この記事の解説事項
・絵描きだけど、「動画編集」についてなんとなく興味がある…
・イラストやアニメーションを利用したMVを制作したいけど、まず何から始めればいいのかが分からない。
・一番初めにMVを作る時の手順について(個人談)
無印かげひと(@kage86kagen)です!
いきなりですが、イラストを仕事としている方、もしくは趣味で描いている方の中には、動画編集に興味を持っている方もいるのではないでしょうか?現に、ここ数年間ではイラストを描きつつ動画編集も行う方の人口が増えてきたように思えます。
ただし、今まで動画編集をしたことが無い方にとっては、動画編集という作業自体がまったくの未知の領域であり、動画制作に対するハードルを高く感じてしまう結果、始めの一歩すらもなかなか踏み出せない方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、動画編集の中でも「MV動画制作」に着目して、「イラストや2Dアニメーションを活用したMV制作についてのあれこれについて」についてご紹介したいと思います。
- 自分のイラストを使ってMV動画を作ってみたいけど、まずどうすればいいのか分からない…。
- イラストと動画を両方制作するのってとても難しそう。
- イラストやアニメーションを活用したMV動画の表現方法は、どんな種類があるの?
- MV動画を作る時に必要な知識や道具は?
などなど、MV制作に興味はあるものの、そもそも何から手を付ければいいのか分からない!といったイラストレーターや絵師向けに説明していきたいと思います。
今回の記事がMV制作に少しでも興味を持った方への参考になれば幸いです。
もくじ
今後益々需要が増える「イラスト系MV」

まずは、「イラストやアニメーションを活用したMV」の需要の多さについて説明したいと思います。
2020年からはお家時間が増えた影響で、家の中で完結できる趣味を始める人が増加しました。イラストを描く事もそうですが、音楽作りを始める方も例外ではありません。
楽曲制作を趣味としている方に着目すると、自分が制作した楽曲をネット上に公開する際、「多くの人にもっと聞いてもらいたい」手段としてMVを導入したいと思う方も多いと思われます。
このMVの表現の種類を大きく分けるとすると、
- 実写映像
- イラスト、アニメやCGを活用した2D動画
この2種類に分類されると思いますが、趣味として楽曲を投稿する方やインディーズ、メジャーデビューのアーティスト問わず、どちらかというと「イラスト、アニメやCGを活用したMV動画」を採用する方の割合が多めです。(加えて、年々増加しているように思えます)
そうなると、イラストレーターなどの絵描きの需要が多くなることが自然と考えられます。
中には、イラストやアニメーションありMVと聞くと「ボーカロイド楽曲」で使用されている事を真っ先にイメージする人もいるかもしません。実際、ネット上で公開されているボカロ曲MVのほとんどは、イラストやアニメーションを多用しています。
ただ、ボカロ曲に限らず、プロのバンドやインストゥルメンタル等にも、イラストやアニメーションタイプのMVを導入している方も多いです。
なぜなら、2020年から「The VOCALOID Collection(通称ボカコレ)」というユーザー&クリエイターが主役になれる祭典が開催されたことも影響しているからです。
この祭典では、ボーカロイド等で制作した楽曲や歌ってみた動画などを投稿してランキングを目指すランキング企画もあり、1回目の2020年冬は約2,000件もの投稿、2回目の2021年春では、それ以上の投稿数がありました。
ネット最大のボカロイベント 【The VOCALOID Collection ~2021 Spring~】詳細決定 4月24日(土)~25日(日)、ネットとリアルで開催
昨年初開催の「The VOCALOID Collection ~2020 Winter~」( https://vocaloid-collection.jp/2020-winter/ )では、
「ネット総来場者数」は104万を超え、期間中に実施したボカロ新作ランキング企画では、オリジナル楽曲やREMIX楽曲、歌ってみた・踊ってみた・演奏してみたなどの二次創作作品が約2,000件集まり、クリエイターとユーザーの間で大きな盛り上がりを見せました。引用元:PRTIMES
(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000060989.html)
数年前から徐々にボカロブームも再燃していますので、イラストやアニメーションを活用したMVの需要も益々高まっていくと思います。
イラストレーター×動画スキル持ちのメリット

本題に移りまして、ここ数年ではイラストレーターをやりつつ動画編集もできるクリエイターの方が増えてきました。逆もしかりで、動画編集のお仕事をメインでやり傍らイラストも描ける…といったタイプの方もいらっしゃいます。
「イラストも描けて動画編集もできる人って、すごくない?」と思う反面、「2つのスキルを持ったところで何になるの?」「イラストと動画編集は両立できるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
「イラストと動画編集の両立」に関しては「慣れていくしかない」としか言いようがありませんが、イラスト×動画編集スキル持ちは、今後の世界情勢やコンテンツの未来を考えると大きなメリットを受けることができるかもしれません。例えば、以下のような嬉しい事があります。
競合が少ない
ビジネス寄りの話にはなりますが、現在のイラストレーター(絵師)の数はかなり多く、需要よりも供給の割合がめちゃ多い現状となっています。そのため、仕事は常に「取り合い」となっている、または既に活躍している有名イラストレーターに仕事が集中している状況です。
それと比べ、イラストが描ける&動画編集ができるといった2つのスキルを持っている方の割合は、かなり少ないと思われます。昔と比べると人口はいくらか増えましたが、単発スキルを持っている方と比べるとまだまだ少ない状況だと感じます。
イラスト×動画編集、この2つのスキルを持っているだけでも希少価値が高いと言えるでしょう。
今後動画コンテンツは益々盛り上がる→需要が増える
通信環境の観点から見ると、現在の日本の通信環境も5Gへ移送する地域が徐々に増えてきています。この5Gという通信世代になることで起こるメリットですが、例えば映画のような2時間長編動画も2~3秒でダウンロードできるぐらい、通信が速くなるそうです。
そうなると、容量が大きい動画が現在の画像並みに簡単に閲覧&投稿できることになるかもしれませんので、動画に関するコンテンツは今後益々盛り上がると予想されています。
5G導入が激変させる「エンターテック」の将来像
「5G」(第5世代移動通信システム)は、スマートフォンなどの通信速度の向上が図られるほか、同時多接続や低遅延といった要素も組み込まれ、私たちの生活やビジネス、そしてエンターテインメントの楽しみ方など大きく変わる可能性を秘めている。
引用元:東洋経済(https://toyokeizai.net/articles/-/339164)
例えば、現在進行形で盛り上がっているVtuber系コンテンツはもちろんのこと、バーチャルアイドルのオンラインライブも増えたりしてくるでしょう。将来は、そういった動画をさくさく投稿できる&閲覧できることも可能です。
動画コンテンツの需要が増える=動画編集が必要になる機会が多くなり、結果的に動画編集が出来る人の需要がますます高まります。
MV依頼者に喜ばれる
イラストも描けて動画編集も出来る人は、依頼者からも大いに喜ばれます。
なぜかというと、イラストありもしくはアニメーションありMV制作の依頼をする場合、通常だと「イラストを描ける人」と「動画編集ができる人」…といったように、専門ごと別々に依頼をすることになります。そうなると、この場合では最低でも「2人」に依頼し調整する必要があります。
依頼側の立場で考えると、2人別々に依頼の調整をしなければならないので、調整労力も2倍です。さらに、場合によっては別の方に「絵コンテのみを依頼する」こともあります。このように、MVを制作するための作業を分担すればするほど、調整する相手先が多くなったり調整時間がどうしても長くなりがちです。
MV制作を取りまとめることができるディレクター的ポジションの方に依頼するのも一つの手ですが、個人製作の場合だと頼みづらいですし、「たかが趣味なんかに…」とディレクターに頼む程でもないと考えてしまいます。
その点、イラストと動画編集、2つのスキルを持っているクリエイターに巡り合うことができれば、調整の面においてはとても楽だと言えます。こんな感じで、2つ以上のスキルを持っている場合だとシームレスな調整を行うことができ、依頼者に喜ばれることが多いです。
MVを作るためにはどうすればいいの?
さて、ここまではMVの需要やイラスト×動画編集スキルのメリットについてご紹介しましたが、初心者の方がいざMVを制作するとなると、
- まず何から始めればいいのか?
- 必要な道具は何?
などなど、分からないことが分からない状態だと思います。
自分自身、動画編集を勉強し始めたのは2021年の3月で、実際に「動画編集サービス(主にMV制作)」を始めたのは翌月になります。
まだまだ新米動画クリエイターではありますが、これから紹介する「動画編集の始め方」がこれからMV制作を始めたい方への道しるべになれば幸いです。
~「MVを作ってみたい!」と思ったら~
①まずは作りたいMVの「ジャンル」や「目標」を決める
②MVを制作するための「ソフト」を導入する
③動画編集ソフトの使い方や機能がある場所、動画として出力するための方法などをざっくり把握する
④フリー楽曲などをDLして、楽曲に合わせて実際に編集してみる
①まずは作りたいMVの「ジャンル」や「目標」を決める
「MVを作ってみたい!」と思ったら、まずは自分が作りたいMVの目標を決めるところから始めましょう。
自分はどんなMVを作りたいのか?イラスト1枚絵を利用したMVなのか、アニメーションを取り入れたMVか、はたまた歌詞重視のリリックビデオなのか…。
この目標を定めるための方法としては、既に投稿されているMVを選んで、それを目標にするのが一番最適です。
例えば、2021年に上半期に流行ったsyudouさん作adoさんボーカルの「うっせぇわ」のMV構成だったり、少し前だと米津玄師さんの「アイネクライネ」のような「複数イラスト×アニメーション」のMVなど、自分が好きor気になっているMVを目標として定めおき、最終的にはそのMVに近しい物が作れるような過程の計画を考えていきます。
(米津玄師「アイネクライネ」)
ただし、目標は立ておくこと!とは言っておきながらなんですが、最初から目標MVのようなハイセンスなMVを作ることを意識してはいけません。天才か神様でない限り不可能だと思うので、目標をしっかりと立てつつも最初は「イラスト1枚絵のみを使用し、歌詞は同じ場所に固定表示のMV制作」…という簡単なMV構成から作り始めることをお勧めします。
②MVを制作するための「ソフト」を導入する

ある程度目標が決まったら、次に動画編集を行うにあたって一番大事な「動画編集ソフト」を導入しましょう。
動画編集を行うことができるソフトは、ネットで検索するとたくさん出てきます。無料で扱えるものもあれば、使い勝手や作業効率がいい有料タイプなどピンからキリまでありますが、最初は無料ソフト、もしくは有料ソフトのお試し期間を利用して雰囲気を味わうといいかもしれません。
ただし、無料タイプは有料タイプと比べると必然的に機能が物足りなく感じるものです。また、操作性で融通が利かない部分もありますので、将来的を見据えて長期的に動画編集を行ってみたい方であれば、最初から有料タイプのソフトを導入することをお勧めします。
ネット上では、動画編集ソフトの比較をしてくれている方がたくさんいます。そのネット記事を参考にしながら、どの編集ソフトを導入するかを判断して頂ければと思います。
ただし、PCと比べると動画編集ソフト内に備わっている機能のバリエーションの少なさが気になります。本格的に動画編集を行いたい場合は、PCで編集することを断然おススメします。
③動画編集ソフトの使い方をざっくり覚える
さて、動画編集ソフトを無事導入したら、まずは「ソフトの使い方」や「ソフトの機能」について、ざっくりでもいいので感覚を掴んでいきましょう!
最初は初歩的な知識を取得するだけで構いません。動画編集を行ったことが無い人にとって聞きなれない「キーフレーム」という単語について調べたり、動画編集をする時の画面の配置や、動画編集では主にどんなことができるのか?といった事でOKです。
これらは、ネット上で「動画編集 使い方」等で検索をかければ、初心者に必要な知識が載っているサイトがわんさかヒットします。まずはネット上で検索をしてみましょう。
個人的には以下の内容を覚えたら、すぐに実践に移っても大丈夫だと思います。
- 動画編集において必修の単語の意味を調べる(「キーフレーム」、「エフェクト」など)
- 動画編集ソフトの画面の配置について
- 動画編集した後のデータの出力方法(エンコードについて)や、データ形式について軽く勉強
後は制作の都度ネットで検索して、その場で知識を得ていけば効率がいいです。
④実際に作ってみる

さて、動画編集に必要な単語やソフトの使い方についてざっくり学んだら、いよいよ「実践」に移してみましょう。ここでは、管理人が実際に動画編集を学び始めの初期の頃に制作したMVを例に出しながら、説明したいと思います。
この工程では、以下の順序で準備&制作していきます。
- 楽曲を探す
- 楽曲に合ったイラストを1枚制作する
- 動画編集ソフトで楽曲とイラストを組み合わせる
- 歌詞を配置する
- エンコードをして完成!
1.楽曲を探す
MV製作は楽曲が無いと話にならないので、まずは楽曲を探します。楽曲を見繕う法は、主に以下があります。
- 誰かに依頼して制作してもらう
- フリー楽曲からダウンロードする
- 自分で作る
自分で制作出来れば万々歳ですが、ほとんどの絵描きは楽曲を作れない…と思いますので、「誰かに依頼する」「フリー楽曲からダウンロードする」のどちらかをお勧めします。
ただ、誰かに依頼して楽曲を作ってもらうのは、MV制作初心者にとってかなりハードルが高いかもしれません。ですので、今回は「フリー楽曲からダウンロード」して、それにMVをあてていく作り方でご紹介します。
サイトによっては「肉声のボーカル付き」だったり、「ボーカロイド」で制作した楽曲も揃えてくれています。もし無料のフリー素材を利用する場合には、各サイトの利用規約を必ず一読した上でご利用ください。サイトによっては、「クレジット表記必須」の場合もあります。
2.楽曲に合ったイラストを1枚制作する
次に、楽曲に合ったイラストを制作していきます。初めから複数枚のイラストやアニメーションに挑戦しようとしても、最後まで作り切れず途中で挫折してしまう確率が高いです。
まずは「最後まで作り切る」ことを目標として、イラスト1枚絵のみ制作することをお勧めします。簡単な落書き系イラストでも全然OKですし、描き込み量の多いイラストでも構いません。楽曲の雰囲気や歌詞によっては、今まで描いたイラストを使用するのもいいかもしれませんね。
管理人の場合、タイトルが「青碧の瞳」で、歌詞の内容が「戦闘系」でしたので、そのイメージにぴったりなイラストを新規に描きました。

ここで一つ注意点ですが、制作するのはあくまでもMVのためのイラストですので、楽曲の雰囲気とは真逆のイラストを描くことは避けましょう。
例えば、「クリスマス系の楽曲」なのに「真夏の海で水着姿のキャラクター」を描いたり、「暗くてエモい楽曲」なのに「仲の良い友達数人が笑い合ってジャンプしている」イラストだったり…。
そうなると、MVとしての意図&意味が伝わりにくくなり、楽曲そのものすら雰囲気をぶち壊してしまう可能性があります。これから依頼を募って制作する方は、一層気を付けて制作していきましょう。
3.動画編集ソフトで楽曲とイラストを組み合わせる
楽曲とイラストさえ揃えば、いよいよ動画編集ソフトでMVを制作ができます。
動画編集ソフトにもよりますが、ソフトの機能には「文字入れ」、「エフェクト(キラキラや電流などの素材を短時間で配置できる超便利な機能)」、「簡単な図形作成機能」といったものが備わっています。
そのため、ペイントソフトなどで歌詞の文字を1つずつデータで作る必要はありません。楽曲とイラストさえあれば、後は動画編集ソフト内の機能を駆使してMVを制作することができるので、まずはこの2つのデータを動画編集ソフトに取り込みます。
ただし、自分でデザインする「タイトルロゴ」を入れたい場合は、あらかじめペイントソフトで作っておいた方が無難です。動画編集ソフトはあくまでも「動画編集」に特化したソフトなので、ペイント機能については使い勝手が悪いです。


4.歌詞やその他の素材を配置する
楽曲やイラストを取り込んだら、いよいよ歌詞の配置をしていきます。
ネット上で投稿されているMVの中には、個性的な演出を出すために歌詞の文字を画面内で縦横無尽に配置しているMVもあります。ただ、最初から凝った演出は難しいと思うので、最初は「画面上」や「画面横」などに固定配置する歌詞の演出方法をお勧めします。
今回は、下記のように「右下配置」で歌詞を表示してみました。

初心者の人にありがちですが、最初に作るMVは「”カゲロウデイズ”のように、文字をバラバラ表示にしてかっこいい演出をしよう!」と高見を目指す方が多いです。
何度もお伝えしている通り、最初からハードルを上げていては挫折する確率が高くなるので、歌詞を配置していく時には、動画編集超初心者であればまずは固定配置から慣れていき、制作数をこなしていくにつれて高度な技術を学んでいくようにしましょう。
(↑上記のような歌詞の配置はMV依頼者から割と人気のある演出方法ではあるものの、動画編集に慣れていない人じゃないと制作にとても時間がかかるし、「作るの辞めた」と諦めてしまう可能性が高い。)
5.エンコードをして完成!
満足いくまで編集したら完成ですが、これを動画データとして保存する際は「エンコード作業」をする必要があります。聞きなれない単語だと思う方もいるかもしれませんが、動画を投稿する時には非常に重要な作業になります。
エンコードについてざっくり説明すると、「音声データ」と「映像データ」をまとめて、データとして圧縮する作業の事を言います。
映像・動画で「エンコード」が必要な理由は?【おすすめエンコーダー10選を紹介】
動画をインターネット上で視聴するだけならエンコードについて知らなくても問題ありませんが、動画を投稿する場合はエンコードが必須。正しくエンコードをしないとせっかくの動画が再生できないということになりかねません。
(中略)
すべての動画は映像データと音声データの2つから成り立っています。この映像と音声、2つのデータが揃って初めて動画ができるのです。
引用元:シングメディア(https://thingmedia.jp/1898)
先ほど、「MVを制作するためには動画編集ソフトが必要」とお話しましたが、実はもう一つ「エンコードをするためのソフトのダウンロード」も必要です。(一気に説明すると混乱すると思いましたので、あえてここで紹介しました。)
エンコードするには「エンコーダ―」というソフトが必要になりますが、無料で使用できるエンコーダーもありますので、こちらもネットで検索してみてください。
こんな感じで、動画を投稿するためにはエンコード作業は切っても切り離せない関係にあります。このエンコード作業が終わると、晴れて「MV完成!」と言うことが出来ます。
下記の動画は私が一番初めに制作したMVとなります。振り返ると、初心者っぽいミス(歌と歌詞の表示のタイミングがずれている)が散見されますが、作った当時は自力で最後まで作れたことがとても嬉しかったです。
どんなMVを作ればいいか迷ってしまったら
MVを制作する際、ある程度イメージがわいていれば制作しやすいですが、中には「MVを作ってみたいけど、具体的なイメージがわかない…」と思う方もいるかもしれません。
そんな時は、他の方が投稿されている「1枚絵イラスト+歌詞固定配置タイプのMV」を参考にするといいと思います。今まで紹介した管理人の自主制作MVや実際に依頼を受けて制作したMVを参考にしても構いませんので、参考動画を見ながら制作してみましょう。
制作途中で、「あれ?ここはどの機能を使っているんだろう」と疑問に思った場合は、ネット上で検索にかけてみると割とすぐに答えが出てきます。
ただ、どうしても自分で調べきることが出来ない場合は、「制作者に直接聞いてみる」というのも一つの手です。しかし、これはあくまでも「最終手段」になりますので、根気強く調べてどうしてもどうしても出なかった場合に問い合わせてみてください。
とにかく作ってみないと始まらない

MV制作の取っ掛かりについて、なんとなく理解して頂けたでしょうか?
最初から理想のMVを制作できる人はなかなかいません。理想のMVを作れるようにするためには、毎日コツコツ勉強して、技術を身に付けて行くことが重要です。そのためにも、「制作回数」をこなして行く必要があります。
まずは、最終的にどんなMVを作れるようになりたいかの「目標」を定めた上で、その目標に到達するための段階を計画してみましょう。ただし、目的のMVのように作れたらゴール!…と考えるのではなく、そこからさらに独自のスキルを育てたり、他のクリエイターの技術をさらに参考&取り入れたりといった向上心を忘れてはいけません。
ヤスタツさんが動画制作した「ビターチョコデコレーション」、トキチアキさんが動画制作した「エウレカ」、りゅうせーさんが動画編集した「バレリーコ」などを主に目標にしています。
(本当はもっとたくさんの目標MVがありますが、語ると止まらなくなるのでここで止めておきます。)
先ほども紹介しましたが、下記の手順でMV制作の門を叩くといいかもしれません。
- まずは作りたいMVの「ジャンル」や「目標」を決める
- MVを制作するための「ソフト」を導入する
- 動画編集ソフトの使い方や機能の位置をざっくり覚える
- フリー楽曲などをDLして、実際に作ってみる
上記の手順をひとまずクリアした後、③と④を往復し、ある程度スキルが身についたら実際に依頼を募ってみて自分の腕試しをしてみるのもいいかもしれませんね。
参考になるか分かりませんが、私がMV制作の仕事を初めて行うまでの勉強時間については、1日2~3時間の勉強をおよそ1ヶ月続け、ある程度のスキルを身に付けたところでMV制作の仕事をもぎ取りに行きました。
イラストの画力向上と比べると、短い期間で取得可能です。この記事で動画編集について興味がわいたら、ぜひとも挑戦してみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「イラストや2Dアニメーションを活用したMV制作のあれこれ」についてご紹介しました。
今後ますます需要が高まりそうな動画編集スキルですが、イラスト×動画編集スキルを掛け合わせると、供給者にとってより重宝される存在になることが可能です。特にMV制作においては、イラストやアニメーションを使用したMVを好む視聴者も多いですし、近年はボーカロイド楽曲ブームも再燃しています。
イラスト×動画編集スキル持ちの大きなメリットは、主に以下の事項があります。
- 競合が少ない
- 今後動画コンテンツは益々盛り上がる→需要が増える
- 調整がシームレスになるので、MV依頼者に喜ばれる
いざ「MVを作ってみたい!」と思った時の最初の取っ掛かりについて簡単に説明すると、
- まずは作りたいMVの「ジャンル」や「目標」を決める
- MVを制作するための「ソフト」を導入する
- 動画編集ソフトの使い方や機能の位置をざっくり覚える
- フリー楽曲などをDLして、実際に作ってみる
このような感じで、まずは1つ作品を作ってみましょう。
作り終わった後は、③と④のサイクルを数回繰り返し、慣れた頃合いを見て実際に案件を請け負って力試しをしてみることをお勧めします。
今回の記事でMV制作について気になった方は、ぜひ次回以降の記事も参考にしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!