この記事では、以下について解説しています。
●「500枚練習」というイラストの練習方法について
●この方法で練習することにより、「継続して描く習慣」も身につく!?
無印かげひと(@kage86kagen)です!
今回は「500枚練習」というイラスト練習法についてご紹介します。
今ではあまり聞きませんが、500枚練習という言葉は2000年代に少し話題になったイラスト練習方法になります。文字面だけで練習内容がイメージできそうですが、この500枚練習はどういったメリットがあるのでしょうか?
ということで、今回は「自己満足度が高い練習方法「500枚練習」ってなんぞや?」についてご紹介します。
もくじ
「500枚練習」とは?

「500枚練習」とは、その名の通り「ひたすら500枚イラストを描いていく」という練習方法の事を指します。別名だと500枚チャレンジ、もしくは500枚ドローイングとも言われているみたいですね。
この練習方法のソースですが、超大型掲示板「2ちゃんねる(旧)」のとあるスレッドがきっかけになります。
目指せ500枚!上達目指して10枚描く毎にageるスレ①コピー用紙500枚入りを買う
↓
②とにかく500枚を絵で埋め尽くすよう描きまくる
↓
③1枚目と500枚目を見比べて(・∀・)ニヤーさぁ、ディスプレイの前の君も や ら な い か
引用元:旧2ちゃんねる(http://500maimatome.web.fc2.com/logs/1159014292.html)
このスレッドが立ったのは2006年頃になりますが、この練習方法を為した人の「ビフォーアフター」画像が話題になり、静かに話題になっていました。
この500枚練習のやり方は超簡単!A4コピー用紙(紙であればサイズ、種類問わず)を用意し、ひたすら500枚イラストを描きます。
頭に思い浮かんだものをひたすら描くのもいいですが、参考書籍や好きな版権イラストを模写する方がより効果的です。これを500枚ひたすら描くことにより、特に「線の引き方」が上達していき、500枚目には思う通りの線を引けることができるかもしれません。
管理人の1枚目と500枚目と現在
500枚練習についてざっくりと説明してきましたが、イメージがしにくい方向けに実際に私が描いたイラストを例に説明したいと思います。
私が500枚練習を始めたのは2014年某日。ネットがきっかけで500枚練習を知った私は、さっそくペンを握りコピー用紙を準備して描き始めます。
最初に描いたイラストが下記の画像です↓

まあ、まぁまぁまぁ…(苦笑い)。といった感じでしょうか。
ちなみに、ソース元の2ちゃんねるのスレッド内では、「コピー用紙を埋めるぐらいに描こう!」と呼びかけられていました。1枚目はこれを見事に無視し、自分が描きやすいイラストを好きなように描いています。
果たして、この調子で上手くなるのでしょうか?ここからおよそ数年間、時間を見つけ次第淡々と描いていきます。
そして、2019年2月。ついに500枚を描き終わることができました!その記念すべきイラストがこちらです↓

1枚目と比べると線の引き方に少し自信がついたようにも見えます。また、多少なりとも躍動感が出せていたり、人体の描き方がマシになったと言えるのではないでしょうか。言い訳に聞こえるかもしれませんが、仕事から帰宅した後の少ない時間で少しずつ描いてきたので、他の人よりも上達速度が遅めかもしれません。
2020年の現在、数年前と比べると練習する機会がかなり減りましたが、500枚を通り越して今も練習し続けています。現在は、なんと700枚超えとなりました。現在は特に「人体」の描き方について特訓中なので、下記の画像のような感じで練習し続けています。

1枚目は1人描くのに10分ほどかかっていたけど、500枚目はB5用紙の隅々まで描いて10分、700枚目以降はおよそ5分で描けるようになったよ!
500枚練習をするとこんなメリットがある!

先ほどは個人的な経験談をお話しましたが、500枚練習をコツコツ続けることにより、
- 線の引き方が上手になる(思い通りに引ける)
- 絵を描くスピードが上がる
特に上記のような効果を得ることが可能です。ただ、「これなら他の練習方法でも身に付けることができそう」と思うかもしれませんが、この500枚練習は、他のイラスト練習方法には無いメリットを得ることができるかもしれません。
1枚目と500枚目を見比べて「ニヤニヤ」できる

500枚練習は他のイラスト練習よりも「自己満足が高い」練習方法です。イラストを500枚描き続けるというのは「言うは易く行うは難し」。実はとても長い道のりになります。
500枚練習は「ペイントソフト」ではなく「紙」というアナログ式の描き方を指定していますが、500枚絵描いたという事実を紙の束で確認できるので、500枚描いたという達成感を味わいやすいです。
その上、1枚目と500枚目を比較し、「ああ、俺はこんなにも上手くなったんだな」と優越感に浸ることも可能です。
習慣がクセづく
先ほどお伝えしましたが、500枚練習は「言うは易く行うは難し」。簡単なようで意外と大変な道のりです。
ただ、この500枚練習を習慣づける事により、「習慣」がクセづくようになるかもしれません。
理想的なのは1日数分でも練習することですが、不定期でも構いません。「とにかく500枚描くまであきらめないぞ!」という目標を立てて描くことにより、習慣という力を身に付けることだってできます。
「三日坊主」の方にもおススメの練習方法かもしれませんね。
猛烈に画力アップ!?500枚練習の応用編

先ほど例に出した作品は、鉛筆やペンで描いた「落書き風イラスト」のため、500枚練習=落書き風でもいいというイメージがついたかもしれませんが、もっと効果的に画力が身につく方法は、「本気絵500枚練習」になります。
その名の通り、「下書き~着色」までの工程を1枚ずつ行う練習方法です。
ただ、「落書き」とは違ってものすごく時間がかかりますし途方の無い練習方法になりますが、「本番」を500回重ねるという意味にも繋がりますので、落書きイラストで500枚絵描くよりも猛烈に画力アップします。
500枚練習法と近い感じにはなりますが、Twitter上などで「100日イラスト」ということで、毎日本気絵(アナログ、デジタル問わず)を投稿している猛者もいます。この方達のビフォーアフターイラストを拝見しましたが、「落書き」で500枚描くよりも比べ物にならないほど画力が上達しています。
ここまでいかずとも、落書き風イラストよりも本気絵イラストをコツコツ描いた方が、より効果的に思えます。余裕のある方は、「本気絵500枚練習」の方が効率的に画力が上がりそうですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、イラスト練習法の一つとして伝わる「500枚練習」についてご紹介しました。
やり方は超簡単。「ペン」と「紙」を用意し、後は紙いっぱいにイラストを描き続けるだけ。(参考書籍や好きな版権イラストを模写すると、より効果的です)。
この500枚練習は、画力向上以外に、描くスピードを養うことが可能です。また、継続して取り組む力を身に付けることもできます。
ただ、500枚練習は想像以上に時間がかかる練習方法ですので、毎日数分でもいいので描いた方が効果的です。そこまで余裕が無い方は、不定期でも全然構いません。とにかく「続ける事」が大事です。
これを機会に、みなさんも500枚練習を試してみてはいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!