ストックイラスト

ストックイラスト大量生産!? 使いまわしができる「人物素材」とは?

この記事では、以下のことについて解説しています。

●ストックサイトについての簡単な説明
ストックイラストで成果が出る期間は?
●人物イラストを「使いまわし」しよう

かげひと
かげひと
こんにちは!イラストレーター
無印かげひと(@kage86kagen)です!

ストックサイトに登録してから早7ヶ月が経ちました。初めは続けられるか不安でしたが、コツコツ描き続けた甲斐もあり、今では素材登録数1800枚を超えています。

コーヒーさん
コーヒーさん
「継続は力なり」ってね。

登録したての頃はとりあえず闇雲に好きなものだけイラストを制作してきましたが、日が経つにつれて毎回「新規イラスト」を制作することに疲れてしまう日もあったり…。

そこで、少しでも楽に&たくさんのイラストを投稿するために「イラストを使いまわす」方法を編み出しました。ベースとなるイラストさえ作ってしまえば、ちょっと修正したりちょっと新しいイラストを添えるだけで、まったく別物のシチュエーションイラストが出来上がるというおいしい結果に…!

ということで、今回はストックイラスト新規登録者向け使い回しやすい人物素材」についての紹介と、素材作りに役立つアドバイス・記事について紹介していこうと思います!

そもそもストックイラストとは?

まずは、「ストックサイト」について簡単に説明したいと思います。

ストックサイト」とは、イラストを描いたり写真撮影している「クリエイター」が、あらかじめ素材をサイトに登録しておき、それを購入者が必要なタイミングで購入し使用するサービスのことです。転じて、イラストに関するストックサイトの話をする際の総称として「ストックイラスト」という単語を用いている方が多いです。

ストックサイトにはたくさんのイラストが用意されているので、「説明資料にちょっとした挿絵が欲しいな…」と思った時、イラストを新規でイラストレーターに頼むことなく、既に制作してあるイラストを購入し、すぐに使用することができます。

ストックイラストが購入されると売り上げが発生し、売り上げの何%かがクリエイターに還元される…というのがストックサイトの特徴です。

ワインさん
ワインさん
報酬額はストックサイトによって異なりますが、売り上げ額の20%~50%が報酬となります。ただし、これはあくまでも売り上げ額のパーセンテージなので、売り上げ額が3,000円で報酬率が「20%」の場合、貰える額は600円になります。
コーヒーさん
コーヒーさん
ストックイラストは、定額制の販売形式もやっているし、しかも定額制での購入が約8割ぐらいだから、実際は1ダウンロード約25円~が現実だったりするよ。

報酬率はストックサイトや購入の仕方によって大きく異なりますが、一番大きなメリットは「イラストを投稿するだけで、後は勝手に購入される」という不労所得を得ることができるのが魅力的なところです。

成果を出すには「期間」と「枚数」がそれなりに必要

投稿するだけで勝手に売り上げが発生する…。それだけ聞くと、なんだか美味しそうな話ではありますが、現実はそう上手くはいきません。なぜかと言うと、ストックサイトに登録したばかりの頃は、1ヶ月に一桁台のダウンロード回数がいいところな場合がほとんどだからです。

目に見えて成果を出す、例えば1ヶ月に1万円の売り上げを出すためには、ある程度の時間と枚数が必要であり、最低でも1年はかかると見越していかないといけません。

かげひと
かげひと
私の場合登録した初月の売り上げは、ダウンロード数3回売り上げ額はたったの75円でした。イラストレーターとしての知名度、画力、デザイン性次第で結果は大きく異なりますが、よっぽどポテンシャルのあるイラストレーターでない限り、過度な期待は禁物です。

現在、登録してから半年以上経ちましたが、素材登録数に対しての「報酬」を伸ばすことができていない状態です。1800枚登録しても、未だに月3,000円以下の売り上げが続いています…。

短期間で成果を出すには投稿数がカギ?

ストックサイトで短期間で売り上げを伸ばすというのは、現状かなり厳しいと思われます。そもそも、ストックサイトは短期間で莫大な売り上げを目指すには不適な不労所得ですし、短期間でたくさんのお金が欲しい場合は、クライアントワークで仕事を取ったり、アルバイトをした方がよっぽど効率的です。

コーヒーさん
コーヒーさん
ストックサイトはギャンブルのように一瞬で稼ぐことは望めないサービスだよ。どちらかというと、コツコツ資産作りをしていくイメージだね。

とは言いつつも、少しでも早く売り上げを伸ばしていきたい…。そう考えている方へのアドバイスとして役立つのが、「イラストの投稿数をとにかく増やす」事かもしれません。

これに加えて「購入者にとって需要があるイラスト」を的確に描いて投稿できればさらにベストではありますが、ストックサイトに登録したての頃はどんなイラストに需要があるのか把握が難しいため、最初から需要を重視して描くことも無いのかなと思います。

ですので、まずはできるだけたくさんのイラストを投稿していくところから初めていきましょう。これはかなり苦しい最善策ではありますが、「まず、何を作ればいいかが分からない」、「自分の絵に需要があるか分からない」という右も左も分からない方は、とにかく作って投稿してみる事をおすすめします。

既存のイラストに新規のイラストを組み合わせてみる

「たくさんイラストを描けばいいのは分かっているけど、毎回「新規のイラスト」を描き起こして投稿するのは疲れるかも…」と思うかもしれませんが、おっしゃる通り、確かに疲れます(笑)

そのため、たくさんのイラストを制作する効率的な方法の一つに、「既存のイラストを上手く活用すること」をおススメします。

これはどういうことなのか?例えば、以下のようなイラストを作りました。

見た限りだと、パネルを見せて何かを発表しているイラストですね。このイラスト単体だけでも投稿できますが、このイラストを少し改変+新規のイラストを添えるだけで、まったく別物のシチュエーションイラストを作り出すことができます。

では、上記のようなシーンの場合、どんなイラストをくっつければ別物のシーンになるでしょうか。ということで、今回はこれを描き加えてみました。

 

パネル内に「ロゴマーク」を入れることにより、ロゴマークを発表している場面のイラスに早変わりです。さらに新規のイラストを追加すれば…?

 

右下に「喜んでいる親子」イラストを付け加えることで、「ロゴマークのデザインに喜んでいる」ようなシチュエーションが出来上がりました!別の解釈をすると、「コンテストに提出したロゴマークが選ばれた」ようにも見える一枚です。

イラストの描かれている解釈は購入者ごとに違いますので、上記のシチュエーションを求めている方だったり、また違った解釈を持った方が購入してくれる可能性があります。

このように、既存のイラストに新規のイラストを組み合わせる事によって、新しいシチュエーションのイラストを生み出すことができます。先ほどの「パネルを持った女性」をベースに組み合わせるのも良いですし、新規で描いた「親子のイラスト」をベースにするのも方法です。

ストックイラストを毎日投稿したい。けれど、毎日新規のイラストを描き起こすのはちょっと…。という方は、作ったイラストを組み合わせるという方法で投稿数を増やすことができます。

応用として、イラストの人物の表情ロゴマークの形をちょっと変えるだけでも、また違った解釈ができるイラストができあがります。

コーヒーさん
コーヒーさん
上の画像は「ロゴマークに嫌悪感を示す親子」のようだね。おや…?そういえば最近、こういったシチュエーションのニュースを見たような…?
ワインさん
ワインさん
タイミングによっては、既存のイラストを組み合わせるだけで「最新トレンドもの」のイラストを制作することができます。そうすれば、ネット記事上で使用される可能性も広がりますね。

組み合わせやすいイラスト例

先ほど「既存イラスト+新規のイラスト」を組み合わせる事により、投稿数を稼ぐことができる話をしました。ここからは、個人的に最初に制作しておいた方がいい人物イラストを、紹介したいと思います。

何かを紹介するイラスト

「指」や「指示棒」など、「何かを指している」、「何かを紹介している」イラストは、商品の宣伝案内ブログでの強調など、使用用途がとても広いです。

こちらのイラストを単体で投稿した後は、新規イラストとして「料理」や「建物」などといった物を付け加える事により、その付け加えた物を紹介しているようなシーンに見せることも出来ます。

何かを持たせるポーズ

また、「何かを持っている」人物イラストも使いまわししやすいです。ベースのイラストを制作&投稿した後は、「書類」、「電話」、「初心者マーク」などを持たせることにより、「何を強調したいのか?」「その人はどんな立場なのか?(「初心者マーク」を持っていると、その人は「新人社員か何かかな?」とイメージすることができる)」といったイラストを制作することが可能です。

意外かもしれませんが、実は「初心者マーク」を持たせた素材の購入率が高かったりします。特に4月前後の季節には需要率が高まります。

かげひと
かげひと
「初心者マーク」だけでも需要がありますので、様々なイラストにこのマークを付け加えるだけで、「初心者」を表現したイラストが出来上がります。

何かを考えるポーズ

考えるポーズ」のイラストも流用しやすいイラストの一つです。「疑問」を表す意味になるため、様々なシチュエーションに上記のイラストをくっつけるだけで、「そのシチュエーションに対する疑問」を表現するイラストが出来上がります。

また、このイラストに空欄の吹き出しを付け加えておくことにより、購入者がその吹き出し内に好きな文字や別のイラストを挿入することができます。

コーヒーさん
コーヒーさん
この「吹き出し」も汎用性がすごく高いから、人物イラストを制作したら「吹き出しありver.」の素材も作っておいた方がいいかもね。

考える・疑問」のポーズイラストは、主にネット記事やブログ記事、サイトのQ&Aページなどに使用される頻度が高いです。

リポーター

こちらは最初に紹介した「何かを紹介するイラスト」に似ているシチュエーションになりますが、リポーターで描写することにで、よりビジネス向けの素材として使用されやすいです。

リポーターのイラストを制作しておけば、リポーターの後ろに別のイラストを置いたり、リポーターの表情を変えることで、全く別のシチュエーションを生み出すことができます。

先駆者さん達のアイデアを上手く活用しよう

ここまでは「使い回しがしやすいイラスト」の例をいくつか紹介してきました。今後長期的にストックイラストを制作していきたい場合は、

  • 何かを紹介しているイラスト
  • 何かを持っているイラスト
  • 何か考えているイラスト
  • リポーター

まずはこれらのイラストを最優先に制作していき、今後新規のイラストを描く時に上記のイラストをプラスすることを心掛けると良いかもしれません。そうすれば、効率的にたくさんのイラストを制作することが可能です。

もし、制作中に「何を作ればいいか分からない!」「どれも優先すべきシチュエーションとはわかっているけど、迷った!」といった状態になってしまったら、一度筆を置いて先駆者さん達のアドバイスを拝見することをおススメします。

ストックイラストで活躍されている方の中には、ブログやSNSでストックイラストに関するアドバイスを呟いている方もいらっしゃいますので、これらのアドバイスに足を止めてみましょう。

中には10年以上活躍し続けている方もいます。提供して頂いているアドバイス、お言葉に甘えてどんどん参考にしていきましょう!

下記の記事は、私も実際にお世話になった「ストックイラスト」制作についてのアドバイスが凝縮しているnoteになります。この他にもたくさんのアドバイス記事がありますので、本気でストックイラストを頑張りたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
(※この記事は有料記事になります。)

こちらのリンク先は、ストックサイト「PIXTA」自らが公開している記事になります。こちらも参考になるアドバイスがありますので、ぜひご覧ください!(こちらは無料です)
ストックイラストクリエイター座談会(2019年)

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「ストックイラスト大量生産!? 使いまわしができる「人物素材」とは?」という話について紹介しました。

ストックサイト(ストックイラスト)は、サイトにあらかじめイラストを投稿しておくことにより、購入の都度報酬が手に入るという不労所得の一種です。

簡単に利益が出そうに思えますが、ストックサイトで月1万円以上稼ぐためには、ある程度の時間と投稿数が必要になります。(管理人の場合、10ヶ月後に月1万円の収入を超すことができました。)そのため、「コツコツ貯金」タイプの働き方になりますが、イラストの投稿数を増やすことにより、短期間で収入を上げることが可能かもしれません。

ただ、1日で描くことができる量には限界がありますので、既存のイラストを流用して新規のイラストを制作する方法を取ることにより、短期間でたくさんのイラストを投稿することが可能になります。

また、流用しやすいイラストのシチュエーションとしては、下記のような例があります。

  • 何かを紹介するイラスト
  • 何かを持たせるポーズ
  • 何かを考えるポーズ
  • リポーター

途中、ストックイラストの制作について迷ったことがあれば、先駆者さん達のTwitterやブログ記事を参考にするのもいいかもしれません。

これからストックイラストを始められる方は、ぜひとも本記事を参考にしてみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!

イラスト素材・ベクター素材のピクスタ