この記事の解説内容
●イラストが本業だけど、「イラスト以外の仕事」を頼まれた時の考え方や対処法について
●イラスト以外の仕事をうける時の判断材料
●実際に管理人がうけた「イラスト以外の仕事」について
今回はちょっとニッチですが、イラストのお仕事に関する「ちょっとした”ある”悩み」についてを紹介したいと思います。記事のタイトルにもなっていますが、「イラスト以外の仕事を頼まれた場合」のお話です。
イラストレーターの本業というのは、もちろん「絵を描く事」がメインになってきます。
しかし、時として依頼者から「イラスト以外の○○もやって欲しい!」というような依頼が舞い込んできたりすることもあります。「そんなことある!?」と思われるかもしれませんが、経験された方は少なからずいるのではないでしょうか?
特にイラストレーター初心者がこのシーンに直面した場合、イラスト以外の仕事が来た時にどう対処すればよいか悩んでしまう方もいるかもしれません。
そこで今回は、『「○○もやって!」イラスト以外の仕事を頼まれた場合の考え方や対処法について』をご紹介したいと思います。
- イラストが本業だけど、イラスト以外の仕事が舞い込んできた
- お金は払うらしいけど、そのまま引き受けていいかどうかの判断ができない…
- 実際に管理人が請け負った「イラスト以外」の仕事について紹介
上記について気になる方は、ぜひ本記事をご覧ください!
もくじ
イラスト以外の仕事って?

まずは「イラストレーター(絵師)にイラスト以外の仕事が来る?」ということ事について、ざっくり紹介したいと思います。
当然ですが、イラストレーターはイラストが本業になります。なので、この場合の「イラスト以外の仕事」を説明すると、例えば下記のような仕事を指します。
- 事業に必要なもの以外の書類制作
- ブログ記事の執筆
- イラスト制作後の入稿作業
- 楽曲制作 etc…
逆に、イラストに関係するような仕事、例えば「描いたイラストに対するライターからのインタビュー」などは、主体が自分のイラストに関する事になるので、ここでは省略します。
「イラスト以外の仕事の依頼?イラストレーターに対してそんなことあるの…?」と思われるかもしれませんが、実際管理人も何回か体験したことがあります。
また、イラストレーターに成る前の経歴や前職について記載している方に関しては、そうでない人に比べると割とありがちな経験かもしれません。
「イラストレーターに成る前はWebデザインをやってたんですか!?もしよかったら…」といったように、経歴を見た上で”ついで仕事”を依頼されたことがある方もいるかもしれませんね。
こういったように、イラスト以外の仕事の話が来ることは、多くは無いにしろ実は経験したことがある人もちらほらいらっしゃると思います。
そこで悩むのが「引き受けるべきか否か」についてだと思いますが、こういった仕事を受けるべきかの判断に関してのアドバイスを載せてみましたので、ぜひ参考いただければと思います。
イラスト以外の仕事を請ける時の判断材料

イラスト以外の仕事が舞い込んできてそれを請けようか迷った時には、下記の事項を判断材料にするとよいと思います。
その仕事を引き受けて苦ではないか
まずは、「その仕事を引き受けて苦ではないか、やってもいいよと思える仕事か」を考えましょう。(もちろん、その仕事は自分ができることが大前提の話になります。)
例えば、管理人は前職の関係でExcelを使用することができます。スキル的には求人で求められるレベルを満たしている程度でプロフェッショナル…というわけではありませんが、表制作や表計算は苦労することなくスピーディに行うことが可能です。
「Excelができるのですか?ではイラストの挿絵の他に○○の表も作って欲しいのですが…」という依頼が来た場合は、「Excel作業は自分にとって楽しいか、苦ではないか」といったように、まずは自分自身と相談することが大事です。
もしも、「できるけれどあんまり乗り気じゃない…」と思ってしまった場合は、潔く断ってしまった方が良いかもしれません。なぜなら、なあなあに引き受けてしまうとその後の作業もなあなあになりがちだからです。
そうなると、制作意欲の低下が制作物のモチベーションやクオリティを下げてしまい、かえって依頼者への迷惑になる可能性があります。
そうならないためにも、「その仕事を引き受けて苦ではないか、やってもいいよと思える仕事か」が、最も重要な判断材料になることと思われます。
依頼者は信頼できる人かどうか

次に、イラスト以外の仕事を依頼してくる方が「信頼出来る人かどうか」についても入念にチェックしましょう。これはなにも今回に限ったことではありませんが、イラストを依頼される時以上に、入念にチェックしておくことをおすすめします。
そもそも、大手企業&著名な個人からの依頼の場合、そういった作業は「そっち系が得意な人」に割り振っている場合がほとんどです。そうなると、”ついで”でイラスト以外のお仕事を依頼される方というのは、割と限定されてきます。
その分の作業料金がもらえるかどうか

そもそも論ですが、イラスト以外の仕事を依頼してくる場合、当然ながらイラスト作料とは別で「作業料」を支払ってもらう事が前提です。
もし、「ちゃちゃっとできるでしょ?サービスでやってよ」という依頼者がいた場合は、問答無用でお断りしましょう。イラスト以外のお仕事も「お仕事」です。
それ相応の報酬を頂けないと話にならないですし、実績重視でやろうと考えて受けようとする方もいるかもしれませんが、これは絶対おススメしません。言葉が悪いですが依頼者にいいように使われるのがオチです。
また、契約前のヒアリングではなく、作業の着手中に「○○もやってくれない?」という方にも要注意です。契約前で言わずに作業途中で「イラスト以外」の仕事を依頼される方の場合、単なる”思い付き”で言ってる場合も多く、受注者がOKといったら「ラッキー!やってくれる!」的な感覚の人も多いと思われます。
いずれにせよ、「イラスト以外の仕事の作業料ももらえるかどうか」も大きな判断材料になります。イラスト以外のお仕事を引き受けようと考えている方は、クリエイター側が一方的な不利にならないような調整をしていきましょう。
実際に体験したこと

実は管理人も、イラストを作りつつイラスト以外の依頼も請け負ったという経験が数回あります。「これは得意な作業だから引き受けるよ!」というものもあれば、「軽々しく引き受けるんじゃなかった…」という苦い思いもしたことがあります。
参考になるかどうかは分かりませんが、ここで簡単に紹介していこうと思います。
①Excelデータで表を作って欲しい
そうです。これは先ほどの例え話に出てきましたが、実は実際にあったお話でした。
とある企業にイラストカットを数点頼まれた際、「企業の統計データ表」とイラストを合体させる必要がある作業もありましたが、そのデータ表がjpg画像でしかなく、Excelで改めて作り直す要が発生しました。
依頼者にはあらかじめ「Excel表も作って欲しい」という意向を聞いていたので、Excel経験者の管理人は表データも制作を請け負います。
その作った表データが意外と好評だったのか、他の依頼に関しても表制作の依頼をうけることになりました。もちろん、この作業に対する報酬も頂けましたし、何よりもこの表制作が個人的に楽しかったので、win-winで案件が終了した…という体験をしたことがあります。
②インタビューさせて欲しい

こちらは今回の趣旨と少しずれますが、自分が制作したコンテンツに関するインタビューをうけたことが1回あります。
詳しく説明すると、Twitter上でとあるツイートがバズったのですが、そのツイートに関して記事にしたいという方がおり、インタビューを受ける事となりました。
作業内容的には、ライターからの質問に対して自分の意見を文字起こしし、それをお渡しするといった内容です。提供した文字数はおよそ6~700文字ぐらいでした。
今回に関しては報酬が出ないと言われていたのですが、サイトやTwitterの宣伝をしてくれるそうなのでそれであればいいかな?という思いから引き受ける事になりました。
③入稿作業までお願いしたい

こちらは、通常のイラスト制作の依頼に加えて、冊子として印刷するためのレイアウト(いわゆるDTPデザイン)を行い、その上入稿作業も行って欲しいという依頼内容でした。もはや本業以上の作業量ですね(笑)
DTPは専門外ですし、入稿作業自体も趣味で何回かしかやったことがありません。今回のDTPデザインは依頼者の冊子の改編とのことですので、それそっくりに作って欲しいという依頼内容でした。
「それならばなんとかなるでしょ!」という気楽な気持ちで引き受けたのが、安易に引き受けなきゃ良かった…と後悔することになるのです。
結果から話すと無事納品という形にはなりましたが、イラスト→DTPデザインまではなんとかいったものの、次の入稿作業で調整が一気に難航になってしまい、お互い(とは言いつつ相手はどう思ったかは分かりませんが)気分が良くないまま終わることになります。
自分の算段ミスも大きな要因となってしまったので、これには流石に反省しました。これ以降、あまりにも本業から逸脱した「イラスト以外の仕事」については、受けないようにしようと心に決めた瞬間でした。
イラスト以外の仕事が来たら慎重に判断しよう!

イラスト以外の仕事はあまり来ることが無いかもしれませんが、かといって無いとは言い切れません。ましてや、プロフィールに「イラストレーターになる前は○○をしていました!」といった経歴を載せている方の場合、依頼者の目に留まって依頼が発生する場合があります。
もし、引き受けるかどうか悩んでしまった場合は、
- その仕事を引き受けて苦ではないか
- 依頼者は信頼できる人かどうか
- その分の作業料金がもらえるかどうか
主にこれらを判断材料にしてやるかやらないかを決める事をお勧めします。
イラスト以外の仕事の話が舞い込んだ時は少しマイナスにとらえがちかもしれませんが、もしかするとそのことがきっかけで新しい表現や事業内容を思いついたり、「この仕事、イラストと掛け合わせたら面白いかも!」という発見ができるかもしれません。
もちろん、「イラスト以外の仕事」が来た時にそれは自分が出来るかが大前提にはなってきますが、やっても苦ではないのでれば挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「「○○もやって!」イラスト以外の仕事を頼まれた場合の考え方や対処法」についてをご紹介しました。
こういったパターンで仕事が来ることは少ないとは思いますが、特に駆け出しイラストレーターにとってはありえる話かもしれません。ニッチな記事ではありましたが、今回の記事がお役に立てれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!