Live2Dについて

Live2Dを使うとイラストを3Dのように動かせる!「Live2D」とは?

この記事では、以下のことについて解説しています。

●パソコンソフト「Live2D」とは?
●Live2Dを利用している人
●Live2Dの簡単な作業手順

こんにちは!イラストレーターの無印かげひと(@kage86kagen)です!

巣ごもり生活」が続く中、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
屋内での活動時間が増える中、この機会に「動画配信」に挑戦してみたり、「Vtuber」を始めた人も多いと聞いています。

ワインさん
ワインさん
今はテレビ番組を見るよりも、「動画」コンテンツを見る人口の方が多くなってきていますからね。
コーヒーさん
コーヒーさん
テレビ番組とは違った面白さがあるし、しかも動画は無限大に配信されているから、ついつい夜通しして見ちゃうんだよなぁ。

上記のように動画コンテンツが盛り上がっている中、「Vtuber」として活動している人の中には、顔出しを嫌う人も結構多いそうです
だからといって、「顔無し」の音声配信のみだと、イマイチ見てもらえない…

そんなお悩みを解消すべく、近年では「動くイラスト」をアバターとして活用している人もいますが、この「動くイラスト」の制作方法として、本格的な「3D」ソフトを使用している方もいれば、「3Dソフトを利用しないで制作する方法」もあるんです。

以下のような「3D」作品、見たことがある人もいるのではないでしょうか?
この動画が、まさしく「3Dソフトを利用しないで作った」アバターになります。

ということで本日は、3Dソフトを使うよりも簡単に「動くイラスト」を作ることが出来るパソコンソフト「Live2D」というソフトについて紹介したいと思います!

「Live2D」とは?

この「Live2D」という言葉。絵描きさんなら、なんとなく一度は聞いたことがある言葉かもしれません。

Live2D(正式名称は「Live2D Cubism Editor」)というのは、株式会社Live2Dが開発したパソコンソフトの事で、「イラストを立体に表現することができるソフト」のことを指します。



立体的に動かす?つまり「3D」ってこと?

いえ、厳密には「3D」とはちょっと違ったジャンルになります。
Live2Dは、既存のイラストを思い通りに動かすことが出来る革新的なソフトです。

ソフトは2013年に正式にリリースされましたが、そこから徐々に注目されて、現在は世界中で使用されています。

Live2Dの値段についてですが、
単月¥2,080
年間プラン¥14,280/年1ヶ月あたり¥1,190
3年間プラン:¥36,720/年
…となっております。

ちなみに、「トライアル版」が設けられており、こちらは42日間無料です。
(※ただし、機能がいくつか制限されます。)

こんな人が利用している

このLive2Dで作られたイラストは、以下のような方が特に利用しています。

・動画配信したいけど顔出しはNGだから、代わりに「アバター」を使ってVtuberデビューしたい
・開発するゲームの立ち絵として、動きのあるイラストを取り入れたい
自分のオリジナルキャラを思い通りに動かしたい
・観光地などの無人案内所で活用したい

…などなど。
ただの2Dイラストだけでは表現が伝わりにくい、もしくはただの2Dイラストよりもインパクトを与えたい目的などで使用されています。

よく使用されている媒体を例に出すと、先ほども紹介した「Vtuberのアバター」や、スマホゲームを中心とした立ち絵などでよく見かける技術です。
サブカルチャー文化に限らず、観光地の「案内所」などでも利用されているみたいですね。
他には、広告用の素材イラストとして企業のCMなどなど、広い媒体で使われているそうです。

スマホゲームの例として挙げると、現在10代~20代女子に人気があるゲームツイステッドワンダーランド」。
こちらの本編ストーリーやサブストーリーの立ち絵は、すべて「Live2D」で制作した立ち絵が使用されています

かげひと
かげひと
Live2Dを作ったことがある人なら分かる、このゲームの「Live2D」は、動きがすごく自然でレベルが高すぎます…!
ワインさん
ワインさん
「動く立ち絵」のインパクトがすごすぎるので、ひとたび見せられると「ただの立ち絵イラスト」では物足りなさを感じるようになってしまうほどです

なぜこんなに普及しているの?

イラストを3D化する作業、かなりの時間を要します
ソフトによってピンキリですが、人物1体を、1日3時間~6時間、これを4日~1週間ぐらいかけて制作することが多いと聞きます

しかし、Live2Dを用いれば、先ほども紹介したこの動画を最短だと1日3時間2日間で制作することができます。
ちなみに、以下の動画は、Live2D導入後1ヶ月経った頃に作った作品です

簡易的に「3D」化することもできますし、しかも、イラストの画風をそのまま保った立体表現を作ることが出来ます。すごいことですよね。

かげひと
かげひと
3Dまでとはいかないけど、イラストを簡単にすぐ動かしたい場合は、3DソフトよりもLive2Dの方がコスパがいいですね

リップシンクもできる

Vtuberなどの生配信動画などで見かけるアバター。
あの細かな人間の動きが出せるのは、ウェブカメラを通じて人間の表情を読みとり、それをアバターに反映させているからです。
これをリップシンク(フェイシャルキャプチャという)といい、上記の動きを出している方はこの「リップシンク」機能を使用しています。

Live2Dで作った作品も、上記のようなリップシンク(フェイシャルキャプチャという)ができます。もし、リップシンクを使った動画配信をしたいのであれば、別会社が開発した「Animaize(facerigの後継ソフト)」を使用すると簡単にリップシンクが可能です。

かげひと
かげひと
今までだとは、「Facerig」というソフトを使用していましたが、「Facerig」は2021年末にサポート終了となります
その後継のソフトの正式名称が「Animaze by FaceRig」です。

「Live2D」を始めるためには…

Live2Dについてざっくり説明しましたが、もしかしてちょっと興味を持たれた方もいるのではないでしょうか?
ということで、以下からは「Live2D」を行うための必要な道具などをご紹介します

必要な道具やソフト

Live2D(対応機種は現在PCソフトのみ。スマホ等では動かせないできない。)
パソコン

「Live2D」は、現在パソコンのみ対応しています。パソコンの詳しい動作環境については、公式ホームページをご覧ください。

ざっくり説明すると、OSはWindows8以上macは10.12以上メモリは4GB以上ディスプレイは「1440×900ピクセル」以上で推奨しているのは「1920×1080ピクセル」かな。
かげひと
かげひと
激安とまではいかないけど、普通のノートパソコンでも使える感じ、ですかね…。(パソコンについては自信が無い)

ちなみに、Live2Dを制作した後そのままVtuberを始める方であれば、Live2Dのほかに、ゲームのプラットフォーム「Steam」で販売されている「Animaize」をダウンロードしておくといいでしょう。
ちなみに、Animazeはサブスクリプション形式で販売されており、「月間ベーシック:$1.99 /月」で利用できます。

Live2Dを始めるにあたって必要な知識

特にありません。

Live2Dソフトの操作の仕方については、公式サイトで懇切丁寧に説明されていますし、参考書籍や参考記事などもどんどん増えてきていますので、それらを見ながらやり方を学ぶことができます。

ただ、Live2Dソフト自体がちょっと複雑ですので、必然的にマニュアルも込み入った説明が多いです。
完全初心者からしてみれば、「???」と思考停止になりがちです。私自身が身をもって体験しました(笑)

詳しく検索すれば、自分に合ったマニュアルが出てくるかもしれませんが、後日、こちらのブログでも「Live2D」の詳しい使い方について、紹介していこうと考えています

Live2D使用時に必要なイラスト

PSDデータで保存されたイラスト1枚(各パーツレイヤー分け済みのもの)

動くイラスト」を作るためには、「動かしたいパーツ」事にレイヤーで分けられたPSD(Photoshopで保存したデータのこと)データが必要です。
かといって、「Photoshopが無いからできない…」というわけではありません。

Clip Studio Paint」で絵を描いている人なら、「PSD」で保存できる機能がありますので、Photoshopを持っていなくても「PSDデータ」で保存が可能です。
(他ソフトについては各公式サイトをご参照ください。)

そして先ほども書きましたが、PSD保存が必須の他に、「動かしたいパーツごとにレイヤーを分ける」必要があります。
はもちろんのこと、も部分ごとに動かす予定であれば「前髪」、「右側の髪」、「左側の髪」、「後ろ髪」など、レイヤーを細かく分ける必要があります
これは、後ほど説明する「モーション(動き)」を付けるためです。

これは実際によくあることですが、「私のイラストをLive2Dで動かして欲しい」という依頼で、すべてのレイヤーが統合されたデータを渡されると、Live2D化する依頼された側にとってはすごく困ります

自分のイラストを他の方にLive2D化してもらう際には
動かしたいパーツごとに分けたPSDデータを渡すか、
PSDデータ分けの作業料も込みで依頼するか
のどちらかを選択してください。

かげひと
かげひと
イラストを作る時、常にレイヤー1枚で描いている人にとっては、レイヤー分け作業にかなり手間取ると思います…。
Live2Dも視野に入れたイラストを制作するなら、こちらでレイヤー分けをするか、不慣れだったらいっそのこと他の方にお願いした方が速いかもしれませんね。

動くイラストを作るまでの作業手順

Live2Dイラスト」を作る時の作業の流れを大きく分けると、以下のようになります。

①イラストを作る
②「Live2D」で「モーション(動き)」を付ける
③「Live2D」で「アニメーション」を付ける

Live2D(正式名称は「Live2D Cubism Editor」)ソフトの中には、
動きを付ける機能「Model」と、
Modelで付けたモーションをアニメのように組み合わせていく「Animeation」という機能があります。

工程ごとに使用する機能が異なりますが、全て「Live2D Cubism Editor」に入っていますので、ご安心ください。

上記の工程は、の「モーション(動き)」を付ける作業になります。
ここで各パーツの動きを付けた後、③の「アニメーション」を付ける作業で、喜んだり悲しんだり飛び跳ねたりする一貫の動きを付けていく…というイメージです

Live2Dを使うと身に付くスキル

ここまで説明しましたが、Live2Dを知らない人からすると、やっぱり難しく感じてしまいますよね
ただ、このLive2Dスキルを身に付けることで、様々なメリットが生まれます。

3D把握能力がついて、イラストの画力向上に繋がった

Live2Dソフトをいじる時は、人物キャラに「3D」のような動きをつけないといけないので、自ずと「人体」について勉強せざるを得なくなり結果的に自然と人物キャラを描くのが上手くなったりします

ですので、Live2Dソフトをいじる=人物キャラの画力向上にも繋がります。
(私は繋がりました。)

かげひと
かげひと
こういった関係で、3DCGソフトでキャラクターを作っている人は、イラストの人物キャラを描く人も多いです

まだ普及率が少ないので希少なスキルを身に付けられる

イラストを描いている人の人口は年々増加しており、それに伴って「イラストレーター」の職に就いている人も多くなっています

たくさんのイラストレーターがいる中、差別化を図るためには「新しいスキル」を保有することも大事になっていきます。

Live2Dは比較的新しい技術ですので、今のうちに「Live2D」スキルを身に付けておけばイラストよりも多くの仕事を多く手に入れることができるかもしれません。

イラストを描いている方Live2Dのスキルも身に付けると、
イラストも描けてPSDレイヤー分けもできてLive2Dでモーションも付けられる
という3つの技術を扱えることができます

かげひと
かげひと
要するに、希少価値が高くなるってことですね。

詳しい使い方はこちらを参照

Live2Dの使い方は公式サイトを始め、サイトやブログ、書籍等での紹介が徐々に増えてきています。初めは「公式サイト」を見て頂きたいのですが、たぶん一度見では理解できないと思いますので、より噛み砕いたサイト等を閲覧することを推奨します

以下は、Live2Dを作るにあたって参考になるサイトや書籍を集めてみましたので、よろしかったら参考にしてみてください!

Live2D Cubism Editorマニュアル
一番初めに見ておいたほうが良い公式サイトからのマニュアルです。こちらに必要な情報がほとんど載っており、メイキング動画等も置いてあるので充分勉強になるはずです。

さらえみ blog Live2Dを使ったVtuberキャラクターの作り方
フリーランスとして活動されているイラストレーターさんの情報ブログです。フリーランスの働き方については、こちらの方のブログも参考にしているほど愛読しています(笑)
Live2Dは2017年から使用されているそうですので、情報量満載です。

 

Live2Dを独学で学ぶとなるとかなりの時間とエラーをたたき出しますが、やっぱり書籍を参考にした方が速いですね。こちらの本を参考にすることで「10日でマスター」できるというのは、相当早いと習得だと思います。

こちらも比較的発行が新しい書籍です。 Live2Dソフトの使い方をとことん説明しており、「初歩編」、「基本編」、「応用編」順のステップ式で解説してくれます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の記事を通して、「Live2D」に対する知識を多少なりとも紹介することが出来たと思います。

2021年現在では、スマホゲーム動画配信用アバターに使われるほど、「Live2D」の需要は高まってきています
比較的新しい技術のため、最初は仕組みになれなくて苦戦するかもしれませんが、一度身に付けておけば様々な場面で活躍できますので、今のうちに覚えていて損はないかもしれません。

スマホゲームやVtuberキャラ用に使われていることが多いのですが、私は主に「簡単なLive2D」を作って、様々な場所で利用しています。
初めから「キラッキラな描き込み量の多いキャライラスト」を目指すと挫折しやすいので、最初は以下のような簡単なイラストから作ってみてはいかがでしょうか?

また、こちらの記事からはざっくりとしたLive2Dの使い方を説明しています。興味のある方はぜひご覧ください!
Live2Dイラストの作り方①~イラスト加工編~

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!



フリーランスイラストレーター
無印かげひと
イラストと動画編集を生業としているフリーランス。最近はMV制作を中心にお仕事しています。コーヒーとワインと無印良品が好き。