この記事の解説事項
●今まで何個か漫画を描いてきたけれど、今以上に魅力的な漫画を描けるようになりたい!
●そのためには、どういった点について気を付けて描けばいいの?
●「ストーリー」や「コマ割り」、「擬音」など、各項目ごとに「意識するべき箇所」をまとめてみました
以前、当ブログでは「超初心者向け漫画の描き方やアドバイスを載せた記事」を投稿しましたが、これが思いのほか多くの方に読まれているそうなので、これにあやかり「中級者向け」へのアドバイスも記そうかなと思って、この記事を投稿した次第です。
今やだれもが知っているであろう「漫画(manga)」というコンテンツは、日本のみならず海外においてもかなり盛り上がっているコンテンツです。これに影響されて漫画を描き始めた外国の方もたくさんいるんだとか。
全力で応援したくなりますね!
ということで今回は、「中級者向け!魅力的な漫画の描き方についてあれこれ」について紹介します。
なお、ここでの「中級者」の定義は下記の通りに定めて進めていきます。
- 今まで数ページほどの漫画を何回か描いた事がある(時間で例えると、漫画を描き始めて数ヶ月ほど経ったぐらいの方、イラストの画力自体は現時点で高くなくてもOK)
- 「コマ割り」や「吹き出し」の意味が分かる(「コマ割りとは?」と聞かれたら、「ああ、あの漫画を区切っている線ね」といったように、ざっくりでも解説できる程度)
- キャラクターがある程度描ける方(「棒人間」以上のものを描ける方)
今回は下記の漫画を参考にしながら解説していきますので、より魅力的な漫画を描けるようになりたい方はぜひご参考ください!

もくじ
漫画の”目標”を定めよう

これから解説していく前に、まずは「自分はどのような漫画を描きたいか?」についての目標を定める事についてを紹介したいと思います。
これは前回の「超初心者向け漫画の描き方記事」でも触れましたが、イラストや漫画制作は取り組む前に目標を定めておく事が非常に大事ですので、現時点で目標を立てていないかて太は、大雑把でもいいので今すぐに定めておきましょう。
目標を定める事によって、その目標に進むための道を見失う可能性が低くなり、「あーもう描けない!はい、漫画家になることやめました!!」と途中で挫折することも少なくなります。
もちろん、目標は途中で変更するのも全然OKです!ただし、短期間でコロコロ目標を変えるのも挫折しやすくなる要因になりますので、まずはいったん、自分が立てた目標に向かってできるところまで頑張ってみる事をお勧めします。
具体的な例えを出すとすると、例えば「『ちいかわ』のようなゆるキャラを主役にした漫画を描きたい」、「『チェンソーマン』のように一癖あるような絵柄とストーリーを描きたい」…など、既存の漫画を目標にするのが一番やりやすいと思われます。
漫画の「制作期間」も考えよう

また、目標を設定する事に加えて、「制作期間の目標」を具体的な数字にして計画を立てることも非常に重要な事項です。例えば、「今回描く漫画は5ページぐらい描くことにして、これを1ヶ月以内に完成させてみよう!」という感じですね。
こういった制作物を作った方なら分かるかもしれませんが、「先の見えない作業」ほど辛いものはありません。特に漫画はイラスト1枚絵とは違い、1日数日で描き終わるコンテンツではありません。
制作時間は漫画の方が労力がかかるものの、見た人に大きな影響や感動、共感を与える事が出来るのは、イラストよりも「漫画」の方が影響力が大きいです。イラスト1枚絵と比べ「ストーリー」が圧倒的に厚いため、多くの人々を魅了したり夢中にしたり、時には人生そのものに影響を与える事ができます。
メジャーリーガーになるきっかけが「スポーツ漫画」だった…というエピソードも、今では珍しくない話ですよね。それほどまでに、漫画はかなりの影響力があるコンテンツです。
「自分が描きたいから描く」、「みんなに評価されたいから描く」、「周りへの注意喚起を込めて描く」、漫画を描く目標は人それぞれではありますが、「自分はこう描きたい!という目標」と同時に、漫画を描きるため「制作期間」を事前に組むことも、漫画を最後まで描き切るために非常に重要になってきます。
目標と制作期間についてある程度理解して頂いたら、次項からいよいよ本題に入っていきましょう。
中級者向け!魅力的な漫画を描くためには

ではここからが本題ですが、魅力的な漫画を描くためには、どのようなところを意識するべきなのでしょうか?「中級者の方」向けということで、これから項目ごとに説明していきたいと思います。
このアドバイスを読めば、大人気漫画もただやみくもに描いていてきたわけではなく、いかにして人を夢中にさせるか、読みやすくできるかを研究して制作されていることが分かると思います。
今回は下記のサンプル漫画を用いながら、「『コマ割り』は○○を意識して制作すると、もっと魅力的な漫画が描けるよ!」といったTips的なアドバイスを紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてください!

●中級者向け!意識して描いた方がいい箇所まとめ
- ストーリーの作り方
- キャラクターの描き方
- コマ割りのやり方
- セリフ枠の描き方
- 文字の大きさ、入れ方、文章について
- 擬音の描き方
- 背景、効果線の描き方
- トーンの使い方
- 漫符の描き方
①ストーリーの作り方
●意識すべき点
- 描くマンガの「ストーリー」の最終目的は決まっているか?(例:姫を助けに行く、世の中を変える、サッカー大会で1位になるetc…)
- そのストーリーに「起承転結」はあるか?(起伏が無い漫画は読んでいて飽きる)
- この漫画を読んでもらうことで、その人に「どんな印象を与えたいか」を決めているか?(例:人々を勇気づけたい、この世で最もミステリーな体験をさせたい、京都の良さについて伝えたい)

漫画というのは、「画力イコール正義!」が世間一般的に広まっているイラスト業界(もちろん真は違うけれど)とは違い、漫画業界では「画力<<<ストーリー」で面白さや魅力さが判断されます。
そのため、魅力的な漫画を描きたい場合は、「ストーリーの作り方」を第一優先にして、勉強・研究をしてみましょう。
大人気漫画はどうして「人気」なのか?逆に、画力がめっちゃ高い漫画なのに全然売れていないのは、どういった理由があるからなのか…。実際に色んな漫画を読んでみて、自分が思った事、参考にしたいところなどを「メモ帳」などで書き起こすのが一番ベストです。
そうしたら、それを参考にしながら自分の漫画に取り入れてストーリーを練り、実際に漫画として描いてみましょう。
もし、「自分が描いたストーリーは面白いかどうか」を判断してもらいたい場合は、描いた漫画をSNSやサイトに投稿し、読者からの反応を伺う手段が手っ取り早いと思います。
このような場合はあまり落ち込まないようにし、この反応を活かして次の漫画作りに繋げていきましょう。
②キャラクターの描き方
●意識すべき点
- 登場人物に個性はあるか
- 登場人物の性格や個性が似通っていないか?(設定上、あえて似通わせているのであれば問題無し)
- 「この人は今何をしているか」がパッと見で分かる「ポーズ」が描けるか(例えば、「右手を上げている」というポーズが描けるか)

漫画で次に重要なのが「キャラクター」です。キャラクターの性格、設定はもちろんのこと、「キャラクターの容姿」にも意識して描く必要があります。
どなたが言ったのか忘れてしまったのですが、以前プロの漫画家が「キャラクターを黒一色のシルエットにした時、そのシルエットだけで何のキャラクターかが分かるぐらいのキャラデザをした方が良い」という話をされていたのがとても印象的でした。キャラデザにおいてはこの意見を参考にすると、特徴のあるキャラクター作りができるかもしれませんね。
(この話は「銀魂」の空知先生がおっしゃてたっけ…?)
シルエットにした際にも映えるデザインを意識すると良いでしょう。
動きを付けやすい衣装や髪型をデザインに取り入れると、一枚絵にした際にシルエットが際立ち、キャラクター性が強くなります。特に髪型には意識を向けやすいです。特徴的な髪型にすると個性が出やすいかもしれませんね。
引用元:いちあっぷ(https://ichi-up.net/2018/024)
ストーリーをさらに面白くするために、ストーリーと同様に登場人物たちの設定もよくよく考えてみましょう。
③コマ割りのやり方
●意識すべき点
- コマ割りは「見やすさ」を重視しているか(無駄にコマ数を増やしていないか)
- 見せ場のシーンは、大きくコマ割りするとグッド
- 描いた漫画を印刷する予定がある人は(同人誌とか)、「トンボ」を理解して漫画を制作しているか

今以上に魅力的な漫画を生み出すためには、「コマ割り」に関しても意識を払う必要があります。
「超初心者向け漫画の描き方」では、「まずは1ページを2コマに割って、描けたら3コマに増やして…」と説明してきましたが、そこからステップアップして「1ページに何コマ分けていれば読者が読みやすいか」を意識して割っていく必要があります。
とは言いつつ、漫画のコマ割りは、「ケースバイケース」です。自分がどんなストーリーを展開していくのか、どんな絵柄で展開していくかなどによって、分けた方が良いコマ数などが変わってきます。
基本的には”自由”ですので、好きな分だけ分けていっても全然問題無いのですが、「コマ割りの数の基準について何かしら定まっていないと、不安で不安で仕方がない!」という方は、下記の記事がとても参考になりますので、こちらもご参照ください。
コマ割りに大ゴマや変形コマを加える演出は、通常のコマ割りより一歩レベルが上がったものと考えてください。バランスを見て適当に、法則性や理論なく「ただ目立たせるため」に大きくすればいいわけではありません。この点について3つの事例をご紹介します。
1. ジャンプのコマ数
ジャンプで活躍する多くの漫画家は、5コマ~7コマに集中しています。また小学館の新人コミック賞でも「1ページ8コマを超えないほうがいい」とアドバイスされています。ネーム用紙2ページ・完成 原稿1ページにつき平均して6コマに収めれば、推奨のコマ数と一致しますね。
引用元:マンナビ(https://mannavi.net/5913/)
漫画のコマ数、コマの割り方にも意識をしながら描くといいかもしれませんね。
※補足
ちなみに、近年では「ウェブトゥーン(WEBTOON)」という漫画表現が広まりつつあります。
こちらのコマ割り漫画は主に海外で好まれているそうで、近年市場も大きくなっています。
今後を見据えて海外を中心に漫画を発信していきたい方は、ウェブトゥーンの表現方法で漫画を描くことも1つの道だと思います。

④セリフ枠の描き方
●意識すべき点
- どのシーンで、どの「フキダシ枠」を利用すればいいか知っているか
- 「トンボ」を設定して漫画を描く時、セリフ枠が「タチキリ線」に引っ掛からないように描いたり、「ノド」を考慮して内枠気味に描いているかどうか
(これを意識して描かないと、印刷され出来上がった冊子を見た時に、「あ!!セリフ枠がページ端に寄り過ぎたせいで、文字が切れてしまっている!!」ということになりかねない)


実は、フキダシにはある程度「規則」があり、例えば上記画像のように「通常の会話シーンではコレ」、「心の中を表現している時に使うフキダシはコレ」といったような決まり事が密かにあります。
一応、これを無視して自由にフキダシをつける事も可能ですが、世間一般的には「このフキダシはコレ」というように”意味が周知”されていますので、フキダシ枠についてもある程度気を付けて描写する必要があります。
また、先ほどの意見と逆になってしまいますが、時には上記の常識を飛び越えて「墨のような、筆のような書き味で描くフキダシ」…なんてものもあります。
幅広いジャンルの漫画を満遍なく読んでいくと、「こういったフキダシの表現の仕方もあるんだ!」という気づきを得る事もできます。セリフ枠について探求してみたい方は、たくさん漫画を読んでみるのいいかもしれませんね。
➄文字の大きさ、入れ方、文章について
●意識すべき点
- 文字の「ポイント数」は、大きすぎず小さすぎないか(あまりにも小さすぎると、読みづらくて読む気が失せてしまう…)
- 長いセリフは、区切りがいいところで”段”にして分けているか
- 「フォント」についてある程度規則があることを知っているか
「文字」に関してはどちらかというと他の要素よりも優先度低めで勉強されがちですが、文字の体裁ひとつとっても、「漫画の読みやすさ」、「その場の雰囲気」を変化させることができるので、より魅力的な漫画を描く時には「文字」についても気を付けなければいけません。
まずは「文字のポイント数(pt)」についてですが、これはプロの漫画家に限らず、同人誌作成を経験した方なら、誰しもが一度は悩む要素かと思われます。
文字のポイント数についても最終的には「本人次第」ではあるのですが、実はこちらについては「この数値がおススメ」という相場があります。
もし、A4、B5、A6あたりの原稿用紙のサイズで描く場合は、文字のポイント数は最低でも7pt以上が好ましく、「7~14pt」ほどで入力される方がほとんどです。
(※上記の数値は主に「クリスタ」で描く場合の数値。加えて、キャンパスの解像度にもよっても前後するが、300~350dpiで描く場合は上記の数値内が好ましい。)
ptですが、活字のサイズとして基本的に7ptが最低限度欲しいと覚えましょう。
それよりも小さいポイントだと印刷されて見た場合見づらいと言われています。
マンガのセリフに使用する場合は最適なのは14ptと言われています。目安として14ptと7ptの二つを覚えましょう。
引用元:同人誌印刷るるる(https://rururu-p.com/article/1257)
また、もう一つ意識しておきたいのは、「フォント」についてです。「明朝体」とか「ゴシック体」とかのことですね。
こちらもある程度「漫画を描く上での決まり事」が定められており、一般的には「イワタアンチック体B」というフォントが使用されています。
(こちらはPCやタブレットなどの媒体に最初から搭載されているフォントではなく、有料で購入する必要があります。ただし、クリスタを購入した際には、特典としてこのフォントが無料で手に入ります。)
しかし、漫画のシーンやキャラクターの性格を鑑みた上で、「イワタ以外のフォント」に変えるという表現も多く取られています。そうすることで、シーンの雰囲気をがらりと変えたり、キャラの性格を文字で表現する事も可能です。

⑥擬音の描き方
●意識すべき点
- 擬音のそれぞれの意味をある程度理解しているか(例えば、「ドキッ」という擬音はいつ使用した方が適切なのかどうかとか)
- 擬音の音に合わせた書き方を意識しているか(ペイントソフトの「ペン先」を変えるのも一つの手。)
- 擬音を盛り込み過ぎてないか(擬音を入れすぎると、逆にコマ内が見えづらくなる)

「今何をしているか」をより分かりやすく文章として伝えられる要素、それが「擬音」です。オノマトペを文字にして書き起こすわけですが、これらはただ闇雲に使えば漫画が面白くなる…というわけではありません。
そのため、擬音を適切に使用する事によって、そのシーンをより面白くする、よりインパクトを与える、よりコミカルに伝える…といった役割ができます。
どのシーンにどの擬音を使えばいいのか?という疑問については、ネットで検索をかけると「擬音=意味」を一挙にまとめたサイトが有識者によって制作されています。そうでなくても、日ごろから漫画を嗜んでいる方であれば感覚的に分かると思われますので、こういった面から見ても、ひたすら漫画を描くだけではなく同じぐらいた漫画を読むことが大切になってくるのですね…。
一方、マンガにおけるオノマトペは、多くの場合、デザインされた描き文字だ。迫力ある擬音は迫力ある書体で、かわいい様子を示す擬態語はかわいい書体で描かれる。つまり、文字と絵のハイブリッド表現――それがマンガのオノマトペなのである。
引用元:メディア芸術カレントコンテンツ(https://mediag.bunka.go.jp/article/article-20297/)
➆背景、効果線の描き方
●意識すべき点
- 背景を描こうとしているそのコマは、「人物が主役か」、または「背景が主役か」によって、背景の描きこみ量を増やしたりあえて減らしたりすることも大切
- ぱっと見で「なんの背景か」が分かる描き方をしているか(単に画力コストが高い背景を描けばいい…というわけではない)

漫画における「背景」は、今読んでいるシーンをより分かりやすくしたり、漫画そのもののクオリティをあげることもできる、割と重要な役目を持っています。しかし、擬音と同様に、上手く利用しないと逆に漫画を見づらくしてしまう恐れがあります。
例えば、「通常のコマ」や「小さめのコマ(繋ぎとして描いたコマ)」などにはあえて背景を書かず人物のみにし、大きなコマ(見せ場やクライマックス)などに自分の持てる力をだしつくした背景を描いてみる…などなど。
そういった事にも気を付けて背景が描ければ、それだけでもう「中級者」以上の漫画を描くことができるかもしれません。
⑧トーンの使い方
●意識すべき点
- トーンの種類と特徴について理解しておく(世間一般において、「○○トーン」はどういったシーンで扱われているか?を理解しておいく)
- トーンを使用することで発生する「モアレ」にも気を付ける

漫画は「白黒」世界で描写されますが、その中に「色」を取り入れてより漫画を見やすくする役目が「トーン」になります。
このトーンに限っては、使用するもしないも完全に個人の自由です。プロの漫画家の中には、トーンを使用しない方も大勢います。(管理人もあまり使用しません)
トーンを上手く利用することで漫画がさらに見やすく&読みやすくなりますので、余裕があればトーンについても勉強しておきましょう。
ちなみに、トーンを使用する際には「モアレ」に注意!モアレというのは、印刷の仕上がりによって、意図しない模様が見えてしまう現象です。これは紙の漫画以外にも「ネット上に投稿した漫画(画像)」も同じことが言えます。
たまに、SNSで上がっている漫画を見よう画像をクリックすると、”画面が超絶チラチラして目にくる”ことがありますが、モニターやスマホが壊れていないければ、これがモアレによる現象です。
モアレとは、元々は『規則的に並ぶ模様を重ねた際に生じる新たな模様』という意味です。しかし、印刷や漫画の世界では『印刷時に意図していない柄ができてしまった』ことを指しています。
つまり、トーンを不適切な状態で重ねることで、印刷物が汚く見えてしまったりすることがあります。綺麗に見せようとして貼ったトーンが原因で見栄えが悪くなってしまうのはもったいないですよね。
引用元:なないろ堂(https://nanairodo.jp/moare/)
トーンを使用して描く場合は、「モアレ」にも注意して描きましょう。
➈漫符の描き方
●意識すべき点
- 漫符の意味をある程度理解しているか
- 「擬音」と同様に、漫画に付け過ぎていないかどうか

最後に「漫符」について意識するべき点ですが、漫符も漫画をさらに読みやすくするための「記号」になります。よく使用されるのが、「キャラクターが動いている様子を表す”二重線”」、「キャラクターが焦っている様子を表現する”汗(雫のようなもの)”」などが代表的ですよね。
他にも「大声を上げている時の漫符」、「怒っている時の漫符号」など、上げればきりがないほどたくさん存在します。漫画を超えて「アニメ」においてもよく描写されていますよね。
上手く活用することで、今見ているシーンをより分かりやすく読者に伝える効果がありますので、漫符についても意識してみてください!
アウトプットと同時にインプットも忘れずに

ここまでは、「漫画中級者向け」ということでさらに魅力的な漫画を描くために意識していきたい点について紹介してきました。
もちろん、これ以外にも意識して欲しい点は山ほどあるのですが、ひとまずは今回紹介した点を押させておけば、「見る側」にとって見やすくて面白い漫画が描ける事かと思います。
「漫画の描き方」を勉強する方法は「実際に描いてみる」ことが一番大切なのですが、これ並行して「他の作品をたくさん読んで、アイデアや学びをインプットする」ことも同じくらい大切です。
そのため、よりよい漫画が描けるようになりたい方は、
- アウトプット(実際に自分で漫画を描く)
- インプット(既に世に出回っている漫画を読み、アイデアや学びを自分に取り込む)
この2つを交互にやりながら制作していくとベストかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「中級者向け!魅力的な漫画の描き方についてあれこれ紹介します」ということで、「今まで数ページほどの漫画を何回か描いた事がある」、「コマ割りや吹き出しの意味が、使い方がある程度分かる」レベルの方向けにいろいろと紹介してきました。
今以上に魅力的な漫画を描けるようにするためには、
- 自分が目指したい漫画を「目標」に掲げる
- これから制作する漫画の「制作期間」を算出する
- 今まで紹介した8つの項目における「意識して描いた方がいい箇所」を参考にし、自分の漫画を磨き上げて作っていく
- 「インプット」も忘れずに行い、①~③を繰り返して徐々に腕を上げる
上記の流れを繰り返すことで、漫画を描く力が着実についていくと思われます。
漫画は数日ですぐに上手くなるわけではなく、描き続けた期間だけ上達していきます。あまり飛ばし過ぎずに気長に勉強してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!