この記事では、以下のことについて解説しています。
●ストックイラストが売れない理由とは!?
●売れるための解決策について
無印かげひと(@kage86kagen)です!
ストックイラスト活動をされている方にご質問ですが、売り上げは順調ですか?それとも、あまりよくないでしょうか…?
…ストックイラストの売り上げ率は、人それぞれのようですね。
ストックイラストを始めたばかりの人がすぐに諦めてしまう要因として、「売り上げが目に見えて伸びない」ことが理由の一つだと思います。
イラストの登録数は増えているのに、それに比例して売り上げが伸びていかない…。これが理由で制作し続けるモチベーションが無くなってしまい、途中で諦めてしまう人が多いと聞きます。
私は今月でストックイラストに登録して1周年を迎えることができましたが、実は現在も売り上げに悩みを抱えています。それでも登録したての1年前と比べると少しずつダウンロードされていますが、同じ時期に活動し始めた人と比べると収入は低い方かもしれません。
より多くのストイラを売り上げるためにはどうすればいいのか…?そんな切実な悩みを解決すべく、今回の記事を書くことにしました。
ということで、今回は「ストックイラストが売れない理由と、売れるための解決策」について考えてみました。
- ストックイラスト初心者の方
- 登録したものの、売り上げが芳しくない方
- ストイラ収入のさらなる高見を目指したい方
などなど、ストックイラストで活動されている方向けに手助けになれば幸いです。
もくじ
ストックイラストが売れない…?

「あれ?登録期間も長いしたくさん投稿しているのに、自分のストックイラストって、あんまり売れていない…?」
…ふと、こう思ってしまう人は実は多いのではないでしょうか?それに加え、SNS上で同業者の「売れた!」発言を見てしまうと、つい「自分なんて…」と比較してしまい、売り上げ頻度の少なさに落ち込みがちです。
ただ、この「ストックイラストが売れない」という感じる定義は人それぞれなので、その人が本当に売れていないのか?とは一概には言えません。
- 登録して1ヶ月なのに売れない
- 登録して3ヶ月経つのに売れない
- 登録して3ヶ月と300枚登録したのに、2,3枚しか売れない
上記のように、人によって様々な「売れない」状況を考えると思います。
でも、3番目の「3ヶ月と300枚登録」については、明らかに売れていない状況かもしれません。
私を例に出しますが、登録した初めの1ヶ月ではイラストを100枚ほど登録しました。しかし、その月に売れたのはたったの「3枚」のみ…。
前職がイラストやデザイン関係ではなかった管理人ですが、それでも3枚売れたのは喜ばしい事。とはいえ、理想としてはもっとダウンロードされたい…!
もっとダウンロードしてもらうにはどうすればいいのでしょうか?まずは、売れない原因から推察してみましょう!
考えられる「売れない理由」
①投稿している素材のジャンルが既にいっぱいある

「ストックイラストサイト」が普及し始めた昔と比べると、登録されている素材数(写真とイラストを含めた数)は年々増えており、現在はおよそ6000万点以上あるそうです(世界向けに素材販売している会社だと、もっとあるかも)
「人物」や「食べ物」といった大テーマに焦点を当ててイラストを検索すると、実に200万点、300万点以上もの素材が存在します。(ちなみに、PIXTA内で「人物」というワードで検索すると、2021年2月時点では200万点以上ヒットします)
こんなにイラストがあるんだったら、今から人物イラストをアップしたところで既に大量にある「人物イラスト」に埋まってしまいます。そうなると、購入者にすら発見されません。
大テーマジャンルのイラストを闇雲に描いていくだけでは、売り上げは見込めないかもしれませんね…。
②今流行りではない絵柄で投稿している可能性がある

もしかすると自分のイラストは、購入者の好みや世の中の流行りにマッチしていない可能性も考えられます。
絵柄の流行は時代とともに目まぐるしく変化し続けています。10年前までは人気だった絵柄でも、ブームが過ぎ去ってしまった今では時代遅れ…といったような事象が多いです。
アニメ向けイラストの話を例に出しますが、例えば「瞳」の描き方一つとっても、10年ごとに描き方のブームが異なってきています。2020年代に「2000年代」風のイラストを描いても、その表現のブームは過ぎ去っているので見向きもされない可能性があります。

自分のイラストが今の世間体に合っているかどうかも、ストックイラストの売り上げに関わってくると思います。
③単に有名ではない

ストックイラストが売れない理由の一つとして、ただ単に絵描きとしての知名度が低いのでは?という理由もあるのではないでしょうか?
既に名が売れているイラストレーターさんが販売を始めると、「あ!この人のイラスト見たことある!」となって、それが売り上げに繋がる可能性もあります。
世間的に名前が知れ渡っているかどうかも、売り上げの要因になりそうですね。
売れるための解決策

さて、売れない原因をざっと上げてみましたが、いかがでしたでしょうか?感覚的に「なんとなく分かっていたけど…」という方もいるかもしれませんね。
ただ、どの原因に関しても今すぐに解決するということは難しいと思われます。ましてや、自分のイラストの絵柄を「今の時代に合った絵柄」に今すぐ方向転換することは、大抵の人にとってはかなり難しいと思われます。
ということで、この項目では「絵柄」を大きく変えたり「知名度」をあげることよりも、今すぐできそうな「売れるための解決策」を以下の通り考えてみました!
①人物以外を優先する

「絵柄の流行」が大きく出やすいのは「人物」素材です。
人物イラストほど描いている人の手癖がもろに反映されるモチーフはないのではないでしょうか?そう考えると、人物イラストは今の流行りの絵柄や知名度といった要素がモロに絡んできます。
それならば、「人物イラスト」よりも「人物以外のイラスト」を優先して作った方が良いかもしれませんね。

②トレンドに大人しく従う
ストックサイトでもかなり有名な「PIXTA」では、2,3ヶ月先の世間のトレンドを見越して「今月はこれを作ったほうが良いよ」といった「トレンドワード」を、毎月頭ぐらいに提供してくれています。
初心者にこそぜひおススメしたいのですが、登録したての頃はこのトレンドワードに素直に従って作た方が得策です。
私の体験談になりますが、ストックイラスト登録したての頃は、
といった感じで、膨大なジャンルから何を優先して描けばいいのか分からず、錯乱していました(笑)
ですので、何を作るか迷ってしまったら、まずは「トレンドワード」の素材を作りましょう!PIXTAには、「今月の注目テーマ」という便利で素晴らしい記事があります。こちらのリンク先はPIXTAに登録していない方でも見ることが出来ますので、ぜひ参考にしてみてください!
③ターゲットのジャンルを絞って素材を作っていく
この世には描くネタが膨大にあり過ぎるので、まずはジャンルを絞って描いていった方が効率的です。
「人物」も描く!「建物」も描く!…といった様々なジャンルを手広くやっていくよりも、
- 「スポーツ」と決めて、まずは「スポーツ」のイラストから
- 「お菓子」と決めて、まずは「お菓子」のイラストから
といったように、得意なジャンルからでもいいのでジャンルを絞って描いていきましょう。
そうしていけば、スポーツ素材を頻繁に探している「スポーツ」界隈の人に、自分の存在を知ってもらう機会が増えますし、そのジャンルでの登録数を増やしていけば「スポーツといったらこのイラストレーターさんだ!」といったように、結び付けてくれる可能性もあります。
私の素材で例えると、まとめ買いがよく起きるのは「介護系イラスト」や「妖怪系イラスト」が多いです。
下の画像に入り切りませんでしたが、「妖怪イラスト」が1日で8枚もまとめ買いされることがありました!一つのジャンルに絞って描くと、こういった嬉しいことが起きることがあります。

このターゲットを絞る話については、ストックイラストの大先輩イラストレータートラノスケさんの無料noteで分かりやすくかれていますので、ぜひご参考ください!
④先駆者のアドバイスをとにかく読む
先ほども出ましたが、ストックイラストで活躍されている(しかも売り上げがたくさんある)先輩方は多数いらっしゃいます。
その中には、ストックイラストのノウハウについて懇切丁寧に紹介してくれているイラストレーターもいらっしゃいますので、先駆者のブログやサイトをめぐり、「売り上げを伸ばす方法」をとことん勉強してみるのもいいでしょう。
以下のURLは、私がこれまで参考にしてきたイラストレーターさんの「ストックイラスト記事」のリンク先となります。どの方も有益な情報を発信していますので、とても勉強になりますよ!
●トラノスケ さん「ゼロからはじめるストックイラスト。」
●マツ さん「やっててよかった!ストックイラストのメリット8つ」
●トラノスケ さん、麦 さん、とよとよ さん のコラボ記事
「ストック戦略」(こちらは「有料記事」となります。)
「売り上げに時間がかかる」ことは大前提

初心者こそ焦ってしまいがちですが、ストックイラストはすぐにドカンと売り上げが伸びるわけではありません。早い人でも、1~2年でようやく月1万円…といったところでしょうか。
現在私は「5社」のストックサイトに登録していますが、毎月の売り上げは、5社合わせても「10,000円」以下です…。
ストックイラストは短期間で売り上げが伸びるわけではありませんので、ストックイラストを収入の一つとして視野に入れている方は、「マラソン」感覚で少しずつ長くイラストを作成することをおススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、ストックイラスト初心者向け「イラストが売れない理由と、売れるための解決策」をご紹介しました。
「売れない原因」として考えられるのは、
- 投稿している素材のジャンルが既にいっぱい登録してある
- 今流行りではない絵柄で投稿している可能性がある
- 単に有名ではない(名前が知れ渡っていない)
上記の事が考えられます。
また、絵柄を変えたり有名になるよりも早くできる「売れる解決策」としては、
- 人物以外の素材を優先して作る
- 「トレンド」に大人しく従う
- ターゲットのジャンルを絞って素材を作っていく
…といった方法を試してみてください。
ストックイラストを不良所得として成長させるには、早い人でも1~2年はかかります。最初から頑張り過ぎると挫折しやすくなるので、コツコツと貯金をする感覚で続けた方がよさそうです。
ストックイラストをこれから始める方、既に始めているけど売り上げが芳しくない方…。
今回紹介した方法をぜひとも参考にして頂き、無理のないストックイラスト生活を送ってみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!
