仕事&営業&依頼

イラストを依頼する時の依頼者の質問や疑問、不満について答えてみた

この記事では、以下について解説しています。

●依頼者とイラストレーターによる、イラストの依頼についての「考え方」のすれ違いについて
●依頼者からのよくある質問・疑問
●依頼される際に最低限伝えて欲しい内容について

かげひと
かげひと
こんにちは!イラストレーター
無印かげひと(@kage86kagen)です!

今回は、「イラストの依頼」に関するお話をします。

今の世の中は、一昔前と比べてイラストに関する依頼が盛んに取引されています。これはイラストレーター⇔企業に限らず、イラストレーター⇔個人でのやり取りが特に急増しているように思えます。こうして振り返ると、イラスト業界というのは年々盛り上がっているように見えますね。

現在は個人の方でも気軽に依頼できる雰囲気である一方、イラストレーターと依頼者の間には「依頼に関する考え方のすれ違い」もあるように思えます。

例えば、依頼の調整を行っていく中、

  • 依頼者どうしてイラストの料金がどこにも表記されていないんだろう…
  • イラストレーターイラストの料金は掲示できないよ。だって、描き込み量や人数によって大きく変わるもん…

といったようなすれ違いが起きることも少なくありません。

依頼する側とされる側。立場が逆にしろ、考えのすれ違いは時としてトラブルを発生させてしまったりお互い後味が悪いままお仕事終了となってしまう場合もあります。

イラストを依頼する依頼者は、どういったことに質問・疑問を持つのか、また、イラストレーターにとって「地雷」と感じてしまうものはなんなのか…。気になる方もいるのではないでしょうか?

ということで、今回は「イラストを依頼する時の依頼者の質問や疑問、不満について答えてみた」と題し、依頼者側の気持ちもくみ取りながら、依頼に関する様々な質問や疑問について回答してみようと思います。

管理人は現在イラストレーターとして活動をしていますが、お仕事に携わった依頼者からのご意見、体験、その他ネット上などで度々議論になっている意見を参考にしつつ、「依頼者」と「イラストレーター」の考えを中立的に見ながら記していきたいと思います。

  • 依頼者とイラストレーターの間によく発生する「考え方のすれ違い」について
  • イラストレーターに依頼したいけど、どういった内容がイラストレーターにとって「地雷」なのか、事前に調べてみたい
  • イラストはどうして有料なの?また、もらったイラストはどうして勝手に改造しちゃいけないの?

などなど、よくある疑問からかなり込み入った話について一覧としてまとめています。気になる方はぜひご覧ください!

依頼者とイラストレーターの考えのすれ違い

イラストを依頼する「依頼者」と、依頼を受ける「イラストレーター(または絵師)」とでは、イラストの依頼や制作に対する考え方が違う場合があります。特に、依頼者側の方が普段から全く絵を描かない絵の経験が無い方の場合だと、尚更すれ違いが激しいかもしれません。

コーヒーさん
コーヒーさん
まぁ、冷静に考えてみれば当たり前の事だよね。自分の専門外だもん。

こうした「依頼に関する疑問や不満」についてを、た依頼者(または制作者側)がSNS上でたまに呟く時がありますが、時として議論が白熱している様子を何度か見かけたことがあります。

そういった様子を見ると「お互いまぁまぁ…」とは思いつつも、依頼する側とされる側立場は全く逆であるため、意見のすれ違いを完全になくすことは不可能に近いです

でも、「これは仕方ないよね」といって割り切るよりは、依頼者側は依頼する時の注意事項を事前に調べてみたり、逆にイラストレーター側は「依頼する相手は、イラストの依頼に関して素人だよ」という心持ちで柔軟に対応することが、お互い気持ちのいい取引ができると思われます。

ワインさん
ワインさん
イラストレーター側も「ありえない注文が来た!これは非常識だ!」と直接行ってしまうのではなく、一呼吸置いて対応することが大切ですね。

依頼者側からの疑問や不満について答えてみた

ということで早速ですが、依頼者がよく抱きがちな「イラストの依頼に関する疑問点や不満点」についていくつか取り上げてみました。これに対し、イラストレーターからの回答を載せていきたいと思います。

また、SNS上などでよく議論になりがちな内容についても掲載しています。

かげひと
かげひと
とは言いつつ、私もイラストレーターを始めてまだ2年目ぐらいしか経っていないので、あきらかに解釈違いだったら教えて頂けると幸いです…
コーヒーさん
コーヒーさん
(保険をかけているなぁ。)

依頼者側の質問・疑問・不満

イラストの依頼はどこからやればいいの?

そもそもの話、イラストレーターにイラストの依頼をしたい場合は、どこからどうやって依頼すればいいのかが分からない。

近年は個人&企業を問わず、気軽な気持ちでイラストを依頼する方が急増しています。ただ、そもそもの話「イラストをどうやって依頼すればいいのか分からない!」という方も実は多いのではないでしょうか?

イラストレーター側から見ると疑問に思うかもしれませんが、依頼者側の立場からすると本当に分からなかったりするものです

また、依頼する方法は分かっていたとしても、依頼する事に怖気づいてしまう、もしくは「僕なんかがこんな神絵師に依頼できるわけない…」と遠慮してしまう結果、結局依頼すらできない…という方も多いみたいです。

これらについてですが、まずはイラストを依頼する方法について、下記の通りいくつか手段があります。

  • TwitterやInstagramなどのDMからメールを送る
  • イラストレーターが持っているホームページの「お問い合わせ」から連絡する
  • イラストレーターを支援している団体(シーンや絵柄に最適なイラストレーターを紹介してくれる団体等が存在する。例えば「イラストレーター協会」など)に問い合わせてみる
  • クラウドソーシング経由で依頼する etc…

上記に加えて、SNSのプロフィールなどに「お仕事募集中!」と掲載しているイラストレーターにであればもう盤石です。まずは「こんにちは、イラストを依頼したいのですが…」といった一言でも大丈夫ですので、気軽にメールをしてみてください。

かげひと
かげひと
この中でも一番嬉しい連絡方法は、「サイトのお問い合わせ」、「SNSのDMから」の連絡です。クラウドソーシングから依頼をされる場合、契約した金額の○○%を「手数料」としてサイトに支払う必要があり、見積もった金額が全て制作者の懐に入るわけではないからです

このクラウドソーシングの手数料について補足ですが、手数料の額はサイトによって異なります。例えば、某サイトで手数料が「20%」の場合、1枚30,000円でイラストを依頼したとしても、手数料が20%が引かれてしまうため、イラストレーターには「24,000円」しか入りません。

そういった観点からみると、クラウドソーシング<直接依頼(サイトやSNSのDM)をしてくれると、イラストレーター側からすれば大変助かります。というより、直接ご連絡ください。

依頼について怖気づいたり変に遠慮してまうという気持ちについてですが、すごくよく分かります…。ただ、イラストレーター側からすると「とにかくお仕事が欲しい!」「遠慮しないで気軽に連絡してみて!」といったような肉食系がほとんどです。(特に「お仕事募集中」と掲げているイラストレーターは、依頼への食いつきがすごいです。)

そのため、依頼しようかしないかとためらうことはありません。イラストレーターとしてはお仕事の話が来ることに対して「邪魔だなぁ…」と思うことはありませんし(人によりますが)、結局は依頼者側の心持次第ですので、まずは気軽な気持ちでサイトやSNSにお気軽にお問い合わせください。

かげひと
かげひと
私の場合、分からないことがあればどんどん教えますよ!イラストを依頼する時の流れ、制作する時の工程などについても丁寧に説明します。

描いてほしいイラストの雰囲気はどう伝えればいいの?

描いてい欲しいイラストの雰囲気は思い描いているものの、どうやって伝えればいいのか分からない。また、文章で伝えようにしても、全て伝わるかどうかがとても不安…。

イラストを依頼される時にあらかじめイメージが固まっている場合には、「どうやすればイラストレーターにイメージ内容が伝わるのか」こういった悩みも多いのではないでしょうか?

こちらの回答ですが、自分が思い描いているイラストの雰囲気に近しい「参考画像」、もしくは「その画像が掲載しているリンク先」等があれば、それを送付して頂けると嬉しいです。イラストレーターとしては、それを参考にしつつオリジナリティあるイラストのイメージを提案します。

かげひと
かげひと
ちなみに、「参考画像そっくりにイラストを描いていて!」といった要望は「地雷」です。トレース著作権の問題に発展しますので、基本受け付けていないイラストレーターがほとんどです。
※企業などの「IP案件」等の場合はまた違ってきます。(「IP案件」とは、例えば「私のゲーム会社で某有名マンガを題材にしたスマホゲームを制作するので、そのゲームキャラクターを描いてくれませんか?」といったような案件の事を言います。)

もし、参考画像や参考リンク先等が見つからない、もしくはどれもイメージとかけ離れている場合、文章で伝えてもOKです。こちらもある程度こちらでイメージし、そこからお互いイメージをすり合わせながら制作していくこともあります。

ただし、「文章では伝えられないほど指示が超細かいよ!」というのであれば、電話Web会議サービス等を使用し、「音声」で調整した方がスムーズに調整することが可能です。

ワインさん
ワインさん
イラストの話から少しそれますが、MVの動画編集の依頼をする際にも同様です。「こんな感じで作って欲しい」といった参考動画等のURL等を教えて頂けると、エフェクトの量歌詞の演出の量などを判断し料金のお見積りがしやすくなります

まとめますと、「こんな感じで描いて!」といったイラストのイメージの伝え方の方法としては、下記のような手段があります。

  • 参考画像、参考動画、または参考コンテンツが載っているリンク先を送付する
  • 文章で伝える
  • イメージがあまりにも細かすぎる場合、電話やWeb会議サービスなどの「音声」で伝えた方が早い
かげひと
かげひと
イメージの伝達について少し注意ですが、イラストレーターは依頼者のイメージを完全そっくりにくみ取ることは不可能ですので、そこを考慮して頂いた上で調整して頂けると幸いです。
コーヒーさん
コーヒーさん
超人じゃないからね。

なんで無料で描いてくれないの?

絵を描ける人はみんな簡単にパパっと描けるわけだし、イラストを依頼するのにはどうしてお金が発生するの?

コーヒーさん
コーヒーさん
論外。
かげひと
かげひと
ま、まぁまぁ…。

近年は大分減りましたが、数年前は「イラストを無料で描いてください!」といった依頼も少なくはなかったようです。しかし最近はイラストレーターの地位の向上や、イラストの依頼に関しての考え方が世の中に浸透してきているため、開口一番に「無料で描いて!」と言う依頼者は大分少なくなりました。

イラストレーターにとってイラストを描くというのは立派なお仕事です。

マッサージ屋さんがマッサージを提供したり、ラーメン屋がラーメンを提供するのと同じ感覚ですので、当然イラスト制作にもお金が発生しますラーメン屋には「無料で食べさせて!」と言わないのに、イラストの制作に関してはどうしてそういう考えになってしまうのでしょうか?

そのため、もし「イラストは無料で描いてもらうべきだ!」という固定概念がある依頼者は、イラスト=無料という考え方を改めて頂きたいと思いますイラストを依頼するには「お金がかかる」という事を常識として考えて頂きたいです。

かげひと
かげひと
これは、有名イラストレーター、駆け出しのイラストレーターによって違う、という事はありません。
コーヒーさん
コーヒーさん
(描き手側からすれば、発狂物の質問だな…)

イラストレーターもサービス業の一つであるため、イラストの制作はお金が発生します

 

ただし、例外はあります。イラストレーターの中には「無料」でイラストの依頼を募っている方も少なからずいらっしゃいます。特に駆け出しイラストレーターの中には「無料」、または「超格安」でイラストを提供する方も多いです。

これはなぜかと言うと、以下のような理由があります。

  • これからイラストレーターとして活動するにあたり、自分の画力が販売するに値するかどうかテストしてみたい
  • とにかく実績が欲しい

美大卒でした」、「イラスト専門学校卒でした」といったような学歴がある方ならまだしも、私のように「大学に進学していない→前職がイラストとは全く関係のない仕事→コネなし実績なしでイラストレーターに転身」といった方の場合は、学歴はおろか「○○さんのイラストを描きました!」といった実績がまったくありません。

そのため、「○○さんのイラストを描きました!」という実績欲しさに、無料または超格安で請け負うイラストレーターもいます。

コーヒーさん
コーヒーさん
そ、そんなに「実績」が欲しいの?

イラストレーターになった方なら共感してくれると思いますが、この「実績」というのは「自分のイラストが上手いかどうか」という事よりも非常に重要な内容です。例えば、依頼者がイラストレーターに依頼しようとする場合、

  1. 実績はまったくないですが、イラストの依頼を募集中です!
  2. ○○さんのイラストを描いたことがあります!依頼募集中です!
  3. ○○企業の依頼を請けたことがあります。依頼募集中です!

上記の3人のイラストレーターがいる場合、少なくとも①番の方には頼みずらいと思われます。

コーヒーさん
コーヒーさん
確かに…。言われてみれば、イラストレーターにとって「実績」ってとても大事なんだね
かげひと
かげひと
駆け出しイラストレーターの間では、この実績を0→1にするのが最大の難所だったりします…。

イラストを依頼する際には「お金が発生する」という考え方を念頭に置きつつ、中には「無料で依頼を募集している」イラストレーターもいますよ、ということを覚えて頂ければ幸いです。

無料で募集している方は、SNSのプロフィールやサイト等に「無料で描きます!」などと必ず記入していますので、そちらを参照してください。

ただし、無料でイラストを依頼する際の注意点ですが、「有料級のイラストを無料で描いてもらえるなんて、ラッキー!」といった過度な期待は禁物です。

無料で請け負っているイラストレーターに大変失礼ではありますが、無料販売している方にイラストを依頼する場合は、依頼者も自己責任という心持でいてください。

ほとんどのイラストレーターは有料でイラストを描いていますが、駆け出しイラストレーターの中には、力試しの意味も込めて「無料」で請け負っている方もいます。よくよく考えた上で依頼して頂けると幸いです。

なんで料金が表示されていないの?

イラストを依頼しようと思うけど、多くのイラストレーターは「価格」を掲示してくれていないので、どれぐらいかかるのか怖くて依頼できない。どうしてイラスト制作の値段は書いていないのか?

その気持ち、よく分かります学生や社会人成り立ての方にとっては、尚更不安に思うことでしょう。しかし、これには大きな理由があります。

イラストは完全な「オーダーメイド」です。描くキャラクターの人数服装の描き込み量背景の描き込み量などによって作業時間が大きく異なるため、それに伴い価格も大きく異なります。

そのため、「このイラストなら○円!」といったように断言することがかなり難しいです。なので、この場合のイラストはいくらになるのか?など、値段を教えて欲しい場合は、イラストレーターに連絡して相談(見積り)をしましょう。

また、制作時間以外にもイラストレーターの知名度によっても料金が変わる場合があります。例えば、Twitterで○○万人フォロワーの人や、何十年に渡って有名なゲームのイラストを描いている人にイラストを依頼する場合だと、その方の知名度や「実績公開する時の宣伝力も段違いのため、結果としてイラストの価値が高くなり、料金も高くなることが多いです。

これらが理由のため、多くのイラストレーターは「○○円で描きます!」といった料金掲示をしていませんこのイラストならどれくらいで描いてもらえるのか?または予算の範囲内ならどういったイラストが制作できるのか?こういった料金についてを知りたい方は、イラストレーターに問い合わせをしてみましょう。

お金を支払う際にはどうすればいいの?

イラストが納品された!でも、お金はどうやって支払えばいいの?

有償でイラストを依頼した際の「お金」の振り込み方法についてですが、イラストレーターによって支払いの方法、または支払うタイミングが異なります。

まずは支払いのタイミングについてですが、下記のどちらかを指定するイラストレーターがほとんどです。

  1. 契約着手前(イラストの制作に取り掛かる前)に支払う
  2. イラスト納品後に支払う

個人クライアントの場合だと、特に②の方法で支払いをお願いする方がほとんどです。この支払いのタイミングについては、イラストを依頼する前の「ヒアリング調査(事前調整)」で調整していきます。

かげひと
かげひと
イラストレーターから何かしらの指示をします。

支払い方法についてもイラストレーターによって様々ですが、銀行振込での指定がほとんどです。私の場合、イラストを納品すると同時に「請求書(今回はこの内容を制作したので、○○円を請求します、というような証拠書類)」をデータで送付しますが、この請求書に「振込先」を記載して振り込んでもらっています。

企業とのお仕事の場合では、今月末締め来月末で振り込みされる場合が多いです。また、長期に渡るお仕事(数ヶ月や数年といったスパン)の場合は、作業の段階ごとに分割して支払ってもらう場合が多いです。

こんな感じで、支払うタイミングや支払い方法が様々存在しますが、これらはイラストレーターからお話があると思いますので、調整して頂ければと思います。

イラストレーターか絵師、どちらで呼べばいい?

絵を描く人の呼び方は「イラストレーター」、または「絵師」という呼び方があるが、その手の方を呼ぶ時には、どちらの呼び方がいいのか?

これは依頼に関する質問とは少し異なりますが、依頼する方の中には「イラストレーター」と呼べばいいのか、はたまた「絵師」と呼べばいいのか悩む方もいるようです。実際、私も「イラストレーター」と呼ばれたり「絵師」と呼ばれたりなどまちまちです。

まずは名称から説明していきます。

イラストレーター」という呼称は、「イラストを描くことを仕事としている」方に対しての昔から呼ばれている呼称になります。そのため、絵を仕事としている方達を「イラストレーター」と呼ぶことに対しては、今も昔も何ら問題ありません。

絵師」という呼称についてですが、絵師という言葉自体は江戸時代の浮世絵等を描く人達を呼ぶ名称として使われていたそうですが、現代での意味は主にサブカルチャーの世界日本のポップカルチャー内でイラストを描いている人の事を指す意味となっています。

コーヒーさん
コーヒーさん
確か、ネットが普及し始めた2000年代ぐらいからこの呼び方が急に増えてきたよね。

イラストレーター(英: Illustrator)とは、情報や概念の視覚化、図解、娯楽化など、何らかのコミュニケーションを主目的とした絵=イラストレーション(イラスト)を描くことを生業としている人のこと。

日本のポップカルチャーにおいては絵師と呼ぶこともある。

引用元:ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC)

イラストを仕事としている人イラストレーターと呼んで頂ける分には全く問題ありませんが、絵師という名称はどちらかというと下記のような意味合いで使用している方がほとんどです。

  • 主に漫画やアニメ系の絵柄でイラストを描いている人
  • その中でも、サブカルチャーな世界で活動している方向けに言われる事が多い。(pixivで活動している、youtuber系のイラストを描いている、特にボーカロイド曲系のMVイラストを制作している)
  • どちらかというと、「仕事」というよりは「趣味」で描いている人に向けての意味合いが強い

当然、上記の活動以外をされているイラストレーターが多いため(世界的、日本国内的に見れば)、個人的には絵を描いていている人にむやみにやたらに「絵師」と言うのは避けた方がいいかもしれませんね

かげひと
かげひと
ちなみに、私は「イラストレーター」と呼ばれた方が嬉しいです。ただし、「どちらでも呼びやすい方でどうぞ」といった心持です。

イラストを納品してもらったら後は自由に使ってもいいの?

イラストを納品してもらったらこのイラストはもう私の物だから、キャラの髪型を少し変更したり、当初使用を予定していなかった「Twitterのヘッダー」にも使っちゃおう!…としたけれど、イラストレーターにダメと言われた。どうして?

これもよくありがちですよね。イラストを納品してもらったら、このイラストは晴れて「自分のもの」。数日後、髪が少し気に食わないから自分で修正したり本来は使用する予定で無かったところにも使用しよう…、と考えたことがある人も多いのではないでしょう?

残念ながら、納品したイラストを勝手に修正したりあらかじめ教えられていない用途場所に無断で使用することは、「著作権侵害」に当たります。

イラストは、制作した時点で制作者に「著作権」という権利が生まれます。これをざっくり説明すると、「描いた作品は描いた作者のみが独占できる」、「他の誰かに許可なく改編、無断使用(無断転載も同様)されない」といった、言わば作品を守ってくれる権利です。

実は、依頼者と相談して見積もった「イラスト料金」というのは、「制作料+イラストの使用料」という考え方の元で料金が発生しています。この値段の中には、イラストそのものの権利を引き渡す意味合いはありません

そう考えると、先ほどの疑問の1つである「このイラストはもう私の物だから、キャラの髪型を少し変更しよう」というのは完全にアウトになります。

コーヒーさん
コーヒーさん
そうなんだ。あくまでも「イラストを使用しても良いよ」っていう権利をもらうんだね。

2つめの「当初使用を予定していなかった「Twitterのヘッダー」にも使っちゃおう!」というような事象を「二次利用」と言います。この「二次利用」についても、イラストレーターの許可なくして依頼者が他の場所に勝手に使用することは許されていません

例えば、「Webサイトのトップ画像に使用する」という名目で依頼したものの、「自分が出版する本の表紙にも使いたい」と考えたとします。

  • 依頼内容が「Webサイトのトップ画像に使用する」といった名目の場合←これを「一次利用」(1つ目の使い場所)
  • 後に、「自分が出版する本の表紙にも使いたい」と考えた場合←これを「二次利用」(2つ目の使い場所)

…こんな感じですね。

コーヒーさん
コーヒーさん
うーん…イラスト1枚依頼するにも、こういった権利の事を考えないといけないのか…。
ワインさん
ワインさん
面倒くさいとは思いますが、イラストは「著作権」という法律で守られています。最低でも「イラストは勝手に使ってはいけない」ということだけでも覚えてもらえると嬉しいです。

ちなみに、イラストレーターによっては著作権譲渡OK二次利用料を徴収はしないという方もいらっしゃいますが、こういった方は非常に少ないです。なぜかというと、著作権譲渡二次利用料の未徴収によって、イラストレーターとってデメリットが大きいからです。

著作権譲渡をすることによってのデメリット

  • イラストの著作権を完全に譲渡することにより、制作者自身が今後一切そのイラストに携わる事ができないから。(もっと言うと、そのイラストを利用するのに「依頼者」に許諾を取らないといけなくなる)
  • 自分が意図しない使われ方をされる可能性があるから。(例えば、アダルトサイト内に使用される、宗教団体の勧誘に使用されるetc…)
  • 企業との契約でイラストを制作→納品(著作権譲渡)した場合、「バッティング」してしまう可能性があるから

バッティング」とは・・・特に企業の広告イラストを制作する場合に起こり得る自称。例えば、「化粧品A社」のイラストを描き、さらに「化粧品B社」の仕事も請け負った場合、イラストの絵柄が似通ってしまうがために消費者を混乱させたり、その混乱によりお客がA社(又はB社)に流用してしまうなど、企業に損失は発生する場合がある。
そのため、こういったジャンルの仕事を請け負う場合、「バッティング制限」についての知識や考えも念頭に置かないといけない。(詳しくは「検索」してみてください!)

二次利用料の徴収をしない場合のデメリット

  • イラストの制作者であるイラストレーターに利益が入らない
  • 自分が意図しない使われ方をされる可能性があるから。(「二次利用先についての報告は不要です」と伝えた場合)
コーヒーさん
コーヒーさん
ほうほう、著作権譲渡、「二次利用の報告はいらないよ」というのは、イラストレーターにとってデメリットが大きすぎるんだね

こういった観点から、例えイラストが納品されたとしても「制作者に許可なく修正、改造できない」「許可なく他の用途に使用できない」といった禁止事項があります。

依頼者は最低限こちらの内容について知って頂きたいです。また、イラストレーターの中には気軽に「著作権譲渡」「二次利用の報告無しOK」をしている方もいますが、大きなデメリットがありあすので、イラストレーターにも改めて見返して欲しい疑問でした。

依頼する際に準備して欲しいこと

本当はもっといろんな疑問について答えていきたかったのですが、今回はその中でもよく話題になる「依頼者の質問・疑問」についてをピックアップしてみました。中には「これは初耳だった」と思った依頼者もいるかもしれませんね。

今回の記事を読んで「イラストレーターにイラストを頼んでみようかな…?」と思ってくれた方、「お仕事募集中のイラストレーターにとってはとても歓迎です!

もし、本格的に依頼を考えている場合は、あらかじめ以下の内容について教えて頂けると、よりスムーズに調整&お見積りを行うことが可能です

  • 簡単な自己紹介(氏名(P.Nなど)、肩書き(職業名、学生など)、どんな活動をしているかetc…
    自分は何者なのかを伝えて欲しい。
    )
  • イラストの使用用途
  • 二次利用はあるかどうか
  • 著作権譲渡を希望か否か(著作権譲渡の場合は、制作料金のおよそ数倍~数十倍の料金が発生します。)
  • 制作して欲しいイラストのイメージ画像(無理にラフ案を描く必要なし!)
  • 予算(どうしても算出が難しい場合は、制作して欲しいイメージを掲示しつつ、「こんな感じのイラスト○枚なら、おいくらで描いてもらえますか?」と質問するのもあり)
  • 納品日「いつでもいい」は地雷。ある程度の日にちを指定してもらえないと、1年後に納品しても文句は言われない…よね?)
かげひと
かげひと
本当は、上記よりももう少し細かい内容を教えて欲しいところですが、依頼自体が初めての人は最低限は上記について準備して頂けると助かります。これを踏まえた上で、さらに詳しい調整を行います。
ワインさん
ワインさん
企業の場合だと、上記に加えて使用期間(バッティングの制限があるかどうか)についても伺います。

「丸投げ」はイラストレーターが警戒する発言

たまに、「料金はそちらで決めてOK、納期はいつでもOK(またはなるべく早めに)、イラストのイメージは全てお任せ!」といったように、全て「丸投げ」をする依頼者もいらっしゃいますが、これはイラストレーターにとって「地雷」になります。

特に「イラストのイメージ」についての丸投げはイラストレーターを警戒させます。なぜかというと、下記のようになりがちだからです。(経験あり)

依頼者:「イラストの雰囲気は全てお任せします!」
イラストレーター:「(全てお任せね。ふんふん。)分かりました。じゃあ、自由に描いたイラストをご確認ください。」
依頼者:「うーん、なんかイメージと違うんだよなぁ…。」
イラストレーター:「…?」

といったように、「全てお任せ」と依頼されたにもかかわらず、後からちょこちょこ修正を出される…という事象が発生してしまうからです。ちょっとした修正ならまだしも、服装や容姿、背景を全体的に修正を要望されると、イラストレーターの心情としては、

かげひと
かげひと
え…?全部任せる、って言ったよね…?

という気持ちにどうしてもなってしまいます。

そのため、「海のイラストが欲しい」、「女子高生1人」といった大雑把なイメージでも構いません。単語でもいいので、イラストのイメージについてなるべく教えてくれると非常に助かります。

ワインさん
ワインさん
ただし、依頼するイラストレーターの熱烈なファンであり、その人が描くものならなんでもいいしお金も好きなだけ払う&好きなだけ待つ、という依頼者であればまた別ですが…。
コーヒーさん
コーヒーさん
かなり知名度が高いイラストレーターならありそうな話かもしれないけど、実際にあるんだろうか?

疑問点はイラストレーターにお問い合わせください

ここまでイラストの依頼に関して長々とお話しました。細かい内容ばかりでしたし、もしかすると依頼することをためらってしまう方もいるかもしれませんが、大丈夫。イラストの依頼に関して何か分からない事があれば、DMやお問い合わせフォームから気軽に尋ねてみてください。イラストレーター側もなるべく分かりやすく回答します。

かげひと
かげひと
これは常識やろ!」というように、上から目線で答えるイラストレーターはあまりいないと思われますので、まずはお気軽にご連絡ください!
コーヒーさん
コーヒーさん
大丈夫!イラストレーターはみんな優しい人ばっかりだからだよ!(と、思う。)

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は「イラストを依頼する時の依頼者の質問や疑問、不満について答えてみた」についてご紹介しました。

イラストを依頼する依頼者と、その依頼を請けるイラストレーターとでは、立場がまったく逆のため、「イラストの依頼」に関する考え方も違ってきます。そのため、依頼自体が初めての方にとっては、「どうして○○なの?」といった質問や疑問を抱きがちです。

今回は、そんな依頼者の質問や疑問を少しでも解決できるように、よくある質問や疑問についてイラストレーターとして回答してみました。もしかすると、「初耳だった」と感じた内容もあるかもしれませんね。

もし、今回の記事がきっかけで「イラストを依頼してみようかな?」と考えている方は、遠慮なくお気軽にご連絡ください!

余裕がありましたら、最低でも下記の内容について教えて頂けると嬉しいです。下記の内容を踏まえた上で、さらに詳しい調整をしていきます。

  • 簡単な自己紹介
  • イラストの使用用途
  • 二次利用はあるかどうか
  • 著作権譲渡を希望か否か
  • 制作して欲しいイラストのイメージ画像
  • 予算
  • 納品日

今回の記事が、イラストを依頼しようと考えている方、または依頼者はどういった事について疑問に思いがちなのか?といった事が知りたい方にとって参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!

フリーランスイラストレーター
無印かげひと
イラストと動画編集を生業としているフリーランス。最近はMV制作を中心にお仕事しています。コーヒーとワインと無印良品が好き。