この記事では、以下について解説しています。
●「イラストレーター」になるために「進学」は必要?
●大学に進学することでの「メリット」
無印かげひと(@kage86kagen)です!
「イラストレーター」を目指している方にご質問ですが、イラストレーターになるために「進学」を視野に入れている方はいますでしょうか?
イラストレーターを目指すためには、「大学に行く」、「専門学校」に行くという方法があります。むしろ、2010年以降は、そういった割合の方が多くなっているように思えます。
実際、大学には「イラストレーター」になるためのカリキュラムを組んでいる大学も存在していると聞きますが、イラストレーターになるためには必ずしも進学しなければならない…というわけではありません。
現に私は大学に行かず高卒で会社に就職し、退職して大学に行かずともイラストレーターとして活動できています。
確実にイラストレーターになるためには、はたして進学をした方がいいのでしょうか?それとも…?
ということで今回は、「イラストレーターになるために進学したほうがいい?orやめたほうがいい?」という話をしていこうと思います。
もくじ
大学を卒業しないとイラストレーターになれないの?

現在活躍されているイラストレーターさんのプロフィールを拝見すると、「○○大卒」や「○○専門学校卒」といったように、「大学卒、専門学校卒」という学歴をよく見かけることが多いです。大学に進学できなかった自分からすれば、なんとも羨ましい限りです…。
イラストレーターとして仕事をしてくためには、それ相応の大学を卒業しないとなれないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません!
イラストレーターは、大学や専門学校を卒業しなくてもなることが可能です。そもそもの話、イラストレーターになるための資格や条件というものは存在しません。そのため、絵が描けるだけでイラストレーターになることができます。
つまり、自分自身が「イラストレーター」と名乗れば、あなたの肩書はもう「イラストレーター」です。
確かに、公には明確とした基準がないものの、水面下では「イラストレーター」を名乗るためのある程度の基準が見受けられます。
その基準は人によって本当に様々ありますが、強いて言うなら「イラストを描き、その対価としてお金を貰っているか(または貰うつもりでいるか)」がイラストレーターを名乗るかどうかの判断材料になる…といえるのではないのでしょうか?
これに当てはめると、例えば「知人にイラストを依頼されて報酬としてお金を貰う」のであれば、イラスト制作者は胸を張ってイラストレーターを名乗ることができるということです。
ですので、大卒、専門学校卒業をしていないと、イラストレーターにはなれないとうことはまずありません。
イラストレーターになる方法は人によって異なり、決まっているルートはありません。
その中で多くのイラストレーターが通っている道は、イラストレーター専門学校や美術大学に通い技術や知識を磨くことです。引用元: 専門学校デジタルアーツ東京(https://www.dat.ac.jp/course/illust/illust-column/illust_employment/)
高校時代の自分は「大学に進学したかった」

少し昔話をしますが、私が高校生の時には「美大に進学」することを夢見ていました。ただし、その時には「イラストレーターになりたい」という漠然とした夢しか考えておらず、大学はあくまでもイラストレーターになるための手段であると考え、キャンパスライフそのもに興味があったわけではありませんでした。
また、おそらく同級生が大学に進学することを目標としてたので、それになんとなく流されたという理由もあると思います。そう考えると、私の場合は大学に行っても得られるものが少なかったと思うので、今思えば就職の道で良かったのかなと考えています。
大卒の学歴を持つイラストレーターが多い中、私のように高卒→就職の道を歩んでもイラストレーターに転身することが可能です。ただ、大卒者と比べると「知り合い」や「コネ」は無い兼ね合いで道のりに苦労するとは思いますが、食べていく事は出来ます。
進学することのメリット

ここまで聞くと、「もしかして、大学に行ってもメリット無いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、進学を希望しているならぜひとも入学する事をおすすめします。なぜなら、イラストを独学で学んでいくことよりもはるかに効率的だからです。
ということで、次は美大や専門学校に行く大きなメリットについていくつか上げてみました!
学習速度がアップする

大学、専門学校は「学校」ですので、専門分野に特化した先生、講師がたくさんいらっしゃいます。その教師から、イラストに関する知識を直に学ぶことができるため、独学でイラストを学ぶより短時間でよりたくさんの知識を学ぶことができ、短時間で絵が上手くなることが可能です。
趣味の延長線として独学で学んでいく事も出来なくはないですが、
- どこが良いのか悪いのかを教えてくれる人がいない
- まず何から勉強をすればいいのか悩みがち
…といったような独学ならではの悩みが付きまとうため、本気でイラストレーターを目指したいのであれば、進学するという手段もおススメします。
イラストに関する情報をたくさん入手できる
試験に合格し、美大や専門学校の敷地に入ってさえしまえば、「イラスト」に関する知識を思う存分に学ぶことができます。
また、イラストと密接の関係にある「デザイン」の勉強なども学ぶことができるはずですので、こういった知識を効率よく学びたい方にもおススメです。
進学することで発生するデメリット

ガチでイラストレーターを目指したい方にとっては、進学できることに越したことはありません。進学できる環境が整っていればぜひとも進学して欲しいと思うのですが、あくまでも「進学できる環境」が整っていればの話です。
進学を希望する場合、どうしても「あの問題」が浮き彫りになります。
学費がかかる
大学、又は専門学校に進学しようとすると、当然「学費」がかかります。特に美大に入学するとなると、庶民感覚で見ると授業料がかなり高いです。安い大学だとしても月約6万円くらいかかり、さらに高い私立の大学だと1ヶ月10万円する大学もあるとか…。
また、専門学校に入学したとしても、月に大体4万円かかるといわれています。
『東京5美大』の学費(2019年)は以下の通りです。
順位 大学名 学費 第1位 多摩美術大学 授業料(平均):¥1,600,000
入学金:¥300,000第1位 武蔵野美術大学 授業料(平均):¥1,600,000
入学金:¥300,000第1位 東京造形大学 授業料(平均):¥1,600,000
入学金:¥300,000第4位 日本大学芸術学部 授業料(平均):¥1,650,000
入学金:¥260,000第5位 女子美術大学 授業料(平均):¥1,700,000
入学金:¥220,000引用元:Woman.excite.(https://woman.excite.co.jp/hoken/student-insurance/48)
おっしゃる通り、お金に余裕が無い家庭、もしくは無い方の場合だと、そもそも進学という選択肢さえありません。
一応、授業料を全額または一部免除ができる「特待生制度」が存在する学校もありますが、入学前の時点でかなり絵が上手い人でない限り選ばれる可能性はとても低いです。
また、美大の入学倍率も高めです。いくらお金に余裕があったとしても、入学することすら叶わないかもしれません…。(専門学校も倍率が高めです。)
大学、専門学校に進学することによって、お金の問題が発生します。これが大きなデメリットになります。
最後は個人の努力

しかし結局のところ、進学していようがしていまいが、絵が上達できるのは個人の努力次第です。大学に無事進学したとしても大学に入学しただけで上手くなった気分でいる人もいれば、毎日ひたむきに作品作りに励み絵の上達に励む方もいらっしゃいます。
進学せずに独学で学ぶ方も同様で、書籍やサイト、近場の絵画教室に通って勉強する人もいれば、進学できる人を妬んでそこから一歩も動けない人もいます。
イラストで上達するためには、進学するしないに関わらず結局は努力次第ですので、イラストが上手くなりたい!と考えている方は、全力で頑張ってみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「イラストレーターになるために大学に行く必要はある?ない?」ということについて紹介しました。
イラストレーターになるためには、必ず大学に進学しなければいけない…ということは絶対ありません。ただ、進学することによって、独学でイラストを学ぶよりも短期間で上達が見込めます。また、卒業後イラストレーターとして活動していく場合、プロフィールに「○○卒」と学歴を載せることができるため、イラストレーターとしての信頼性を大幅に高めることができます。
しかし、進学しようがしまいが、結局のところ本人の努力次第です。進学される方は、入学しただけで上手くなった気にならず、独学で学ぶ人は独学ならではの利点もありますので、妬みに溺れることが無いように日々精進して頂ければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!