この記事の解説事項
●「イラスト描けます!」だけでは、もはや仕事を貰うのが難しい話について
●「イラスト×もう1つのスキル」でチャンスが増える?
●イラストと掛け合わせすいスキル一覧
無印かげひと(@kage86kagen)です!
私達の身の回りは、「これでもか!」というほどイラストで彩られています。漫画はもちろんの事、テレビのCMやスーパーのチラシに使用されていたり、LINEでスタンプを送る際にもイラストが使われていますよね。
そう考えると、1日に1回以上はどこかで必ずイラストを見ているはずですし、逆にイラストを見ない生活を送るのはとても難しいのではないでしょうか?
こうしたイラストは、イラストレーター、絵師、又は趣味として描いている方達によって日々生み出されています。たくさんの方が描くことにより業界全体が盛り上がる反面、イラストの仕事が需要よりも供給が勝ってしまい、現在は「仕事の奪い合い」が起きてしまっている状態です。
それに加え、年々全体的にイラストの作画力が底上げされているため、一昔前の「上手い」といわれている基準値に到達している方がかなり多くなりました。そうなると、「○○といったら○○さんだ!」というポテンシャルがよほどない限り、他の方とのイラストの差別化がかなり難しくなってきています。
そうなると、「自分が描くイラストは必要ないのでは?」「自分の絵柄は個性が無いので、イラストで食べていく事ができないのでは?」「誰も僕のイラストを見てくれないよね…」とネガティブに考えてしまうかもしれません。イラストで食べていきたい方にとっては、ちょっと暗くなる話です。
そこで今回は、「イラスト×もう1つのスキルを掛け合わせると仕事をもらいやすくなる話」について紹介したいと思います。
今回のお話は、あくまでも「イラスト」に加えて新しいスキル等を探している、または別のスキルを掛け合わせてそれを売りにしたい!と考えている方のための記事になります。
「自分はイラスト1本で仕事していきたい!」「自分だけの絵柄を極めて、自分の絵柄で有名になりたい!」という方にはあまり向いていない話になりますので、あらかじめご了承ください。
では、いってみましょう!
もくじ
イラスト単体で活躍するのは難しくなってきた

数十年前と比べると、イラスト制作を生業としている「イラストレーター」、または「絵師」の人口数はかなり多くなりました。学生さんの「将来なりたい職業」でも毎年常にランキング上位で、おそらく今後も人気の職業として君臨することになると思われます。
人気職業ランキング (2021年11月1日~11月30日)
※カッコ内は前回順位1位(1) 外交官
2位(2) ユーチューバー(YouTuber)
3位(3) プロスポーツ選手
4位(4) 医師
5位(5) イラストレーター引用元:13歳のハローワーク 公式サイト(https://www.13hw.com/jobapps/ranking.html)
これに加え、絵描きの画力レベルも全体的に底上げされてきたように思えます。例えると、「上手と言われるレベルのイラスト」を描ける人が1980年~2000年代で10人ぐらだとすると、現在の2020年代はおよそ1,000人いる、といったところでしょうか?
イラスト業界が盛り上がっていることは大変喜ばしい事ではありますが、みんながみんな上手なイラストを描けるようになった今、今からイラストを仕事にしていきたい方にとっては「同業者との差別化」を測ることができなくなっているかもしれません。もはや「仕事」という名のパイの奪い合いです。
そのため、今後もイラスト1本で仕事を続けていくためには、下記のような道を視野に入れる必要があります。
- 今以上に画力を上げる
- 他の人には無い絵柄を身に付け、みんなが目に留まるようなイラストを描く
- 何かしらで有名になった後に、イラストを売り出してイラストで食べていくスタンスを取る(「有名人」という価値が付属するので、イラスト自体にも価値が出てくる)
- イラストレーターという「職人」業から、アーティスト寄りのイラストレーターを目指す(「絵画」のように価値ある絵を意識して作る、今流行りの「NFT」に力を入れるetc…)
しかし、上記のような方法を行う場合、目に見えて「売れている!」と実感するためには数年~数十年ほどの時間がかかることを覚悟した方が良いです。
もう一つスキルを身に付れば希少価値が上がる

少し先行きが暗い話をしてしまいましたが、これからイラスト1本で仕事を食べていく人(特にコネなし実績無しの0からスタート)の場合にとっては、長期的な活動が難しい時代となったということがお判りいただけたかと思います。
そこでおススメしたいのが、「イラストの他にもう一つスキルを身に付ける」ということです。
これを聞くと、「それって、イラストで有名になることをを諦めるってこと…?」と思う方もいるかもしませんが、そういった話ではありません。むしろ、イラストと「もう一つ出来る事」を組み合わせて活躍しているイラストレーターは想像以上に多いため、案外ポジティブな歩み方と言えます。
例えば、動画編集もできる&お話が得意な人は「イラスト×YouTuber」として活動している方もいますし、既存の絵柄に似せることが得意な人は「イラスト×IP案件(ソーシャルゲーム等で行われる漫画やアニメのコラボイラストを描いたりする仕事)という仕事を積極的に請けることも可能です。
また、ここ数年では「イラスト×Live2D(イラストを疑似3D化することができるPCソフト)」の道を歩む方も増えてきました。自分の描いたイラストをそのままLive2D化する方もいますが、他の方のイラストを手際よくLive2D化した後、これを世に作品を送り出している方もいます。
管理人の「イラスト×○○」の話
私を例に出すと、イラストレーターになってからおよそ半年後、「動画編集」のスキルを身に付けたことにより「イラスト×動画編集」という道を定めることができました。ここから転じて、今は「MV制作」の仕事が主体となっています。
自分でイラストを描きMVを作っていくという仕事内容が大半ですが、他のイラストレーターが描いたイラストを元に動画編集のみ行う…といった仕事も増えてきています。
そうすると、”イラストの事情”は大体把握していますので、別のイラストレーターに「これとこれをレイヤー分けして頂けると、MVの表現がかなり広がるのでお願いできますか?」といった提案を行うことも可能です。
管理人についてもう少し詳細を話すと、イラストレーター成り立ての頃は「イラストに関する知り合いが皆無、実績も無し」というゼロスタートから活動していきました。
当時は「イラストなんでも描きます!」しか売りにしておらず、依頼はおろかこちらから営業しても仕事を貰えないこと期間がありましたが、その半年後、「既に魅力的なイラストを描ける絵描きは多いし、というよりもみんな魅力的な絵描きばかりだ。今のところ突出して目立つ要素が無い私は、このままだと食いっぱぐれてしまう!」と焦りを覚えた結果、前々から気になっていた動画編集を学び始めます。
基本操作等を1ヶ月ほど学んだあと、正式に「イラスト×動画」スキル持ちとして営業をし始めましたが、これが功を奏し、今ではイラスト単体の時と比べると仕事の件数がおよそ5倍も頂くことが出来ました。(しかも、ほとんど依頼者側からお声がけ頂いたものばかりです)
もう一つのスキルを身に付けると仕事が増える理由

先ほど説明したように、イラストと他のスキルを組み合わせることによって仕事の獲得率を上げる事が可能です。これはなぜかというと、その人の希少価値が上がるからです。
ただ単に「イラストが描けます!」「綺麗でかわいいイラストを描きます!」と宣伝したところで、そういった2つ名で活動している人は数多くいますので、いまから始めようともその波に埋もれてしまうと思われます。
しかし、「綺麗でかわいいイラストも描けて、動画も作れます!」「綺麗でかわいいイラストも描けて、ブログ記事も執筆できます!」といったように、「イラストも描けて○○もできます!」といったスキル持ちの方の場合だと、「綺麗で可愛いイラスト」を売りとしている集団から突出して見えるようになります。

この方法で働くことにより、本来目標としていたイラスト制作単体で引き続き仕事をしつつ、「イラスト×○○」で新天地を開くことが可能です。
もちろん、この「イラスト×○○」という活動の仕方については人によって向き不向きがあります。そのため、現在下記のような考えを持っている方にはおススメできる方法です。
- 今のところ、自分のイラストの絵柄に強いこだわりはない
- イラストをメインとして売りに出さなくても、それに関連する仕事に長期間携わりたい
- そのため「他のスキル」を身に付ける手段も考えている
- というか、とにかく仕事が欲しい!
「イラスト×もう一つのスキル」という話は数年前からポツポツ話題になっていたことですが、管理人もこの話を聞いた上で実体験をしたものですから、個人的にもかなりおススメな活動の仕方だと思います。
イラスト×○○で活躍できるジャンルとは?

ここまでは、「イラスト×もう一つのスキル」のメリットについてお話しましまたが、イラストを描けるという特技は他のジャンルとかけ合わせがしやすく、仕事の幅は無限大です。
「イラスト以外に○○もやってみたい!」「この先、イラスト1本だけでは何かと不安…」という方へのアドバイスとして、この項目では「もう一つのおススメスキル」をいくつか紹介したいと思います。
イラストを描けるという前提の人にとって、どれくらい導入しやすいのか?といった評価もしていますので、他のスキルも身に付けてみたい方はぜひ参考にしてみてください!
イラスト×漫画

導入しやすさ:★★★(星3つ)
「漫画」というのは、ご存じの通り日本国内においてすごく親しみのあるコンテンツです。少年漫画、少女漫画のように胸打つストーリーを届ける事ができますし、商品説明などのビジネス用としての使い方もたくさんされています。
そのため、イラストと漫画のスキルを掛け合わせることにより、1枚絵よりも数倍の伝達力を持つ作品が出来あがります。
「イラスト×漫画は、なんか当たり前じゃない?」「ありきたりでは?」「人口数多くない?」と思われがちですが、絵描き人口を全体的に見るとそうでもありません。少なくとも「イラスト1枚絵」よりも人口数が少ないです。
一般的な漫画の仕組み(コマ割りやらセリフやら)と、最後まで描き切るという気持ちさえあれば、だれでも制作できるジャンルです。また、制作した漫画をSNS等で連載風に投稿すると、「この漫画、先週も投稿されていたよね?」と徐々に認知してもらい、そこから知名度向上に繋がる可能性もあります。
そこから話題になり、出版社に声を掛けてもらったり、もしくは個人&企業から漫画のお仕事のチャンスがくるかもしれませんね。
漫画を制作する事に楽しさを感じたらそのまま「漫画家」に転身するのもよいですし、漫画のおかげで広まった知名度を活かして、徐々に「イラスト」を売りにしていくのも一つの手段です。
イラスト×メイキング

導入しやすさ:★★☆
ここ数年は、イラストを新しい趣味として始める方が急増しています。その方達の後押しとなるのが、「イラストのメイキング講座」です。
同じくここ数年、イラストレーターの仕事をやりつつ、「イラストの描き方を教える」、「1つの作品を仕上げるまでの『タイムラプス』動画を投稿する」といったように、「イラストの描き方、作り方などといったメイキング」を教えている方もいます。このメイキングについては、趣味として投稿している方もいれば、YouTube等に投稿して収入を得ている方もいます。
「イラスト×メイキング」コンテンツで活躍している方を例に出すと、10代~20代に絶大な支持をされていている「さいとうなおき」さんや、ラジオ感覚でイラストのあれこれを聞ける「ディープブリザード」さん、音声は一切ありませんが線画から着色までの一連のメイキングを全て公開している「鳥野いとせ」さんなどがいらっしゃいます。
メイキングを教える手段は動画コンテンツでの配信が多く、他にはブログ形式、SNS等で呟く…といった方法があります。そう考えると、このブログもある意味「イラスト×メイキング」を掛け合わせたジャンルかもしれませんね。
このブログではメイキングにはあまり重きを置いて運営をしていませんが、イラストに関する情報、時代によって異なる絵柄などなど、自分が勉強した&体験した「イラストに関する情報」を幅広く提供しています。
こういったメイキング情報は、イラストをまったく描けない方にとってかなり役に立つコンテンツであるため、この先も需要が伸びていくであろうコンテンツになります。
ただ、もしかすると「メイキングっていっても、まだまだ下手な自分が”メイキング”公開するのはおこがましい…」と思う方もいるかもしれません。しかし、メイキングを共有するならむしろ下手な時期からやり始めた方が結構おススメです。
メイキングやイラストの情報を公開する時、自分が得た知識を共有する「アウトプット」という行動をすることになりますが、この行動をすることにより、その知識がより自分に浸透することになるからです。
また、あえて下手な時期からメイキング投稿をし続ける事により、自分の絵の上達記録も残すことができます。もし、投稿を数年間続けることが出来たなら、「僕はこうして上達していったんだな」と振り返ることもできますし、下手→上手になるまでの過程を応援する根強い古参ファンを確立させることができるかもしれません。
イラスト×動画

導入しやすさ:★★★
動画コンテンツの需要は年々伸び続けており、この先もどんどん成長していくと言われています。イラストも描けて動画も作れるという方は、もしかするとこの先最も需要のあるスキル持ちになるかもしれませんね。
動画編集スキルを身に付ける事により、下記のようなメリットが起こります
- 動画編集ができる
- 自分で描いたイラストを動画に組み込むことができる
- 自分がYouTube配信を行う場合、外注しなくとも自分で事足りるようになる(ただし、高頻度の更新を考えている方は、他の人に編集を任せる等をして上手くやる必要がある)
- 私生活でも役に立つ(お子さんの成長記録や学校での役員事など)
- 動画単体のお仕事も受ける事ができるようになる
ちなみに、「イラスト×動画編集」スキル持ちは、主に個人依頼者からも好まれる傾向があります。例えば、イラストやアニメーションを利用したMVを制作する際、普通であれば「イラストレーター(絵師)」と「動画クリエイター(動画師)」というように、最低でも「2人以上」の方と調整をする必要があります。
しかし、「イラスト×動画」のスキル持ちに依頼する場合、調整先が「1人」になりますので、どちらかというと調整の手間を軽くしたい人や予算のコスパを考えている方にとっては、シームレスな調整が実現可能です。
また、副産物ではありますが、イラストの仕事が途絶えた際に動画編集で生活を繋ぐといった働き方もできます。もしも、動画編集スキルが自分に合わないと感じ途中で辞めたとしても、「動画編集」をしたことがあるという事実は残るため、取引先が動画への使用を加味したイラストを依頼してきた場合、相手の気持ちに寄り添って制作することが可能ですね。
ちなみに、「イラスト×動画」は、例えば下記のような活躍場所があります。
- 会社の広告動画の作成
- MV制作
- Vtuberやゲーム実況者の動画編集、又はOP&ED制作
- 有名YouTubeチャンネルの切り抜き動画制作(※ただし、版権元などと”著作権”トラブルになる可能性あり。制作する際には版権元のガイドラインを必ず確認。)
動画編集スキルは、今回紹介する中で最も役に立ちそうな「もう1つのスキル」になりそうです。
イラスト×3D

導入しやすさ:★☆☆
絵描きの立場から見ると、「3D制作」というのはなんかすごいハードルが高いように感じます。しかし、最近は高機能なのに無料で使用できる3Dソフト「Blender」の普及率も高まっていますし、他のイラストレーターも3Dに挑戦する方が徐々に増えてきたため、総じてイラスト×3Dを組み合わせた仕事をしている方も増えてきました。
先ほど「メタバース(仮想空間)」の話を出しましたが、最近だとFacebookのCEOが「メタバースに移行する」と発言したことが話題になりました。3D作品はこの「仮想空間」内に配置するオブジェクトだったり、仮想空間で活動するための「アバター」を構成するために必要になってきます。
一気にバズワードになった、仮想空間「メタバース」の基礎知識
多くの企業が仮想空間を使ったビジネスに参入し始めています。現在、仮想空間で一番人気があるのはVRチャットです。フェイスブックは『ホライゾンワークルーム』というVR会議室をつくりました。また、日本のKDDIも街を自由に動き回れる『バーチャル渋谷』をオープンしています」
引用元:YAHOO!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/articles/665a97e4c335f7a52aafe5ef9c7d7d33adc237c9)
「でも、この「メタバース」っていうのが、今後”イラスト”とどう関わってくるの?」と考える方もいるかもしれません。実際、私もどれぐらいの可能性があるのかさっぱりわかりません(笑)
ですが、このメタバースに関わる事業を行うにあたり、イラストレーターを募集している企業が急上昇していますし、2022年以降このメタバース事業が急成長するとも言われています。ただ、この考えは表面上ではまだ広がっておらず、今現在「ブルーオーシャン」と言えるジャンルかもしれません。
もちろん、メタバース以外でも「イラスト×3D」の活躍場所はまだまだあります。つい最近、私も3D作品を利用したMVを制作することが出来ました。
また、3D制作に挑戦することで、「イラストの上達」の面に置いてもとても役に立ちます。これはなぜかというと、3D制作中に「立体」を考えながら制作することになるからです。これは、美術で言う「デッサン」と似たような勉強を学ぶことが可能です。
例えば、3Dでキャラクターのモデリングを行う際、顔の形、腕の曲げ具合、足の曲げ具合というのをイラスト以上にリアリティが求められるため、人体の構造の勉強にもなり、転じてイラストを描く時にも大いに役立ちます。
「イラスト×3D」のスキル持ちの可能性は、動画編集者以上に未知数かもしれませんね。
イラスト×Live2D

導入しやすさ:★★☆
「Live2D」とは、イラストの絵柄を保ったまま自由に動かすことができるPCソフトの事を指します。また、そのソフトで作った作品の事を「Live2D」と呼ぶ場合が多いです。
この技術は2015年あたりから徐々に広まっていき、今では多くのVtuberがアバターとして採用するほどになります。
このLive2Dスキルを身に付ける事により、自分のイラストを動かすことができるようになるのはもちろんのこと、ソフトの仕組みさえ分かれば他の方のイラストをLive2Dで編集できる技術も身につきます。
ただし、3Dとは違い「キャラクターの後ろ側」まで作ることには適していません。ですが、「元の絵柄を保ったまま短時間で3Dっぽく制作すること」が可能なので、Vtuberのアバター、ソーシャルゲームの立ち絵、ビジネスに関する案内等のアバターを制作するにはもってこいのスキルになります。
ソフト自体もどんどん使いやすくなっていますので、今から身に付けても遅くはないもう1つのスキルです。
イラスト×IP案件
(上記は「原神」のファンアート)
導入しやすさ:★☆☆
「IP案件」という名称について聞きなれない方もいるかもしれませんが、これは「Intellectual Property」の略称で、「知的財産」の事を言います。ざっくり分かりやすく言うと、「版権元から版権を借用して、版権キャラなどをそっくり描く」といった内容です。
例えば、下記のような企業の企画があったとします。
- とある企業が、スマホゲームで「呪術廻戦」コラボを行いたいと考える
- 版権元に使用許可をもらった
- イラストが必要なため、「呪術廻戦のキャラクターをそのままそっくりに描いてほしい」という依頼を各イラストレーターに募る
ここ数年、スマホゲームでは「他作品とのコラボ」イベントを展開することが非常に多いです。そういった場合、当然ながら立ち絵イラスト等も必要になってくるため、版権元のイラストをそのままそっくり描けるイラストレーターを常に募集している企業が多いです。
ただ、キャラクターの特徴を掴んでそのままそっくり描くという技術は想像以上に難しいですし、「自分の絵柄で有名になりたい!」という方にとっては完全に不向きの働き方になります。しかし、逆に言えば「他のイラストレーターの絵柄通りに描くことを得意」としているイラストレーターには向いていると思われるお仕事です。
こういった「IP案件」は活躍場所が非常に多いですので、自分の絵柄にあまりこだわりが無いかつ他の絵柄に似せて描ける方には、こういった働き方もあるということを参考にお伝えしておきます。
ここまで様々な「イラスト×もう1つのスキル」を紹介してきましたが、これ以外にもまだまだありますし、自分のアイデア次第で「未知のスキル」を生み出すことも可能です。
最初から好きというスキルは存在しない

さて、ここまで様々な「イラスト×もう1つのスキル」を紹介してきました。
ただ、新しい事を始めるにあたり、「ざっと見たけど、どのスキルもあんまり魅力的では無いなぁ」と思ったり、「このスキルは好きor嫌い」といった好き嫌いによって挑戦を決めたり決めなかったりする場合もあることだと思います。
しかし、どんなことにも言えますが、初めから「○○をやる事が好き!」という方はいません。イラストを描く事でさえ、何かがきっかけとなって「絵を描くことが好き」なったと思われます。(たとえば、友達に褒められたり、何気なくコンテストに応募したら金賞を取ったりetc…)
「自分の今の力だと、イラストだけで食べていけないのは十分わかっている」「けれど、新しい事に挑戦することに迷っている」という方の場合は、まずは「イラスト ○○」といったように、ネットで検索することから始めてみましょう。
人間は、何か物事をやり始めてからやる気が出る性質なので、そこから徐々に気になっていき勉強にギアがかかるかもしれませんね。
気が付けば、「このスキルなら自分に合うかも!」「このスキルとイラストを組み合わせている人はいないでしょ!」というように新たな働き方を見つけることさえ可能です。今の現状に満足していない絵描きの方は、自分の画力を上げるという手段よりも「新しいスキル」に挑戦し、それをイラストにかけ合わせてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「イラスト×もう1つのスキルを掛け合わせると仕事をもらいやすくなる話について」という話についてご紹介しました。
昨今はイラストレーターや絵描きの人口が急増している中、「イラスト描けます!」という単体スキルだけで活躍することが難しくなってきました。(特に、これからイラストレーターとして活動を始めようとしている方、又は駆け出しの方)
今後も長期的にイラスト業を続けていきたい場合、他のイラストレーターと差別化を図る必要があります。そこでおススメなのが、「イラスト×もう1つのスキル」という掛け合わせです
その中で、徐々に人口が増えてきているのが下記のような項目です。
- イラスト×漫画
- イラスト×メイキング
- イラスト×動画
- イラスト×3D
- イラスト×Live2D
- イラスト×IP案件
他にもまだまだありますが、新たに新しいスキルを開発するのもいいですし、今現在自分が持っているスキルを組み合わせることで、思いもよらぬ化学反応が起きるかもしれません。
「この先、長期的にイラスト業をやっていけるかどうか不安…」という方は、もう1つのスキルを取得してみることに視野を向けてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!