この記事では、以下について解説しています。
●「EPS」形式での投稿について
●「JPG」形式でもかなり売り上げることができる話
●絵柄によっては「JPG」販売のみでもOK?
無印かげひと(@kage86kagen)です!
ストックイラストを初めて早10ヶ月、もう少しで1周年を迎えることができますが、今月に来てから月の売り上げがいつも以上に伸びています!
これには理由があるようで、どうやら今の季節はストックサイトで一番の稼ぎ時なんだそうです。(大体10月~12月)
年賀状素材の売り上げに加えて、クリスマスに関するイラストも売れ行きがあるからなんだとか…。
そこで、今回の記事ではストックイラストに関連した話をしていこうと思いますが、「イラストは必ずしもEPS(AI)形式で上げなくてもいい」ということについてを解説していこうと思います。
ストックサイトにイラストを投稿する際には、「データ形式」を選択して投稿することが可能です。その中でも売り上げ頻度が高いデータは「EPS形式(AI形式)」が多いのですが、必ずしもEPS形式を投稿しなくても、十分稼ぐことができるかもしれません。
特にillustrator以外のペイントソフトを利用している方にとって、有益な情報が載っているかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください!
もくじ
ストックイラストは最大3種類のデータを販売できる

クリエイターが描いたイラストを登録し、それを購入者が好きなタイミングで購入。ダウンロード後すぐに使用できることが魅力的な「ストックイラスト」というサービス…。
このサービスが有名な会社といえば、「PIXTA」や「AdobeStock」、海外だと「iStock」、著作権譲渡タイプだと「イラストAC」の名をよく聞くと思います。
「ストックイラスト」、略して「ストイラ」と呼んでいますが、ストイラを販売する時のデータ形式については、最大で3種類販売することができます。
- JPG形式:高画質なのにデータサイズが小さい
- PNG形式:透過を活かしたイラストを販売する時はこちら
- EPS(AI)形式:線が「ベクター化」されて、どれほど拡大縮小してもイラストが汚くならない。
もしかしてお気づきの方もいるかもしれませんが、より多くのお客さんに買ってもらうには、すべての保存形式で販売した方が売り上げが見込めることでしょう。
…と、思いがちですが、一概にはそうは言えません。
「JPG」一筋でかなり売り上げている人もいる

そう考えさせられたきっかけは、今年の9月頃にPIXTAで開催された「初心者向け販売セミナー」に参加したことです。このセミナーでは、ストックサイト初心者向けに「どのようなイラスト(写真)が求められているのか?」「どのような素材が売れているのか?」といった内容を教えてくれる、とても有意義なセミナーになります。
その情報によると、JPG形式のみしか販売していないけど、全3種類で上げている方に負けず劣らずかなりの売り上げがある方の話を聞きました。
その方のイラストの絵柄を見てみますと、手描きの水彩画で描かれた背景やフレーム素材を販売されていました。
自分の絵柄によってはJPGだけでの販売もいける話
自分の絵柄、イラストのテイストによっては、販売率が高い「EPS形式」に無理やり変換せずとも、JPGやPNG形式のみで販売しても十分な報酬を見込める場合があります。逆に、先ほどの「水彩風イラスト」のようなアナログな雰囲気を優先したイラストであれば、むしろEPSに変換しない方が良いと思われます。
その理由としては、水彩画イラストをillustratorを使ってEPSデータにする(ベクター形式にする)場合、イラストが劣化してしまう可能性があるからです。
参考動画を準備しましたが、下記の動画のような手順で「水彩イラスト→ベクター化」すると、水彩特有のにじみや雰囲気を無理やり「階調化」することになり、水彩風なイラストに見えなくなるからです。
参考記事→「クリスタ勢」は、果たしてストックイラストで稼いでいけるのか?

静止画ver.も準備してみました。


水彩風などのアナログな雰囲気の絵柄を売りにしている方の場合、EPS形式にするとかえって雰囲気を損なう場合があるため、無理をしてEPS(AI)形式で販売することはありません。おそらく、JPGやPNGデータのみでも十分に売り上げる事が可能と思われます。
私の絵柄はベクター化したほうが良い?
ちょっとした余談になりますが、ここでは「ベクター化して販売したほうが良い絵柄」と、「無理してベクター化しなくてもいい絵柄」についてを、個人的な見解ではありますがざっくりとまとめてみました!
ベクター(AI,EPS形式)でも販売したほうがいい絵柄
- 主線がはっきりしているイラスト
- 色数が少ないイラスト

例えば、主線がはっきりしているイラストを別のペイントソフト等で描き、それをillustratorに取り込む場合であれば、ベクター化する時に良い感じに階調化してくれます。ただし、illustratorの機能上色数が多ければ多いほど正確な色反映ができなくなってしまうため、色鮮やかなイラストをベクター化する際には注意が必要です。


逆に無理してベクター化しなくてもいい絵柄
- アナログで描いたイラスト
- ペイントソフトの「鉛筆ツール」、「油絵筆ツール」、「水彩ツール系」などで描いたイラスト

逆に、上記のような「ぼかし」や「にじみ」表現を使ったイラストは、無理にベクター化することなく、JPGやPNGでそのまま投稿しても十分需要があります。ちなみに、左のろくろ首イラストはJPGのみで販売していますが、私のストックサイト売り上げNo.1のイラストです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「イラストは無理してEPS(AI)形式で上げなくてもいい」という話について紹介してみました。
ストックサイトでは、JPG、PNG、EPS形式など、最大3種類のデータ形式でイラストを販売することが可能です。もちろん、全てのデータ形式で販売すれば購入率も高くなると思いますが、ご自分の絵柄によっては、無理をしてEPS形式で販売することはありません。
逆に無理してベクター化してしまうと、元のイラストが変なってします可能性があります。
ベクター化に向いている絵柄を例に挙げるとすると、下記のような絵柄はEPSデータでも販売することをおススメします。
- 主線がはっきりしている
- 色数が16色以下
逆に、EPSデータに変換せずに、JPGやPNGのまま投稿するべき絵柄は下記の通りです。
- アナログで描いたイラスト
- ペイントソフトの「鉛筆ツール」、「油絵筆ツール」、「水彩ツール系」などで描いたイラスト
これからストックイラストを始められる方は、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!
