こんにちは!無印かげひと(kage86kagen)です!
絵描きのみなさん、「お絵かきライフ」はいかがお過ごしですか?
管理人は先月末退職したおかげで、毎日お絵かきし放題です。
「趣味を仕事にしてしまうと途端に嫌になる」方もいらっしゃるようです。
確かに、ずっと描きっぱなしだと疲れてしまいますし、絵描き特有の悩みにぶつかることもありますからね。適度に息抜きしないといけませんね。
話は変わりますが、
イラストを描いているとき、たまに「いつもと違う雰囲気」のイラストを表現したくなりませんか?
そんな時、手っ取り早く自分のイラストの雰囲気を変える方法の一つとして、「逆光」を活用する方法があるんです。
逆光の効果を描き加えることによって、「明るいポップなイラスト」が「シリアス風味なイラスト」に一瞬で変えることも可能なんです。
しかも、逆光は簡単に作れます。あなたのイラストに「1,2枚のレイヤー」を被せるだけでOKです。
今回は、そんな「逆光」の話と、逆光の作り方についてご紹介していこうと思います。
「逆光」とは?
まずは「逆光」について、簡単に説明していきましょう。
「逆光」とは、「被写体」が後ろから光を当てられている時の現象を言います。
「逆光」は後ろから光を当てられているので、外側の輪郭線が一番明るく見えて、それ以外のほぼすべての部分が暗くなります。
逆光(ぎゃっこう)
被写体の背後からカメラに向かって光源の光が差している撮影条件のこと。逆光の状態では、被写体が暗く写るので、ストロボの強制発光や、露出補正などを利用して撮影する。
逆光で一変するイラスト
この逆光を利用すると、イラストの雰囲気を一変することができます。
例えば、こちらのイラストをご覧ください。夜に散歩をしているようイラストですね。ほのぼのとしたよくある日常の風景です。
ここで、「逆光」を活用してみましょう。

夜の雰囲気のイラストの人物に「逆光」の効果を使うことによって、「夜に散歩している」雰囲気をより一層醸し出すことができます。そうすると、「この人は何をしているのか?」といった状況の説得力が増しますよね。
さらに、この「逆光」に紫色の色味を足していくと…?

ちょっと怪しい、何かを感じさせるような雰囲気に仕上がりました。
このように、「逆光」+「ちょっと色味を付ける」ことでシリアスな雰囲気にしたり、ミステリアスな雰囲気も表現することができます。
これを上手く利用すれば、表現の幅も広がるはずです。
…でも、いざ「逆光」を描くとなると、難しく感じる方もいるのではないでしょうか?
いえいえ、そんなことありません。
「やり方」によっては、普通の影をガシガシ描く工程よりも、簡単に終わらせることができるのです。
逆光の表現の仕方は様々な方法がありますので、次項からは管理人が使用している逆光の付け方をご紹介します。
(※ペイントソフトによっては、ブラシやフィルターの名称に多少違いがありますが、ここでは「CLIP STUDIO PAINT」で使用されている名称で解説します)
意外と簡単?「逆光」の作り方紹介
「乗算レイヤー」で一発ベタ塗
これが一番手っ取り早いです。

①好きな色で塗っていきます。
②その色塗りレイヤーの上に新規レイヤーを作成→「乗算レイヤー」に変えて、クリッピング。好きな色を塗って、下の色塗りレイヤーに「乗算」します。
③あとは、「乗算レイヤー」で、輪郭線部分の色を削るだけ。
ね?簡単でしょう?
これだけで、簡易的な「逆光」を作成することができます。
さらに手を加えたい場合は、「覆い焼き(発光)」や「加算(発光)」の「発光」系レイヤーを、「乗算レイヤー」の上にクリッピングし、
光らせたい輪郭線の上をなぞるだけで、さらに逆光の雰囲気を醸し出すことができるでしょう。
応用として、「乗算レイヤー」の上に「オーバーレイ」のレイヤーで色付けすることによって、雰囲気をガラリと変えることができます。

乗算レイヤーを使わなくても逆光を作れる方法
これも簡単です。
①まずは、先ほどと同様に、好きな色でガシガシ塗っていきます。
ここから色塗りレイヤーを直にいじっていきます。
もし、色塗りレイヤーを分けている場合は、
・一度「レイヤー統合」をする
↓そのレイヤーを「編集」タブから→「コピー」を選んでコピーする
↓「取り消し」をして統合前に戻してから、「ペースト」を選んで貼り付け
…以上の工程を行えば、色塗りレイヤーの統合前と統合後のレイヤーを作成できます。
②そして、この色塗りレイヤーを全体的に暗くしていきましょう。
③次に、「発光系」レイヤーで、色塗りレイヤーをクリッピングします。
そして、好きな色で輪郭線をなぞると…?
これまた、「逆光」が簡単にできました!

今がはやり?「逆光」と「影色」に「中間色」を塗る技法
逆光の応用編になりますが、最近のイラストの技法だと、「逆光」と「影色」の中間あたりに、任意の「色」を挟むのが流行りらしいですね。
ソーシャルゲームのイラストなどによく見られる技法ですが、この境目を塗っていくと、また違った雰囲気のイラストを作成することができます。

モデルとなったイラストは「スポーツ」系の力強いイラストのため、
中間色を「影色」よりも暗くすることで、「劇画」のようにさらに力強い雰囲気に変えることができました。
海で遊ぶ、公園で遊ぶなどの「屋外」のシチュエーションであれば、中間色の色を「逆光」よりも明るく塗ることにより、太陽の眩しさをより表現することも可能です。
使えば豪華なイラストになりそうな表現ですが、実は注意点がありまして、
イラストのシチュエーションに合わせて、中間色の色・明るさを変えていかないと、イラストの雰囲気がおかしくなってしまうことです。
せっかく「逆光」で雰囲気を良くしたのに、必要のない色で変な方向にもっていってしまう…。
そんなことがないように、この「中間色」を使用する場合は、描いたイラストのシチ
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、たくさんのイラストを用いながら、「逆光」の作り方について紹介しました。
逆光は、今回紹介した方法が一番簡単な作り方だと思います。
この作り方をアレンジしたり、乗算を重ねてさらに描き込んでいけば、イラストの雰囲気のレベルアップ間違いなしでしょう!
いったん覚えてしまえばこちらのものですので、ぜひ、この逆光の作り方を参考にして頂き、イラストの雰囲気を操っていきましょう!
それでは!