
例え、必死に頑張って働いたとしても報酬には限界があります。そこで、「お金にも働いてもらう」ことによって、共働きをして収入を増やすことができます。
ただし、何事にも「リスク」は付き物ですので、投資を検討される方はぜひ専門家著作の本やセミナーに参加して、お金に関する正しい知識を得ていただければ幸いです。
クリエイティブな職業に就いている方。本業で働きつつ、お金にも働いてもらって、将来の豊かな生活を築き上げていきましょう!
それでは!