仕事&営業&依頼

イラストが上手いだけではダメ!ビジネスマナーも身に付けよう

この記事では、以下のことについて解説しています。

●イラストで仕事するためには、画力の他に「ビジネスマナー」も必要になってくる話
●「これだけは守って欲しい」最低限のマナーについて

かげひと
かげひと
こんにちは!
無印かげひと(@kage86kagen)です!

今月末にはついに退職です。退職したその日からフリーランスイラストレーターとして働くことになりますが、そこから連想し、最近は「社会のビジネスマナー」について考え直すようになりました。

ある程度のビジネスマナーは身にけてきたつもりではありますが、これからの調整のための復習の意味も込めて、現在学び直している最中です。

ワインさん
ワインさん
フリーランスになると、相手先との営業や調整が今まで以上に必要になりますからね。
コーヒーさん
コーヒーさん
相手や自分に恥をかかせないよう、最低限のマナーは覚えておかないとね。

そこでふと、「イラストがとても上手なのに仕事が全然来ない」というイラストレーター話を思い出しました。仕事の営業は行っている、イラストも「神絵師」と呼ばれるほど超絶綺麗。しかし依頼者側からは一向に仕事の話が来ない…。そのイラストレーターにはなぜ仕事が来ないのでしょうか?

ということで、今回は「イラストが上手いだけではダメ!ビジネスマナーも身に付けておくべき理由」について解説していこうと思います。

絵がすこぶる上手いのに仕事が来ない人の話

これは実際に見聞きした話ですが、現在も最先端で活躍している「絵が超絶うまいとあるイラストレーター」さんがいらっしゃいます。子供の頃の私は、その方のイラストに一目ぼれし、今の今までSNS等で追いかけていました。

そのイラストレーターは主に雑誌の表紙を手掛ける事が多く、卓越した技術も持っていたのでイラストの添削も行っていたほどのプロ中のプロです。

子供のころからこの方のイラストが好きだったため、社会人になってからもSNSを見つけて呟きを拝見してみましたが、その方の投稿文は日々の恨みや依頼先の悪口ばかりしか呟きません。その有名なイラストレーターは、どうやら常日頃から取引先の悪口や恨みをのせていたようです。

ワインさん
ワインさん
な、何があったのでしょうか?

多くのファンからは、「大丈夫ですか?」や「元気出し下さい!」などの励ましの言葉が届けられていましたが、その一方で「この人は納品の期限を守らない」「この人に頼むと罵声が飛んでくる」などなど、そのイラストレーターさんのマナーの悪さについても呟やかれていました。

マナーの悪さを指摘した方との間で何があったのかはかわかりませんが、この有名なイラストレーターさんは、過去に何度かトラブルを起こした噂(あくまでも噂)があるようです。「期限を守らない」「イラストレーターに罵声を浴びせられた」といった内容を目にすると、例えプロのイラストレーターであっても何かしら疑問を感じます。

ビジネスマナーも身に付けよう

見聞きした話にはなりましたが、もしあなたがイラストを依頼する側だった場合、先ほどのイラストレーターさんに仕事を頼みたいと思えるでしょうか?

もし私だったら、例え綺麗なイラストを描かれる方であってもSNS上での投稿内容、その取引先からの評判を判断材料とし、「この人に依頼するのはなんだか危ないな」考え別のイラストレーターに依頼するかもしれません。

このように、画力が高くても発言や素行が悪いイラストレーターには、仕事の話すら来ない場合があります。そのため、イラストを仕事にしてく時には、最低限のビジネスマナーは身につけておく必要があるんですね。

イラストは上手いけど素行が悪い方に頼むよりも、ビジネスマナーが身についていて常識ある方に頼んだ方が、お互い気持ちのいい調整をすることができますし、人伝でその方の評判も高くなっていく→「仕事が仕事を呼ぶ」という流れも作ることが可能です。

しかし、「ビジネスマナーを身に付けろ!」とは言うものの、最低限どういったマナーを学んでいけばよいのでしょうか?

新たにマナーを学べ!というわけではなく、これについては難しく考えることはありません。義務教育等で教わった当たり前の事を当たり前のように遵守する、それだけです。

コーヒーさん
コーヒーさん
…どんなものがあったっけ?

最低限身に付けて欲しいマナーについて

ということで、イラストで仕事を行うためにもこれだけは学んで欲しいビジネスマナーについてを、何項目か取り上げてみました

締め切り厳守

締め切り厳守はイラストレーターに限らず、どの業種でも低限守りたいマナーです。

しかし、特にイラストレーターにとっては「仕事の生命線」と言われるぐらいとても大事な。これはなぜかというと、締め切りを破ったり締め切りが遅れそうなのにも一切連絡しないという行動を取った場合、取引先が迷惑するからです。

イラストを依頼する発注者は、あらかじめ事業の展開やコンテンツの制作の計画を元に、その計画に沿ってイラストを依頼しています。

いついつにこれをやって、これを完成させ販売する、といった計画を入念に立てている会社や個人がほとんどなので、納期が遅れてしまう発注者側の計画もズレこんでしまいます

コーヒーさん
コーヒーさん
発注者側が「●月●日にネット発表を目標とするぞ!」という計画で事を進めていたのに、イラストの納期が遅れてしまうだけで、予定していた日に公開できなくなってしまうもんね。
ワインさん
ワインさん
つまり、締め切りに送れるという事は、発注者側に損失を与えてしまうということに繋がります。この”損失”というのは時間やお金の事を指します

締め切り厳守は大前提のことですが、状況によってはどうしてお遅れてしまう場合があります。もしイラストの納品が遅れそうな場合は、依頼者に前もって連絡を入れておくことがビジネスマナーです。

この連絡についても、締切1時間前に急いで連絡をしたところで「連絡が遅い」と言われてしまうのがオチ。先を見据え、「どうしても間に合いそうにないな…」と判断したら、早いうちに依頼者に連絡をしましょう。最低でも、締め切り1日前(24時間前)に連絡できればまだマシな方です。(これも依頼内容や状況によります。)

  • 「締め切り厳守」は、大前提のビジネスマナー
  • もしも間に合いそうになかったら、依頼者に必ず連絡を入れる事
ワインさん
ワインさん
締め切りを過ぎても連絡を一切しないのは、一番やってはいけません!相手に悪い印象を与えますし、これがきっかけで悪い評判が広まってしまう結果、仕事が一切もらえない可能性もあります。

電話やメールの対応

一昔前は、調整する際には何事も「電話」でしたが、インターネットが普及していくにつれて、電話よりもメールでやり取りする機会が多くなりました。とは言うものの、今の時代は電話とメールどちらの媒体でもスムーズに調整できるようにしておきたいものです。

そのため、電話での受け答えメールの送信の仕方についてもマナーが存在します。最低限のマナーでもいいので、これを身に付けておきましょう。

例えば電話の場合は、

  • 開口一番あいさつを行い、その次に簡単な自己紹介をする。(仕事の電話は、「レストランに予約を入れるような感覚」で電話をしてはダメ!)
  • 明るくハキハキと言う
  • 忘れないように、メモを取りながら電話をする
  • 電話を切る際、電話をかけた人が先に通話をOFFにする etc…

メールの場合は、

  • 絵文字や顔文字は付けない(相手先は友達ではない)
  • ネットスラング(俗語、例えば「2ちゃんねる用語など」)は使用しない
  • 添付ファイルは2MBまで(相手の通信環境が良くない場合、受信に時間がかかる)(または「無料転送サービス」を利用してデータを送付する)
  • 誤字脱字がないか2,3回内容を見返す
  • メールを受信したらなるべく早く返信する etc…

最低でも、上記に気を付ける必要があります。電話やメールについては細かい(細かすぎるほど)マナーが定められているものの、まずは上記を最低限守っていき、実際にやり取りを行っていきながら勉強していく事をおススメします。

かげひと
かげひと
実践経験を積むことも大事ですので、マナーを頭に全て叩き込んでから調整するのではなく、時には相手に指摘されながら覚えることも経験になりますよね。

電話、メール、どちらも「相手に不快感を与えないような調整」を心掛ける事が大事。

身だしなみ

お仕事を行う中で、実際に相手先と対面する時もあります。初対面でお会いした時に自分の服装がだらしなかったら、相手に「この人だらしないなぁ」という第一印象を与えることになりかねません。

第一印象はとても大事!第一印象の悪さを払しょくするには、最低でも1ヶ月かかるとも言われています。そのため、人に会う約束がある時は、いつも以上に服装に気を付けましょう。

例えば、会社に伺う時のダメな服装の例として、ヨレヨレのシャツやパーカー姿で臨むのは止めておくべきです。この服装が許されるのは、お互いにある程度の人間関係や信頼関係が出来ている場合のみです。

かといって、ガチガチフォーマル姿でも固い印象を与えてしまう場合があるので、間を取って「ビジネスカジュアル」な服装がベストです。

服装以外に、頭髪にも気を付けましょう。目にかかるほど前髪が長い場合は、左右に分けるかカットしておくことをおススメします。長髪の場合は、髪ゴム等でまとめておくと爽やかな印象を与えることができます。

女性の場合は、「ナチュラルメイク」が望ましいです。ノーメイクはマナー違反ですし、かといって盛り過ぎるてもあまり良い印象は与えられません。

これらの服装については、ビジネスマナー関係の書籍か、ネット上を参考にしてみるといいでしょう。相手は自分が思っている以上に服装に目がいきますので、悪い印象を与えないような服装を考えて見てください。

お仕事で人と会う時は、いつも以上に服装に気を付けること。

1件1件丁寧にこなし、信頼感をアップしていこう

絶えず仕事が舞い込んでいる方というのは、スキルや技術力がありつつ、先ほど紹介したようなビジネスマナーがきちんと身に付いている方かもしれませんね。

誠実な対応をしてくれるイラストレーターは、結果的に相手から信頼されることに繋がります。日々の案件を丁寧にこなしていくことで信頼感もアップしていき、いずれは大きな仕事に繋がったり以前対応した会社の紹介で別の仕事を頂いたりする、ということが意外と多いみたいです。

よく、「イラストが超絶上手くないと、誰にも見てもらえないんだ…」と嘆く方もいるみたいですが、実は画力ではなく「その人そのもの」で判断している場合が多いです。

ぶっちゃけ、イラストレーターになる前、なった直後は、イラストが上手いかどうかはそんなに気にしなくても大丈夫です。大事なのは「その人の人格」、「この人に任せても大丈夫かどうかという信頼感」がとても大事です。

現在、私もビジネスマナーを復習している最中ですが、これらからイラストレーターとして仕事をしたいと考えている方、一度だけでもいいのでビジネスマナーについて考えてみてはいかがでしょうか?

おススメのビジネスマナー本

これまで最低限身に付けて欲しいビジネスマナーをあげてきましたが、ビジネスマナーは想像以上に多い&細かいものが多いです。

今回の記事を書く際に参考にした書籍がありますので、こちらも紹介しておきます

会社員からフリーランスで働く人まで、「働く人のために発刊されたビジネスマナー辞典です。私も紙媒体で手元に置いております。

2019年に発行された比較的新しい書籍ですので、今の時代に合ったビジネスマナーが一覧として載っています。よろしかったら参考にしてみてください。

こちらは、イラストレーターに特化したビジネス本となっています。相手先との調整方法についてはもちろん、トラブルのもとになる「著作権」についての話も載っていますので、 とても参考になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?働く人すべてに付きまとうビジネスマナー。もちろんイラストレーターも例外ではありません

相手先との調整は避けて通れない道です、最低でも以下のマナーを身に付けた上で、仕事に臨んでいきましょう。

  • 締め切り厳守
  • 電話やメールの対応
  • 身だしなみ

これらのマナーは、自分の画力よりも重視される項目になります。イラストがとても上手ななのに、絶えず誹謗中傷を行うイラストレーターがいたとしたら、私だったら別のイラストレーターに依頼します。

これから社会人となる方、現社会人の方、私と同様に退職してフリーランスになる方…。見直しの意味も込めて、これを機会にビジネスマナーについて学んでみてはいかがでしょうか?

それでは!