この記事は、以下について解説しています。
・「不労所得」とは?
・フリーランスになる前に初めておくべき「不労所得」の手段について
無印かげひと(@kage86kagen)です!
突然ですが、お仕事をされているみなさんに質問です。
みなさんは会社に属してお仕事をしていますか?それとも独立していますか?
もしくは、フリーランスという働き方を選択している方も、いるかもしれませんね。
フリーランス人口は年々増加傾向にあるそうです。2020年時点でのフリーランス人口は、およそ「200万人」にものぼるんだとか…。
ただし、上記の数は「会社員に属していない完全独立のフリーランス」の人口になりますので、およそ200万人の方々が会社から独立してお仕事しているということになります。
自由な働き方ができるフリーランス…。この働き方が魅力的に見える方もいるのではないでしょうか?実際、私もフリーランスという働き方に大きな夢を抱いていました。だって、好きな時間に仕事ができるし、自分のスキルを活かしてそれが収入になるわけなんですよ。
しかし、現実はそれほど甘くはありません。フリーランスに転身するとどうしても不安になるのがお金の事。フリーランスになる前にお金について備えておかないと、途中でやめざるを得ないかも…!?
お金の不安を少しでも解消するためには、フリーランスになる前から「不労所得」を作っておくことをおすすめします。
ということで、今回は、イラストレーターなどのクリエイター向け、またはこれからそれらを目指す方向け、「フリーランスになる前に準備しておきたい「不労所得」のこと」についてご紹介したいと思います。
- 「不労所得」とはなんぞや?
- イラストレーター向けの不労所得はどんなものがあるのか?
- 不労所得である程度収入を得るためには、どれぐらいの期間が必要なのか?
…などといった、みなさんが気になる「お金」についての話が満載ですので、ぜひご参考ください!
もくじ
不労所得とは?

まずは、不労所得とはなんぞや?ということについてご説明します。不労所得とは、文字面からお察しの通り「働かなくてもお金が得られる」ことを指します。
不労所得とは、自分自身が労働することなく得られる所得のことです。
働かないといっても、全く何にもせずにお金が勝手に入ってくるという甘い話はありません。
しかし、お金を稼ぐ仕組みを構築できれば、労働しなくてもお金が入ってくるようになります。引用元:レイビー「初心者でも始められる不労所得とは?目的別おすすめ9選【徹底解説】」(https://www.ms-toushiguide.jp/6067/)
上記の引用にもある通り、不労所得を始めるにあたってまずはお金が入ってくる仕組みを整えないといけません。お金の流れさえ作ることができれば、後は自分が動かなくても勝手に収入が得られるようになっていく…ということになります。
そう聞くと、なんだか素敵な話ですよね。でも、これは夢物語でもなく、実際に不労所得だけで生活を成り立てている方もいらっしゃいます。
でも、この不労所得がなんでフリーランスに関わってくるかというと、フリーランスに転身した後は毎月の収入が不安定になりますので、少しでも収入の支えを得るために不労所得を備えておいた方がいい…という話に繋がります。
特に、フリーランス開始時点で知名度が皆無(お仕事も中々来ない方)のイラストレーターの場合は、最初の1年目は「赤字」を覚悟しておいた方がいいほど、お仕事が手に入らない人が大半だと思います。
私は昨年2020年7月に退職し、知名度もないままフリーランスイラストレーターとして活動をし始めましたが、今までの活動を振り返ると、トータル的に未だに「赤字」です…(笑)ただ、少しずつではありますが、お仕事の件数も増えてきているので、この調子で月収入を安定させたいものです。
退職後、アルバイトもせずフリーランス一本で働く方にとっては、「お金」が非常に死活問題…。そこで不労所得の出番という事になります。
収入が安定しない期間に不労所得で金銭面をバックアップしてもらえば、お金に不安を抱くことなく全力で本業に取り掛かることができるでしょう。
大前提の話

ただし、これから何種類か不労所得を紹介するにあたり大前提の話になりますが、どれも収入と言える額が発生するまでは、最低1年はかかると思ってください。
実際、私も不労所得をやり始めたのはちょうど1年前になりますが、ようやく「ちょっと」収入が出始めたばかりのものがほとんどです。
「そうは言われても、イメージできないな…。」という方向けに、今回は以下のように、
★おススメ度
★始めやすさ
★始めてから1年後の収入(管理人の実体験)
上記のように結果を紹介しながら、不労所得の種類について説明していこうと思います。
それでは、いってみましょう!
不労所得の手段
ストックイラストをやる

おススメ度:★★★★☆(星3つ)
始めやすさ:★★★★★(星5つ)
始めてから1年後の収入(体験談):10,000円/月
イラストが描ける人におススメしたい不労所得、それが「ストックイラスト」という働き方です。
「ストックイラスト」というのは、「自分が制作したイラストを”ストックサイト(有名どころで言うと、PIXTAやAdobe Stock)”に登録しておき、利用者が購入したら報酬がもらえる」といったサービス内容です。イラスト以外にも自分が撮った写真や、制作した動画なども販売することができます。
近年は人気上昇中の不労所得の一種で、自分の絵柄やイラストの題材によっては早く収入に繋がるかもしれません。
私は1年前にストックサイト5社に登録しました。当時、絵描きとしての知名度は0ですし、画力もそんなに上手くない方でしたが、それでも1年間続けてきた結果、現在は月に1万円まで稼ぐことができるようになりました。
特に、既にイラストでお仕事されている方や、デザイン経験のある方などがストックサイトを始めると、実践経験がありセンスが磨かれている状態なので、短期間で成果を上げられるかもしれませんね。
上記の例は稀ですが、大抵の場合は初めてから1年間は大きな収入は見込めないと思います。成果が出るまでに時間がかかるため、「なんだよ、3ヶ月間ずっと描いたのに、月に1,000円しか売り上げが無いじゃん。やめよっと。」と、途中で挫折する方が多いそうです。
「すぐにがっぽり稼ぎたい!」という方よりも、「コツコツ着実に積み立てて」いける向きの不労所得になると思われます。
育児の合間や、会社から帰ってきた後の数分でもイラストは描き進められるはずです。ちょっとずつでもいいのでコツコツ投稿していけば、いずれは大きな不労所得になるかもしれませんね。
このブログでは、特にストックイラストについての記事を多数紹介しています。詳しく知りたい方は、「ストックイラストを効率的に生産する方法[人物編]」をご覧ください!
サイトやブログを始めてみる

おススメ度:★★★☆☆
始めやすさ:★★☆☆☆
始めてから1年後の収入(体験談):200円/月
ご存じの方も多いかもしれませんが、ホームページやブログなどから収入を得る方法もあります。ブログ内に広告を貼る、いわゆる「アフィリエイト」っていう収益方法です。このサイトでも、右側のウィジェットに「可愛い女の子」が絶え間なく動いているgifがありますが、こちらは「Live2D」という「動くイラストを作れるソフトを販売している」会社の広告を貼らせて頂いています。
イラストレーターがブログで不労所得?と思われる方もいるかもしれませんが、サイトを運営することで2つのメリットが生まれます。
- 自分のサイトを持つことで、イコール自分のお店をかまえることができ、営業や信頼を得るために大いに役立つ
- サイトの閲覧者が多くなったところで「広告」をサイト内に貼り付けると、その広告をクリックしたり、商品を買ってもらった時に報酬が発生する(クリックで報酬が出るかは、アフィリエイトによる)。
いわゆる一石二鳥ってやつですね。
これからイラストレーターを始めようと考えている方は、SNSだけではなくサイトを持つことをお勧めします。サイトを作ってお仕事実績を公開したり、「こんな感じに描きますよ!」と宣伝したり、「メールフォーム」を作って依頼しやすくしたり…など、幅広く活動を行うことができます。
私の場合、サイトは2種類作っていまして、
「ポートフォリオサイト(お仕事依頼を受ける本命のサイト)」と、
こちらの「ブログサイト(イラストに関する情報を発信しているサイト)」の2種類を運営しています。
ポートフォリオサイトは文字通り「ポートフォリオ(作品集)」ですので、極力広告は載せたくないです(個人的には)。ですので、もう一つのブログサイトの方に広告を載せることにしました。
「ブログサイトでの広告からの不労所得方法」については、今回の記事と主旨がずれるため割愛しますが、ブログサイトを運営して広告から不労所得を稼ぐのもいい方法かもしれませんね。
ただし、これを収益化するためには、ブログで収益を得るためのある程度の知識(戦略)と、定期的に継続して記事を投稿し続ける、この2つがとても重要になってきます。私を例に出しますと、ブログは約1年間継続して運営していますが、それでも累計「200円」しか収益がありません。もはや雀の涙にもならない収益です…。
これはなぜかというと、以下のような経緯があったためです。
- 始めた月~3ヶ月 「よっしゃあ、ブログで収入を得るぞ!」
- 4ヶ月目~10ヶ月 「全然収入にならない。あんまり力を入れずに放置しよっと。」
- 11ヶ月目 「日々のイラストレーターの活動や、徐々に認知されていっているおかげで、ブログ閲覧者が急激に増えた!今こそブログに力を入れるべきだ!」
…と数ヶ月間ブランクがあったため、1年経った今でも200円しか儲けがありません。
ブログで収益を得るためには、皆さんが思っている以上にブログについて勉強しないといけません。ですので、いきなり広告収入を得ようとはせず、まずは「自分のポートフォリオサイトを持つ」ことを目標にして、サイト作りから始めて見るといいでしょう。慣れてきたら、
・ポートフォリオサイトに広告を貼ってみる
・別のサイトを作成し、そこに広告を貼ってみる
などなど、いろんな方法を試してみるといいかもしれません。
ちなみに、私は「エックスサーバー」という「レンタルサーバー会社」からサーバーを借りて、ドメイン(https://…から始まるURLのこと。ネット上での住所を意味する。)も作り、すべて一からこちらのブログサイトを制作しました。
サイト制作に興味が出た方は、ぜひ以下のエックスサーバーなど「レンタルサーバー」サイトを参照してみてください!
note

おススメ度:★★☆☆☆
始めやすさ:★★★★☆
始めてから1年後の収入(体験談):3,000円/月
「note」というのは、サイトやブログと同様に画像や文章を投稿して紹介することができるサービスです。一見、先ほどの「サイト・ブログを作る」と似ているような気がしますが、「サイト・ブログを作る」は「一からサイトを構築する」という意味になります。
それに対しnoteでは、登録した時点で文章や画像をすぐに発信することができたり、メッセージボックスを設けたりすることもできます。
noteの特徴の一つとして、「有料記事」を好きな値段で設定することができます。この有料記事で不労所得を稼ぐ手段があります。
これにより、無料で教えるにはもったいない自分の専門スキルを公開したり、「これから○○で稼げ!」みたいなお得な情報についてなど…お金を払う価値があると判断した記事を有料で発信することができます。
私の場合は、「フリーランスイラストレーターとしての1ヵ月ごとの収支報告」というそのまんまの値段が書いてある赤裸々収入報告を有料記事として販売したり、「ストックイラストはこれから何を描くべき?」といった有益になりそうな情報を有料化しています。
「なんだか簡単そう。noteならすぐに不労所得になるのでは?」と思いがちですが、こちらもすぐに収益化することは難しいです。
私で例えると、noteは昨年8月から初めて9ヶ月経ちますが、収益があったのはここ1,2ヶ月のこと。それ以前はまったくありませんでした。
noteで記事を買ってもらうには、自分の信用&信頼性が一番大事になってきます。何者なのか分からない人の有料記事は、購入するのが怖いですからね…。
現時点での知名度の低さによっては収益化に時間がかかりますので、長い目で見て運営した方が良いと思います。
クラウドソーシングを始める
ぱっと見インパクト与えるエモいイラスト作ります MVイラスト、アイコン、表紙&挿絵、ポスター
おススメ度:★★☆☆☆
始めやすさ:★★★★☆
始めてから1年後の収入(体験談):20,000/月
「クラウドソーシング」というのは、「仕事を発注したい人と、仕事を受けたい人が出会えるマッチングサイト」です。有名なサイトだと、上記の「ココナラ」や「ランサーズ」といったサイトが有名どころです。
クラウドソーシングサイトでは、プロに限らず趣味で絵描きをしている方、副業として仕事を求めている方もたくさん登録しています。実際、趣味で描いている方でも仕事をもらうことができるので、イラストレーター成り立ての方でも始めやすいのではないでしょうか?
しかし、こちらも「知名度」が大きく関わってくる不労所得です。最初のうちは、依頼者側から「これを描いて!」と仕事の話をされることはまずありません。
ですので、登録初期のお仕事の獲得方法ですが、サイト内の「公開提案」という「購入者がクリエイターを募る画面」から依頼内容を探し、そこで採用されて仕事を獲得…といった流れを経験する方がほとんどだと思います。そこで実績をある程度積み重ねていき、サイト内で人気のクリエイターになってくると、そこから初めて「依頼者自らが声をかけてくれる」頻度が多くなっています。
私がイラストレーターとして活動を始めた最初のお仕事は、「ココナラ」の公開提案から勝ち取った案件でした。退職後、各サイト等で宣伝しつつ、ココナラ内の公開提案にもバンバン応募していたのですが、応募し続けて約2週間後に初仕事となりました。
初心者の方でも簡単にお仕事を獲得できそうですが、近年はクラウドソーシングサイトでのクリエイターの急増と、それに加えてイラストが比較的上手な方の登録が多くなっています。
現在は、クリエイター>依頼者という割合になっているので、もはや「仕事の奪い合い」が日常茶飯事です。
それに加えて、サービスの低価格化が深刻です。下記のような描き込み量のイラストでも、「1枚3,000円」で応募をかけている依頼者が多いです。

しかも、そこから「手数料(サービス購入時の値段の10~25%ほど)」を、仲介人であるクラウドソーシングに取られてしまいますので、実際の手取りはもっと少ないです…。
値段だけ見るとちょっと不安な不労所得方法ですが、クラウドソーシングサイトでしかできない出会いもありますし、クラウドソーシングでの実績から、ダイレクトな仕事に繋がることもあります。(実際、私はココナラのおかげで、クラウドソーシング→クライアントワークに発展して、継続案件を頂いているパターンがあります。)
最近のクラウドソーシング情勢も厳しくなっていますが、やらないよりは挑戦してみるのもいいかもしれませんんね。
「投資」を始めてみる

おススメ度:★★★★☆
始めやすさ:★★★★☆
始めてからの利益(体験談):「つみたてNISA」のみ運用。1年間に投資できる額(40万円が限度)を満額投資し続け、約1年半経過した後の利益が、約+160,000円
「なんで投資…?株とか運営する、あれのことだよね…?」と思った方もいると思います。実際、「投資」の話をするイラストレーターはほとんどいないかもしれませんね(笑)
株という単語を聞くだけでシャットアウトしてしまう方も多いと思いますが、どうか最後までお聞きください!この場合の投資というのは、「放置するタイプの投資」の事を言い、イラストレーターにぴったりの投資方法です。
みなさんが持たれている投資のイメージは、
- 株を買って儲けを出す
- そのためには1日中モニターに張り付かないといけない
- 損得が激しい、というより損しかない
というイメージがあると思いますが、「放置するタイプの投資」は株を定期的に買ってそのままにしておくだけで、将来的に資産を増やしていくことができるといった方法です。
聞いたことがあるかもしれませんが、「iDeCo」や「つみたてNISA」という投資の方法です。これらの方法でも不労所得を得ることができます。
先ほど、私の現在の利益が「約+160,000円」と説明しましたが、もう少し詳しく説明すると、
- つみたてNISAは、年に40万円しか積み立てできない、ので
- 1年半継続しているため、現時点での元金は60万円
- これに利益が出ているため、その利益額が約160,000円
- 現時点での貯蓄額は約760,000円
…という状況です。この1年間半、最初に口座を登録した手続き以外は、積み立ての振り込み以外何もしていない&触っていません。
それなのに、1年間半で160,000円というのはかなりすごいのではないでしょうか?
…と聞くと、興味がわいて「説明して欲しい!」という方もいらっしゃると思いますが、こちらも今回の記事の主旨とずれてしまうので、(というより、投資について説明するともう1記事書けるほどの量になるので)、詳しい話については今回も割愛します。
投資で稼ぐデメリットとしては、そもそも手元にお金が無いとできない点です。お金を出す余裕がない場合、無理矢理資金を捻出して投資することは絶対におススメしません。
しかしお金の専門家によると、最近は月に100円、1,000円単位からの少額投資もおススメしているそうです。「1日のおやつ」を我慢して、そのお金を投資に回す…と考えれば、手軽に積み立てることも可能ではないでしょうか?
投資の詳しい話は、以下の書籍やリンク先で紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください!
不労所得おススメランキング
さて、ここまで5つの不労所得を説明してきましたが、ここで、おススメ度をランキングにしてみようと思います。
- クラウドソーシング
- ストックイラスト
- サイト・ブログ制作
- 投資
- note
手っ取り早く、しかもまとまったお金を得たい場合は、クラウドソーシングを活用することが一番かもしれません。ただ、競合がかなり激しいので、クラウドソーシングで営業を行いつつ、空いた時間でストックイラストをコツコツ投稿していく…といった並行作業で不労所得を育てていくのもいいかもしれませんね。
ただし、これらの話はあくまでも不労所得を得るための方法ですので、フリーランスになる前に行うことが得策です。
退職後、フリーランスに転身した後は、不労所得を育てる時間よりも、営業活動に時間を割き、いち早く仕事を獲得することをおすすめします。
これらの不労所得は、あくまでも副業感覚で心にとめておいてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、イラストレーターなどのクリエイター向け、またはこれから目指す方向け、「フリーランスになる前に準備しておきたい「不労所得」のこと」についてご紹介しました。
今回紹介した不労所得の方法ですが、
- クラウドソーシングで収入を得る
- ストックイラストに投稿する
- サイト・ブログを制作し、広告を貼って運用する
- 投資をして、利益を不労所得にする
- noteで有料記事を売る
5つの方法を紹介しました。
一気に5つの不労所得を試すのはとても難しいと思いますので、まずはどれか一つに焦点を当てて、不労所得の準備を整えることが望ましいです。
また、大前提の話になりますが、どの不労所得も目に見えて成果を出すためには、最低でも1年はかかると思ってください!(クラウドソーシングは、やり方次第で短期間で成果がが出やすいです)
すぐに花開く話ではありませんので、上記の不労所得を始める方は長期戦になることを覚悟して取り組んでください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!