ストックイラスト

ストックイラストを効率的に生産する方法[背景編]

この記事の解説内容

●ストックイラストの「背景素材」は何から描くべき?
●背景イラストは使いまわししやすい優秀な素材
●優先して作っておいたほうが良い3つの背景素材

かげひと
かげひと
こんにちは!イラストレーター
無印かげひと(@kage86kagen)です!

数ヶ月前、「ストックイラストの効率的な作り方(人物編)」について紹介しましたが、多くの方に見てもらえているようなので、今回は調子に乗って「背景編」もまとめてみました(笑)

背景素材」は、人物や小物素材よりも少し手間はかかるものの、他のジャンルと比べて使いまわしやすい素材なので、ストックイラスト初心者の方はぜひ参考にしていただければと思います。

ということで、今回は、「ストックイラストの効率的な作り方(背景編)」について、紹介していこうと思います。

背景イラストは何から作るべき?

ストックイラストの背景素材は、人物素材よりもイラストの登録数が多いです。おそらく、「背景」という単語で検索すると、検索ヒット数もトップあたりではないでしょうか?

かげひと
かげひと
実際に、ストックサイトで有名なPIXTAさんで検索してみると、「人物」を超えたヒット数となりました

背景素材は、人物素材よりも様々な使用用途があります。ストックイラストにとって稼ぎ時の年賀状関連素材だったり、春にぴったりな「桜」が描かれている背景素材だったり、考え方次第では用途場所がかなり広いです。

ストックイラストで本気で稼いでいく場合は、「人物イラスト」と並行して「背景イラスト」も作っていくことをお勧めします。しかし、そうは言うものの、背景イラストは「何から」描いた方が効率がいいのでしょうか?

需要が高い背景素材

ということで、この項目では年中問わず常に需要がある背景について、いくつか例を挙げてみました!今から紹介する背景素材を優先的に制作しておいた方が、購入率が上がっていいかもしれません。

今回は、PIXTAさんが毎日更新している「キーワードランキング(購入者が検索した時の「ワード」のランキング)」を元に考察してみました!
(なお、クリエイター側が使用できるキーワードランキング機能は、2022年1月現在は既に廃止となっています。)

背景イラストを作り始めるなら、まず「」を描きましょう。…と言っていいほど、空イラストは、1年を通して常に需要がある素材になっています。空さえ作ってしまえば、他の素材の背景としても使いまわしできますし、「少し物足りないな…」と感じたイラストに沿えるだけで、なんだか描き込み量が多いようなイラストに見せる事も可能です。

そのため、初心者はまずイラストから取り掛かることをおすすめします。

夏のシーズンが近づくと決まって需要が高くなるのが、「」の素材です。実は、海は夏に限らず年賀状の背景イラストとしても需要が高いイラストです

年賀状と言えば「富士山」イラストを想起する方も多いですが、そこに海背景をプラスすることで、より迫力のある素材が出来上がるかもしれませんね。

年賀状シーズンの2,3ヶ月前(10~12月)は、ストックサイトで最も売り上げが見込める「書き入れ時」ですので、来るべき聖戦に備えて様々な海イラストを作っておくのも、売り上げ向上の手段かもしれません。

町並み

町並みイラストは、人物イラストとかけわせやすいのが特徴的です。建物の兼ね合いもあり、作るのはちょっと大変ですが、ひとたび作ってしまえば人物イラストの背景を手早く彩ることができるので、こちらも作っておいたほうがいいかもしれませんね。

その他使いまわしできそうな背景素材

上記以外にも、年中通して需要がある背景イラストといえば、

  • 木目
  • 富士山

…といった背景素材も、売れ行きが安定していると思います。

特に、「富士山」と「」が背景として描かれている素材については、先ほど話した年賀状関連にも使いまわせますので、「空」・「海」・「町並み」を作った後に制作してみるのいいかもしれませんね。

実際に背景イラストを効率よく作ってみた

ということで、ここからは「効率的な背景素材の作り方」を伝授したいと思います。先ほど挙げた背景3つを例として、実際に効率よく背景イラストを制作していきましょう!

空イラストを描くときには、青空以外にも「夕空」や「夜空」といったように、時系列ごとに異なる「3つの空色」を作っておきましょう!朝空のイラストは、色的に昼と同じ感じになりがちなので、優先的に昼・夕方・夜の空イラストを制作した後に作っておくのもいいかもしれません。

空イラストは、色一色で表現することもできますが、これに「」をプラスして描けばより空らしさを出すことができます。

空イラストは背景の色を変えるだけだから楽ちんだよね。

もう少し「リアル寄りの空」を描写したい場合は、「雲の色」にも気を配って変えてみるといいかもしれません。実際、夜の雲は白色ではありませんので…。

さて、この空イラストさえ作ってしまえば、後は下の画像のようにアイデア次第で様々な素材と組み合わせることができます。

説明したように、海素材は「夏のシーズン」以外にも年賀状の背景としてもぴったりです。実際、10~12月で購入者が検索した単語には、「年賀状 海」といった2つのワードがよく検索されていました。

この海イラストも、色によって「様々な時系列」を表現することができますし、波の描き方によって違ったシチュエーションを生み出すことが可能です。

水面が静かなシンプルな海の他に、年賀状向けの素材販売を視野に入れた「波が高い海」(「葛飾北斎」のあの有名な絵画のように)を作ってみたり、少しオシャレな雰囲気を意識して「真上からみた海」を作ってみたり…。

そして、これらの他の素材を組み合わせると…?

こんな感じで、様々なシチュエーションのイラストを作ることができます

右上の「和風の海 + 桜」は実際に販売しているのですが、、ストックサイトの審査が通った早5日後にさっそく購入されました!この需要に早く気づけたら、サイト登録初期に投稿してたのに…(泣)

町並み

町並み」イラストは、主に「サービス系の企業(自宅訪問系とか)」や、「学校関連」などのポスター、広告、挿絵などに使用される率が多いような気がします地方のテレビCM内でもよく見かけますよね。

ワインさん
ワインさん
街並みイラストはなんというか、親しみやすさを感じますからね。

そのため、住宅街はもちろんのこと、工場がたくさん建てられているような工場地帯の背景イラストも需要があるため、こちらも作っておいた方がいいかもしれませんね。

町並みが描かれた背景イラストは、「人物イラスト」と特に掛け合わせやすいです。ですので、以下のイラストのように、人物イラスト+背景イラストとして使い回しても違和感がありません。

屋外の背景イラストは「時間帯」も意識しておくとOK

ここまで3種類の背景イラストの効率的な作り方を紹介してきました。

もうお分かりかもしれませんが、「屋外の背景イラスト(空や海、町並みなど)を作る際には、「昼・夕方・夜・(場合によっては朝も)」といったように、時系列ごとにイラストを制作しておくことをおススメします。色を変更するだけでも全然いけるので、昼を制作したら夕方も…、といったような非常に楽に制作できるからです。

購入者の中には、「時系列」で判断して素材を購入する方もいます。そのため、時系列ごとにイラストを販売しておけば、購入確率も上がる事でしょう。

例えば、「町並み + 歩く子供」を例にすると、

  • 朝・昼の町並み → 通学途中を伝えたい時にぴったり
  • 夕方の町並み → 下校途中遊びに行く塾に行く
  • 夜の町並み → 塾帰り夜遊びを控えることを促す素材

こんな感じで、確固たる目的をもって素材を購入する方にドンピシャな素材を販売することが可能です。

また、工夫をすれば屋内イラストにも時間帯を持たせることが可能です。例えば、家の中の場合「窓」から見える景色の色を変えたり室内の色合いを変えるだけでも「時間帯」を表すことができます。

かげひと
かげひと
昼間の室内は、太陽の光を取り込むことにより一際明るいですが、夜になると家の中の電灯が唯一の光源になるので、「電球色」、「温白色」などといった特定の色をチョイスして塗ってみるのも、時系列を表現する手がかりとなります。
コーヒーさん
コーヒーさん
確かに。リビング内の色合いとして、電灯の色として「オレンジ色」を使用されると、「あ、電気をつけているから今は夜なのかな?」と感じてしまうよね。

背景素材は作ってしまえばこっちのもの

背景イラストは、小物や人物イラストと比べて描くのが少し手間ですが、小物イラストや人物イラストを盛り上げる優秀な素材になりうるため、背景素材を単品で投稿したら即データを削除するのではなく、使い回しできるように保存しておくことをおすすめします。

背景素材を一度作ってしまえば、後はこっちのものアイデア次第で色んな使いまわしができますので、ストックイラストの制作時間を短くすることも可能です。初心者ストックイラストの方は、今回の内容をぜひご参考ください!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「ストックイラストの効率的な作り方(背景編)」について紹介いたしました。数ヶ月前にアップした「ストックイラストの効率的な作り方(人物編)」の続編を意識して作ってみましたが、お役に立てたでしょうか?

背景イラストは、一度作ってしまえば使いまわしがしやすい優秀な素材です。特に、

  • 町並み

といったイラストは、年中通して購入頻度が多いイラストなので、既存のイラストの後ろに沿えるだけでも、購入率を上げてくれる可能性があります。

ストックイラストはある程度の枚数を登録しておくことで、より購入率を上げる事が出来ます。たくさん素材を制作するためには「作業効率」が大事になってきますので、効率よく素材を制作し素材達に稼いでもらいましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは!

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フリーランスイラストレーター
無印かげひと
イラストと動画編集を生業としているフリーランス。最近はMV制作を中心にお仕事しています。コーヒーとワインと無印良品が好き。