ストックイラスト

[ストックイラスト]PIXTAでEPSデータを投稿する時のNG理由&解決方法

この記事では、以下のことについて解説しています。

●ストックサイト「PIXTA」にEPSデータを投稿する時の注意点
●販売NGとなってしまった時の修正方法

かげひと
かげひと
こんにちは!イラストレーター無印かげひと(@kage86kagen)です!

今回の記事は、ストックイラストに特化したお話になります。

ストックイラストを行っている方に質問ですが、どのサイトに投稿されていますか?ストックサイトを運営している会社は結構あると思いますが、特に「PIXTA」の利用率が多いように見えます。

PIXTAにEPSデータを投稿した時審査に引っ掛ってしまい、販売NGを経験した方は多いんじゃないかなと思われます。特に、illustrator初心者の方は何度か経験したことがあるかもしれませんね。

PIXTAの販売ガイドでは、「EPSを提出する際のガイドラインという丁寧なガイドラインが設けていますが、illustrator初心者にとっては単語そのものの意味が解らず、「???」になってしまうかもしれません。

また、EPSデータが販売NGとなり、修正した後再度提出したとしても、またNGになって「もういいや…」と再投稿を諦めた方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回は「PIXTAでEPSデータがNGになった時の修正方法」についてご紹介したいと思います。販売NGになった際の「メッセージ」に対しての「データの修正方法」を、なるべく分かりやすく解説していきます。

それでは、いってみましょう!

EPSデータのガイドライン

イラスト素材・ベクター素材のピクスタ

まずは初めに、「EPSデータの販売NGって、なんぞや?」から軽く説明していきましょう。

ストックサイトにイラストデータを投稿した際は、サイト側で「データの破損はないか」、「イラストに不適切な箇所がないか」などを審査してもらうことになります。EPSデータを投稿した時も同様に確認してもらうのですが、EPSデータそのものに不具合があったりillustratorで制作した時の「パス」などの不具合が見られる場合、このままだと販売できないので投稿者に確認してもらうため、EPSデータのみ「販売NG」として差し戻される事があります。

これが「EPSデータの販売NG」ってやつです。(ご存知かもしれませんが、念のため…)。

かげひと
かげひと
購入した人が素材を使用する際、「このデータ、僕のillustratorで開けないよ!」といった不具合を無くすため、JPGやPNGに限らずEPSデータもPIXTAさん側でチェックしてもらっています。

ちなみに、このEPSデータのみの差し戻しというのは、私が知る限り「PIXTA」しか行っていないと思います。私は現在PIXTA以外にも4社ほどストックサイトに登録していますが、PIXTAでNGだったものが他のサイトでNGにならずそのまま販売されていたりします。

コーヒーさん
コーヒーさん
PIXTAは他のサイトよりも、クリエイターや購入者の利便性を考えて細かく審査しているんだね。
かげひと
かげひと
今回紹介する「EPSデータNGの解決方法」は、特にありがちなNG内容を抜粋し、画像等で補足しながら説明していこうと思います。

※参考として、PIXTAで公開されている「ベクター素材ガイドライン」と、「EPSリジェクト(販売NGということ)理由の一覧」のリンク先を貼っておきます。PIXTAに投稿される際は、必ず一読ください!

EPS・PNGデータ作成ガイドライン

イラスト素材リジェクト理由(NG理由)一覧

EPSデータのNG解決方法

JPGとEPSデータの内容が異なります

リジェクト理由に「塗りのオープンパスを含む素材は登録できません。修正のうえ、再度アップロードをお願い致します。」と書かれている場合、提出したJPGデータとEPSデータで画像が違っていますので、JPGデータとまったく同じイラストが表記されているEPSデータを投稿しなおす必要があります。

コーヒーさん
コーヒーさん
そ、そんなことって、ある?

あるんですね、これが…。実際にやってしまったことですが、EPSデータを保存した後に、「あ、このキャラのここが違和感あるかも…」とイラストを修正するも、EPSデータに出力し直さずそのままJPGデータだけ保存し、その流れで投稿したことがあります…。

ストックイラスト作りは慣れてしまうと、どうしても流れ作業になりがちなので、イラストを修正したら再度データを出力し直すことを忘れてはいけません。

このリジェクトを貰った時は、JPGデータとEPSデータでどこが違うのかを探すことがなかなか難しいです。一番の解決方法は、投稿済みの作品を一旦削除し再度上げなおした方が効率的がいいと思います

互換のEPSファイルをアップしてください

Adobe Illustrator 8.0〜CS2互換のEPSファイルをアップロードしてください。

ベクター素材ガイドラインにも表記していますが、PIXTAの場合、投稿するEPSデータのバージョンは「Adobe Illustrator 8.0〜CS2互換」を指定しています。
EPSデータを保存する際に上記のバージョンで保存しないと、一発で販売NGです。このNGは、特にillustrator初心者の方がやってしまいがちなNGパターンかもしれませんね。

この解決策は、EPSデータを保存する時の画面に表示される「バージョン」から、「illustrator 8 EPS」を選択して保存するだけでOKです。

テキストのアウトライン化

テキストがアウトライン化されていないため登録できません。

こちらも投稿する際に見落としがちな内容だと思います。購入者側の不具合を無くすため、PIXTAでは「テキストのアウトライン化」をするように指示が出ています。

こちらの解決方法は、文字を選択した状態で、
・「プロパティ」タブ→「クイック操作」→「アウトラインを作成」をクリックするか、
・illustrator上部にあるメニューの「書式」→「アウトラインを作成

このどちらかの方法を行えば、文字のアウトライン化が可能です。

かげひと
かげひと
後々、テキストのみを変更して別素材を作ろうと思っている方は、「アウトライン化」したものを保存した後に「取り消し」をクリックして「アウトライン化前」に戻す…などといった方法がおススメです。

画像データが破損しているため…

画像データが破損しているため、登録することができませんでした。

上記のメッセージが添えられていた場合、「あれー?EPSを保存する時に、パソコンで不具合が起きたのかな…」と思いがちですが、これはPIXTA側の不具合の可能性もあります

実際、今月の頭には「PIXTA側のアップロードのシステム不具合」により、EPSデータを投稿しても「画像データが…」という理由でリジェクトされ続けました。

かげひと
かげひと
ちなみに、今回の不具合が発覚して復旧までに要した時間は、約5日間ほどでした。
コーヒーさん
コーヒーさん
運がいいのか悪いのか、この期間はいつも以上に素材を投稿してたから、上げなおし作業が地味に大変だったよね。

2021年4月5日 ベクター素材のみアップロードシステム不具合発生のお知らせ

EPSデータが繰り返し「NG」となる場合、PIXTA側に問題があるかもしれませんが、PIXTA側でそういった不具合が発表されていないにも関わらず起きてしまう場合は、今度は逆に「使用しているillustratorかパソコン」の不具合かもしれません。

何度試してもダメな場合は、
パソコンを再起動する
illustratorをアンインストールし、再度インストールする
Adobeに問い合わせる

などといった方法をお試しください。

塗りのオープンパスおよび孤立点

「塗りのオープンパスおよび孤立点を含む素材は登録できません。」

おそらく、こちらの理由によくぶつかる方が多いのではないでしょうか?特にillustrator初心者の方だと、「オープンパス?孤立点?…って何?」と、何が何だか分からない方もいるかもしれません。

オープンパス」というのは、illustratorのペンツールなどでパスを付けて描く時、そのパスが「閉じられていないクローズしていない)」時の状態を言います。初期設定の直線ツールなどを使うと、こういった「オープンパス」を体験することになります。

コーヒーさん
コーヒーさん
クリスタ等で作ったデータをillustratorに持ってきて、「ベクター化」している人だと、あまり遭遇しない事象だね。ベクター化する時は、全部「クローズパス」で変換してもらえるし。
ワインさん
ワインさん
その後、illustratorで手直ししたら、「オープンパス」が発生してしまうかもしれませんが…。

この事象の解決方法は、PIXTA公式サイトで詳しく説明されているので、そちらを見て頂ければ分かりやすいと思います。

[PIXTA]クリエイターが知っておきたいストックイラスト素材制作の基本

ただ、
そもそも、どこがオープンになっているのか分からない」事が大多数だと思いますので、その解決方法として
①illustratorの「ドキュメント情報」を参照する、もしくは
②PIXTAで配布されているスクリプトを使う
上記の2つの方法があります。

 

解決方法①ドキュメント情報

illustratorの機能の一つである「ドキュメント情報」というのは、「制作中のキャンパスのパスはいくつあるのか?長さは?クリッピングマスクあり?オブジェクトはいくつ?」といったあらゆる情報が一目できる機能です。

こちらのタブの出し方は、上部メニューの「ウィンドウ」→真ん中ぐらいにある「ドキュメント情報」→ドキュメント情報タブが出たら、右の「三本線のリスト」をクリックし「オブジェクト」を選択することで、「オブジェクトの情報」を把握することができます。

オブジェクトを選択または全選択した状態でこの情報欄に「2 オープンパス」と書かれていたら、「このオブジェクト内にはオープンパスが2個ありますよ」という情報が分かります。

コーヒーさん
コーヒーさん
なるほど、このイラストにはオープンパスが2個あることが分かった!…で?どこのパスなの?

 

解決方法②スクリプト

…まあ、オープンパスの数が分かったところで、「どこにあるか」が分からなければ意味ないですよね…。ということで、オープンパスを表示してくれるとっても便利な「スクリプト」で解決する方法をおススメします。

このスクリプトは「オープンパスや孤立点」に限らず、「テキストのアウトライン化がまだなもの」などといった「リジェクト対象となる項目がないかどうか」を自動的にチェックしてくれる超便利なものです。

PIXTAが公式で配布してくれているので、EPSデータも投稿する方はぜひ入れておきたい代物です。(ちなみに無料です!)

[PIXTA]スクリプトについて

 

解決方法③「必殺技

スクリプトで表示された箇所を直したもしくは何も引っかからなかった…のに、「塗りのオープンパス…」云々で再度引っかかってしまう場合があります。

コーヒーさん
コーヒーさん
もう!どうすればいいの!

となってしまった方に、とっておきの「必殺技」があります。それは、オブジェクトを「ナイフツール」でグルっと取り囲むだけです。

ワインさん
ワインさん
えっ!?それだけで本当にオープンパスを無くせるんですか?

以下の動画のように、オブジェクトの外側を大きくグルっと取り囲むだけ。そうすれば、ドキュメント情報にのっている「オープンパス」の数が「0個」になるんです!

ワインさん
ワインさん
本当だ!1個だけあったオープンパスが0個になりました!どういう原理なんでしょうか!?
かげひと
かげひと
すみません、私もよく分かりません(笑)

この術は、ストックイラスト先駆者達から学んだ術ですが、上記の方法を使えば「オープンパス」の問題はなんなく解決できると思います。

 

ただ…。

 

どうしても解決できない事象もある

今まで紹介したリジェクト解決方法をもってしても、「塗りのオープンパスが…」のリジェクトを消せない事象があります…。

それが、「オブジェクトに「描画モード」を加えているとNGになってしまう」ことです…。いわゆる、「乗算」や「加算」、「オーバーレイ」効果が1つでもかかっている時を指します。他に、「不透明度が100%以外」だと、同様にリジェクト対象となるみたいですね。

今まで様々なEPSのリジェクトを解決してきましたが、どうしても解決できないEPSデータがいくつもありました。それらの共通点を探してみると、「描画モード」が変更されていたり、「不透明度が100%以外」のオブジェクトが混じっていると、ダメっぽいです。

かげひと
かげひと
下記のバナーの「和柄」部分は、不透明度を「70%」に落として制作しましたが、これが引っ掛かったのかなんなのか、EPSデータのみ販売NGとなってしまいました…。
コーヒーさん
コーヒーさん
オープンパスを無くしたり、「必殺技」も使ったのにね。

これらの事象については、PIXTA側ではこれといった表記は特に無く、また、他のクリエイターも特に言及していなかったので、「私のillustratorやパソコンの問題なのかな…」と思っています。

もし、他の方も同じような事象が発生している場合は、これに対する最善な解決方法がありませんので、不透明度を100%にするか、どうしてもこの色合を損ないたくない場合は、対象のオブジェクトのみ「ラスタライズ」をして「ベクター化し直す」方法もあるかと思います。

ただ、後者を行うと、多少なりとも色合いがおかしくなったり、パスなどが複雑化するかと思われますので、不透明度をいじるイラストの表現はしない方が最善かもしれませんね…。

かげひと
かげひと
もし、これについての解決方法を知っている方がいらっしゃいましたら、ぜひとも教えてください!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「PIXTAでEPSデータを投稿する時のNG理由&解決方法」について紹介しました。「JPGとEPSデータが異なります」といった些細なNG理由もあれば、込み入って調べないと解決できない方法などがあったと思います。

公式サイトでは、リジェクト対象となる箇所が一発で分かるスクリプト」も配布されているので、ぜひ活用して頂ければと思います。または、「超必殺技」である「ナイフツールでオブジェクト外側をグルっと囲む」方法を試してみるのもいいかもしれませんね。

上記の方法を試せばほとんど解決すると思いますが、「描画モードの変更」、「不透明度100%以外」のオブジェクトが一つでも混じっていると、問答無用でNG判定されるかと思われます。(他に同じような方が見当たらないので、おそらく…?)

これについては、公式サイト等でも明記されていませんので、上記の表現を避けるか、もしくは「その作品のみEPSデータでの投稿を諦める」しかないのかもしれません。

…ということで、今回の記事がEPSデータを投稿している方への手助けになれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!

イラスト素材・ベクター素材のピクスタ

フリーランスイラストレーター
無印かげひと
イラストと動画編集を生業としているフリーランス。最近はMV制作を中心にお仕事しています。コーヒーとワインと無印良品が好き。