この記事では、以下のことについて解説しています。
●効率的なストックイラストの作り方について
●食べ物系素材は「○○」を変えてみよう
退職まで残り5ヶ月。現在、イラストレーターを目指すための準備は着々と進めつつあります。
とは言っても、イラストレーターを始めるにあたっての必要な手続きは退職後じゃないとできませんし、準備は「イラストを描く」ことぐらいしかできていませんが…。
もどかしいですよね。一刻も早く退職したいです。
ただし、退職後の無収入の期間を少しでも短くしたいので、収入の手助けとなる「不労所得」を作っていきたいところです。
ということで、2020年2月から始めたのがこの「ストックイラスト」です。
始めてからもうすぐ3ヶ月経ちますが、この3ヶ月間で効率のいいストックイラスト作りが身についてきた気がします。
そこで今回は、「効率のいいストックイラスト作成」について紹介していこうと思います!
もくじ
3ヶ月のストックイラスト制作数
まず初めに、今まで作ったストックイラストの制作数をグラフで表してみました。
2020年2月から作り始め、4月24日現在までの作成数がこちらになります。

この3ヶ月間で、合計392枚作成することができました!
月日が経っていくごとに、枚数が多くなってきていますね。毎日描いた努力の賜物です!
…ま、まぁ、初めたばかりですし、こんなものですよね。
効率的なストックイラストの作り方
では、ここからは本題の「効率的なストックイラストの作り方」について、ご紹介していきます。
人物イラストは「パーツ」を変える
たとえば、下記のように1人の女性イラストを描いたとします。
上のイラストは、右手に動きをつけていて何かを紹介しているようなシーンですね。
これを制作して、さっそくストックサイトに投稿。
「終わった~!次はアイスクリームでも描こうかな!」
と、次のモチーフに手を出すのはもったいない!
どうせなら、このイラストを改変しまくっていろんなシーンを作り出しましょう!
まず、改変しやすいパーツは「腕」になります。腕の動きを改変することにより、様々なシーンを生み出すことが可能です。
例えば、以下の通りに改変することできます。
片方の腕を同じ動きにさせてみたり、拳を握ってガッツポーズを作ったり、指を指して注目させたり…、腕の動きを変えただけで、まったく別物の素材を作ることができました!
「表情」も改変しやすいパーツなので、手の動きに加えていろんな表情にも改変してみました。
このように1つの素材をとことん改変することによって、複数の素材を作ることができます。
ありがたいことに、ストックイラストサイトではたくさんの購入者が存在していますが、クリエイターも負けないくらい多く存在します。せっかく良い素材を作っても、既に存在する膨大な素材の中に埋もれて、見てさえくれない可能性があります。
そこで考えた作戦が、今回のような数撃ちゃ当たる戦法です。まだ無名ですし、ストックイラスト登録したての頃は、認知にも時間がかかりますのでひとまず素材数をどんどん増やしていきましょう。
食べ物のイラストは「味付け」や器を変える
食べ物イラストは、色や形、具材をちょこっと変えるだけで、色んなパターンを生み出すことができます。
次は、下記のイラストを参考にしてみましょう。
みんな大好きラーメンです。
料理系の素材は、人物イラストよりも時間がかかりがちです。こちらのラーメンを作る時にもそれなりに時間がかかってしまいました。
こちらを単品で上げてしまうのもありですが、ラーメンには「様々な味」や「具材」が存在しますので、どうせならこちらも改変してみましょう!
下記イラストのように色や具材パーツを変えるだけで、塩ラーメン、豚骨ラーメンなど、様々な味のラーメン素材を一気に作ることが可能です。

需要があるか分かりませんが、今回は食べ終えた器も作ってみました。
食べ物イラストに関しては、「色」を変化させるだけでも違ったバリエーションに変化させやすいです。スープの色、パンの色、食器でいくとお皿の色も変更すれば「朝食or夕食などのシチュエーション」を醸し出すことも可能です。
人物に何かを持たせてみる
次は、こちらのイラストを例にしてみます。
様々なの服を着た男性です。
こちらのイラストの腕や表情を改変することにより、違ったシーンに変えることができます。例えば、「持ち物」を持たせたりすると…?

その通り。お父さんに「黄色いバラの花束」を渡すことは、「父の日」のプレゼントであることを暗示しています。
他にも、こんな持ち物を持たせてみると…?
このように、持ち物を持たせてやることで、「父の日でプレゼントを渡されたんだな」とか、「通帳を持っている、もしかすると家計を管理しているのかな?」といった様々なシーンを連想させることができます。
一つのイラストを作ったら「改変」できないか考えてみよう
絵描きさんなら分かると思いますが、一から新規のイラストを作成するとそれなりに時間がかかってしまいます。
素材1枚をアップしたあと、新たに一から作る…。もしかすると「まだ使いまわしできる」素材かもしれないのに、すぐに新しい素材に移ってしまうと効率が悪いですよね。
今までご紹介しましたが、初心者ストックイラストクリエイターが素材イラストを作る時におススメなのが、なるべく多くのイラストを描くことです。
「これ、こんな風に変えたら、別のシチュエーションになるんじゃないかな?」と、作業中にある程度考えていき、描き終えたらさっそく改変…というスタンスで作っていけば、効率良く作成することができます。
素材の販売の仕方も工夫してみよう
購入してもらうためには、サイトにアップする時も工夫が必要です。
例えば、冒頭に紹介した「女性」のイラストをアップしたとします。

これ1つだけでも良いと思いますが、素材を制作する余力があれば「男性」や「子供」も描いたイラストを詰め合わせた、「セット品」として販売するのも戦略の一つかもしれません。
購入側の気持になって素材の購入を考えるとすると、「人物1人」と「セット品」…、どちらかというと「セット品」の方がお得感があっていいと思いませんか?
簡単な動きや表情のみの人物イラストであれば、セット品で販売することもおススメします。
こちらは、「家族」として使用してもらうことを考えてセット品にしました。これ以外に、「表情ごと(喜怒哀楽+疑問の顔など)」、「腕の動きごと」などにまとめたセット品を販売するのもいいかもしれませんね。
でも、結局何が売れるかは運しだい
…今まで紹介しておきながらなんですが、結局、どんなに売れる工夫をしたとしても購入されるかどうかは運しだいです。
私も、自分のイラストはどのジャンルが最も需要があるのか調べつつ制作してきましたが、最初に売れたイラストはこちらでした。

「ろくろ首」って!
まさか、この妖怪イラストが最初に売れるとは思っていませんでしたよ!しかもその後も「妖怪シリーズ」の売り上げが一番売れています。そう考えてみると、何が売れるのかは、自分では予測がつきませんね。
自分のイラストがどのジャンルで需要があるのか分からなくても、「これからどんなイラストが需要あるのか」は、ある程度予測することができます。
例えば、1,2ヶ月先のことを考えて、「夏」に関する素材を多めに作ってアップしたり、今のご時世に関するイラストだと、「ウイルス」や「医療関係」のイラストが最も需要があります。
(※2020年7月現在、案の定「自宅待機」や「テレワーク」の検索率は、ここ数ヶ月ずっと上位です。やはり需要があるみたいですね。)
実際、私もテレワークイラストを何枚か作成しましたが、数日で3回ぐらいダウンロードして頂きました。
このように、今後何が売れるのかはある程度予測ができますので、何の素材を作ればいいか分からない方は、先を見通して制作してみるのも手だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私は2020年2月から「ストックイラスト」を始めてみましたが、素材イラストの制作枚数に比例して、売り上げも徐々に増え始めてきました。
ストックイラスト初心者の内は、「イラストの枚数」が売れるかどうかのカギとなってくるので、質と量の釣り合いを見ながら、効率よく作成してどんどんアップしていったほうがいいでしょう。
また、どのような素材イラストが需要があるのかは、ある程度予測することができます。数ヶ月先に使用されるのはどんなシーンか?今の世界情勢はどんな感じなのか?自分で情報収集しつつ、需要がありそうなイラストを作成してみてください!
それでは!
☆管理人の素材イラストをご覧になりたい場合は、以下からどうぞ!