この記事の解説内容
●「ストックビデオ」とは?
●ストックビデオ投稿をおススメする理由について
●需要がある動画素材は?
●動画編集を始めるためには何が必要?
無印かげひと(@kage86kagen)です!
私は現在ストックサイトで不良所得をコツコツ増やしていのですが、実は密かに「動画素材」の方にも手を出していました。
投稿自体を始めたのは2020年9月からですが、本格的に「動画」と呼べる素材を投稿し始めたのは、2021年の4月からになります。
そんな動画素材ですが、先月初めて動画素材が購入されたので、動画素材について何かお話できるかな?と思い、今回の記事を制作しました。
ということで、今回の記事は「ぶっちゃけどうなの?アニメーション系のストックビデオの需要について」を紹介したいと思います。
ストックビデオは「実写映像」の投稿が大半ですが、この記事では「イラスト、CG、モーショングラフィックス、アニメーション」を使った、いわゆる「イラストを使用した動画」を専門としてお話します。
- イラスト素材を投稿しているけど、ストックビデオにも興味がある
- ストックイラストがレッドオーシャン過ぎて辛いので、ストックビデオについて調べたい
- どんなストックビデオが購入されているの?
などなど、上記について気になる方はぜひご覧ください!
もくじ
ストックビデオの現状

そうですね。ストックビデオというのは、別名「動画素材」の事を指し、ストックフォトやストックイラストの動画バージョンを指します。
ストックサイトでは写真やイラストの販売が主流ですが、「動画」を扱っているサイトも複数あり、有名どころで言うと「PIXAT」や「Adobe Stock」などが該当します。中には、動画素材のみを専門としているサイトもあるようです。
ストックビデオについての現状(2021年現在)をざっくり見たところ、
- 素材数がまだ少ない
- 特にCGやアニメーション系が一際少ない
- 今後さらなる需要が見込める
おそらくですが、こんな感じだと思います。
また、気になるストックビデオの売れ行きですが、世界規模で通信環境が良くなっていくにつれて動画の需要も高まってきているのが現状みたいです。
日本国内の各携帯会社では、2020年に新しい通信世代「5G」のエリア拡大を始めており、2025年を目途に全国拡大を目指しているそうです。
現在の通信世代は4Gですが、5Gになると映画ぐらいの長さの動画が2~3秒でダウンロード完了になるほど物凄く速くなるそうです。そうなると、企業個人問わず動画を利用したコンテンツを気軽に使うようになり、動画の需要がますます高くなると予測されます。
現在、ストックイラストを行っているクリエイターの中には、イラストから動画素材に転身する方がいたり、もしくは二刀流で投稿している方も少しずつ増えてきました。
これらの現状を知ることができた管理人は、「現状、ストックイラストは飽和状態だし、参入したての私が収入をあげていくのも難しいから、まだまだ未開拓のストックビデオにも手を出した方がいいかもしれない」…という思いで、2020年9月から動画もちょこちょこ投稿するようになりました。
アニメーション部門はまだまだ少ない

イラストには、デジタルイラスト、水彩画、落書き風といったテイストがあるのに対し、動画にも「実写」、「CG」、「アニメーション」といった大きく括られたジャンルが存在します。その中でも「アニメーション」においては、ストック素材数がまだまだ少ない状態です。
3DCGの投稿は意外と多めで、理由としては下記があげられます。
- 動画編集ソフト1つのみで制作できる
- 3D制作ソフトは動画編集ソフトと相性がいいので、動画が作りやすい
その一報、アニメーション(イラストを動かす動画)というのは、イラストや図形を描く技術が多少なりとも必要です。さらに、それらを動かすスキルやセンスも必要になるため、作り手が自然と限られてくる=投稿数が少ないのだと思います。
そのため、ストックビデオ界隈のアニメーションにだけ注目すると、投稿数が少なかったり、作品数があったとしても「特定のクリエイターしか投稿していない、いわば独占状態」となっている状況です。
ストックイラストは既に飽和に飽和を重ねた飽和状態で、イラスト素材が有り余っているのが現状です。ですので、これからストック収入を目指していくイラストレーター、もしくは絵描きさんは、まだブルーオーシャンであるストックビデオにも目を向けると、いい収入源になるかもしれません。
ストックビデオを勧める理由

ここ数ヶ月は、このブログでも動画制作についての記事を投稿しており、動画制作についてかなり推している管理人ですが、それにはいくつか理由があります。この理由は、ストックビデオにも通ずることですので参考として紹介します。
将来的に「動画コンテンツ」がさらに盛り上がるから
これは先ほど紹介した「5G」のおさらいになりますが、この先通信環境が良くなってくると、動画の需要がますます高まってくると思われます。
静止画のイラストをただ貼るよりも、「動いているイラスト」の方が視聴者の目を引きますよね。このように、動画コンテンツは静止画よりも一際目立つため、動画コンテンツを利用する人が多くなる=需要が多くなってくることに繋がります。
最近は、イラストを動かせるソフト「Live2D」で作ったイラストが活用される場面も多くなりました。それに伴い、イラストを描きつつLive2D事業を行う同業者も増えてきており、イラスト×動画の需要の多さが目に見えて分かります。
アニメーションやモーショングラフィックスの素材数がまだまだ少ないから
モーショングラフィックスというのは、主に「図形」を利用した動画の事を指し、CG動画とは少し違った意味合いになります。どちらかというとアニメーション系のジャンルになります。
ストックビデオは実写映像はたくさん投稿されているものの、こういった2D動画、アニメーション系の動画投稿数はまだまだ少ない状態です。
例えば、主に動画素材を扱っているストックサイト「MotionElements」で実写映像部門で「人物」と検索すると75万件ヒットするのに対し、CG部門(アニメ含む)で「人物」と検索すると、「約2万件」しかヒットしません。
競合がまだ少ないから
イラストを描ける人はたくさんいますが、「イラストを描けつつ、動画制作もできる」と条件を絞ると、とたんにクリエイター数が少なくなります。(当たり前ですが…)
こういった「動画×イラスト」スキルを持っている方はまだまだ少ない状態ですので、そこをついて、競合がまだ少ないうちに「動画×イラスト」に参入してみるのも、安定した収入を得る一つの戦略だと思います。
売り上げ単価がイラストの比じゃないから
おそらく気になるであろう「ストックビデオの売り上げ単価」についてですが、各ストックサイトのストックビデオコミッション率を見て見ると、「30%~50%」とかなりの高単価です。3,000円で販売されたら、最低でも「900円」は収入となります。
イラストと比べてもかなり高いので、まとめ買いなんかされた日には嬉しくて失神しそうです(笑)
自給自足で動画を作れるから
イラストを描けて動画制作もできる…といった強みが出るのは、仕事以外にも大いに役立ちます。例えば、家族の成長動画だったり、学校で動画制作を依頼された時、動画編集スキルを持っていると、動画内で使用する素材を自分で制作しつつ、動画編集で動画を作ることができる…といった事が可能です。
ストックイラストを行っている方なら、既に投稿しているイラストを自分で使用することが可能ですので、すぐに動画制作することもできます。
実際の売り上げについて管理人で実験してみた

ストックビデオの中でも特にアニメーション部門については活動している方が少なく、需要や販売数についての情報が非常に少ないのが現状です。
そこで、このブログでは「いつもの」ですが、「動画素材を販売してから初めての売り上げ」過程についてなど、実際に記録を取ってみました!
事前に説明しておきますと、私は動画を売り始めたタイミングが大きく2つあります。
- 2020年9月からは、Live2Dで作ったいわゆる「動くイラスト(簡素な動画)」を販売開始
- 2021年4月からは「After Effects」で作った本格的な映像作品を販売開始
現在売れている動画のほとんどは後者になりますので、事前にお伝えしておきます。
最初の動画を投稿してから約10ヶ月経ちましたが、初売り上げがあった月は2021年4月でした。サイトは「i Stock」で売り上げがあり、下記の動画が初めて売れた動画になります。
(こちらはPIXTA販売ページです)
こちらは、Live2Dを使用した「動くイラスト動画」になります。うごイラは2020年9月から売り始めましたが、初売り上げは販売開始から10ヶ月目といったところでしょうか。初売り上げまでの期間は予想以上に長かったと感じています。
iStockでは日ごとの収益データがありません(執筆当時はデータの場所が分からず…)ので、「2021年4月」としか分からない状況ですが、他に投稿していた魚シリーズも売れ、合計で3つまとめ買いされました!
気になる売り上げ金額も報告したかったのですが、これもまた素材ごとの収益データが載っていないため、値段を確認することができまず…。
ということで、管理人のストックビデオの初売り上げは、初めて投稿した日から10ヶ月目に初売り上げとなりました。
今回の体験を踏まえた上で他のストックビデオクリエイターの状況も見てみると、やはり初めからバンバン売れていくということは無いみたいですね。
ストックイラストを行っている方ならこの気持ちを分かってくれることでしょう。ストックビデオも同様で、販売開始になってからすぐに売れるという体験はほとんど無い…と思って頂ければ幸いです。
売れやすい動画素材とは?

売れやすいストックビデオとはなんなのか?を研究するために、約10ヶ月もの間各ストックサイトの動画素材をこまめに観察してきました。日を重ねていくにつれ、動画素材の中にも売れやすいもの&売れにくいものがあるということが分かってきた気がします。
そこでこの項目では、「実写映像」を抜きにした「CG」、「モーショングラフィックス」、「アニメーション」に着目して、売れやすいストックビデオを紹介します。
パーティクル

「パーティクル」というのは、「塵・ホコリ、ダスト」など「微小なもの」という意味になります。上記の画像を例にすると、黒背景に浮かぶ「羽根」が該当します。
「ホコリ」と聞くとなんだか聞こえが悪いですが、動画業界では「動画編集ソフト内で大量の粒子(パーティクル)を発生させ、それを使用して「キラキラ」や「煙」、「炎」、「サイバー系」を表現している動画の事を指します。
これらは、動画編集の装飾に置いて非常に汎用性が高く、特にキラキラパーティクルは各種イベント映像、カウントダウン動画、告知といった場面で多く使用されます。
動画クリエイター登録したての方は、まずはこちらの素材を販売してみることをおススメします。
カウントダウン

秒ごとに数字が表示されるカウントダウン動画ですが、こちらも販売数や購入頻度が多めです。
カウントダウン動画は、特に「年末年始用に彩ったもの」、「サイバー系」、「ネオン系」の雰囲気を表したカウントダウンが多めです。
また、秒数は「10秒」の動画が圧倒的に多いですが、30秒、1分のカウントダウン動画も需要があるように思えます。
和風

こちらは、正月というビックイベントで使用率が高いため、自然と購入率も多くなっている素材です。私も上記のような「和柄×パーティクル系(キラキラ)」の動画を制作してみました。
まだ購入にはいたっていませんが、閲覧数は他の動画に比べて異常に多いです。こういった和風系の素材は海外でも人気がありますので、国内外問わず需要があるみたいですね。
サイバー系

サイバー系動画は主に「3DCG編集ソフト」で制作したものが販売されることが多いです。こういったサイバー系の制作時間はそれなりにかかりますので、購入者は時短も兼ねて買っているみたいです。
普通の動画編集ソフトでもある程度はサイバーっぽい動画素材を作ることも可能です。ただ、本格的なサイバー動画を作りたいのであれば、「3DCGソフト」のスキルも必要かもしれませんね…。
動画を作るためには何が必要?

もしかすると、「私もストックビデオを始めてみようかな…」と興味を持ってくれた方もいるかもしれませんね。こういった動画素材を作るために必要な道具は、パソコン(タブレットなどでもOK)と「動画編集ソフト」があれば、誰でも簡単に作れます。
動画編集ソフトには有料or無料タイプがありますが、長い目で見て動画編集を行っていくのであれば、最初から有料動画編集ソフトを購入した方がいいかもしれません。ちなみに、私が現在使用しているソフトは、「Adobe After Effects」になります。
CCコンプリートプランに加入している方であればすぐに使用可能ですので、ぜひ触お試しください。
ただし!動画編集ソフトを起動する際には、PCのスペック(特にCPUとメモリ)に気を付ける必要があります。値段が安いノートPCなどはメモリが少ないものが多いので、インストールしてもそもそも開けずに固まる可能性も無きにしも非ずです。
【永久保存版】動画編集用パソコンのおすすめスペックとは?
一般論で言うと、メモリは本格的に動画編集をするなら16GB以上。最低でも8GBは必要です。
引用元:MoviePress(https://jmplanning.net/2492.html)
ちなみに、Macユーザーならご存じの「iMove」も動画編集ソフトにはなりますが、これはどちらかというと「作る」というよりは「実写映像を繋ぎ合わせたり、実写映像にちょっとしたテロップやエフェクトを入れる」目的のソフトになりますので、今回のようなストックビデオ制作には少々不向きです。
管理人も動画編集ソフトの種類にはまだまだ知識不足ですので、どんな編集ソフトがあるか知りたい方は以下のサイトをご覧いただければ幸いです。
動画KNOULEDGE「【無料&有料】モーショングラフィックスソフトおすすめ!簡単にアニメション作成!」
補足
ここからは、ストックビデオに関するちょっとした補足を紹介します。
Adobe Stockの動画審査は厳しめ
Adobeが運営している「Adobe Stock(通称「AS」)」では、動画素材の審査が他のサイトよりも厳しめです。わりとしっかりした「ザ・動画」というような素材を作らないと、「いくつかの技術的な問題」という理由で却下される率が高くなります。
中には、「アドビが求める美しさまたは商業的なアピールが足りないためコレクションに追加することができませんでした。」と言われる事も…!
「空白が多い(白背景などが多めの)動画」や、「ノイズエフェクト入り」の動画などを投稿する時は特に却下される傾向が多いです(管理人の場合は多かったです)。ASに投稿される際は特にお気をつけください。
ストックビデオ参考サイト
下記のリンク先サイトは、数年前からストックサイトでモーショングラフィックスやアニメーション系の動画を販売している、言わば「ストックビデオの先輩」のブログ記事になります。
ストックフォト副業ログ
[保存版] 全て教えます!アニメーション 動画素材 の作り方まとめ (予備知識編)
こちらの方もストックビデオを勧めており、今回紹介した記事の内容をさらに深く掘り下げているとても分かりやすい記事になっています。
このブログでも、今後はストックビデオに関する記事を上げていこうと考えていますが、すぐにでもストックビデオを作り始めたい方はこちらの記事を参照して頂けると大変分かりやすいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「ぶっちゃけどうなの?アニメーション系のストックビデオの需要」についてざっくり紹介しました。
動画コンテンツは今後ますます需要が増えてくるにも関わらず、ストックビデオの素材数、特にモーショングラフィックスとアニメーション系の素材はまだまだ少ない状態です。
なぜこんなにストックビデオを勧めるのかというと、
- 将来的に、動画コンテンツがさらに盛り上がるから
- アニメーションやモーショングラフィックスの素材数がまだまだ少ないから
- 競合がまだ少ないから
- 売り上げ単価がイラストの比じゃないから
- 自分のイラストを使い、自給自足で動画を作れるから
などなど、イラストレーター×動画制作という事業はまだまだ未開拓の状態です。
ただ、実際の管理人の素材売り上げを見る限りだと、動画素材投稿10ヶ月目で初売り上げとなっています。動画のクオリティにもよりますが、ストックイラストと同様初売り上げにはある程度長い期間がかかると思われます。
また、10ヶ月ほどストックサイトに張り付いて、売れやすい素材の様子を見てみましたが、売れやすいストックビデオは、
- パーティクル
- カウントダウン
- 和風
- サイバー系
これらのジャンルが特に売り上げが多いように見えました。
動画制作は、パソコン(タブレット)と動画編集ソフトがあれば誰でも制作できますが、スペックによってはそもそも編集ソフトを開けない場合があります。動画編集を本格的に始められる方は、自分に合った編集ソフトと現在のPCスペックを確認した上で、制作を行って頂ければ幸いです。
宣伝になりますが、ストックビデオを始められた方向けに「After Effectsの表現アイデア」記事のまとめを作ってみました!不定期ですが、After Effectsに関する表現方法&メイキングをアップしていきますので、こちらもぜひ参考にしてみてください!こちらのマガジンはすべて無料になります。
これからストックビデオを始められる方、大きな不労所得にできるよう共に頑張っていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!

