この記事では、以下のことについて解説しています。
●人物イラストを上手く描きたいなら、「人体の描き方」を優先して勉強するべき
●「塗り」だけ上手くなってしまうと…?
●人体の描き方の勉強方法とは?
こんにちは!無印かげひと(@kage86kagen)です!
SNS上では毎日、多くの絵描きさんが可愛いキャラやかっこいいキャライラストを投稿されています。
私はイラストを描くのも見ることも大好きなので、個性のあるイラストをたくさん見ることが出来て、とても楽しい日々を送っています。
しかし、SNS上では、「絵が上手くならない···」と悲しんでいる方も、結構いらっしゃるようですね。
すると、どうしても自分のイラストと比較してしまい、落ち込むことが多いんですよ···。
···こういった感情、みなさんも抱いたことはありませんか?
少なくとも、私は抱いていました。
では、「人物イラスト」の画力アップには、いったい何が必要なのでしょうか?
今回は、「人物イラスト」の画力アップのためには、「何を」「どのように」学べばいいのか、ご紹介したいと思います。
もくじ
兎にも角にも「体」を学べ
人物イラストを描くためには、手始めに何から勉強すればいいでしょうか?
そうですね、答えはもちろん「体」です。
分かっているけれども?
キャライラストを描くにあたって、「体」について勉強しなければいけないのは分かっている。だけれど、いざ学ぼうにも意欲が湧かない…。
…わかる人にはわかる、絵描き初心者さんあるあるだと思います。
体の描き方の練習を敬遠している方は、少なからずいるのではないでしょうか。
色塗りよりも「人体の描き方」を優先的に学ぶべき
では、先程の意見の通り、「手の形は上手くいかなかったけど、色塗りでカバーしたる!」戦法で表現してみましょう。
こちらになります。

色塗りはそれなりに手が込んでいますが、手の形に違和感があるので、傍から見るとしっくりきません。
そう、いくら色塗りが上手くても、このように現実にはありえない形の線画では、「上手」なイラストと判断することができません。
人物イラストの上手い下手の基準は「主線」
世間で言う「上手い下手」の基準の1つとして、私は「体の描き方」で判断されると思います。
イラスト初心者さんにとって、人体を覚えるのはなんだか難しく感じますし、面倒ですし、取っ掛りにくいと思われるので、敬遠されがち。
しかし、人物イラストを上手に見せるためには、とにかく「人体」を学ぶことが基本です。
では、先程のイラストを修正して、常識に近づけた違和感のない手のイラストを描いてみました。

先程よりはだいぶ「手」っぽくなりましたし、この主線であれば、シンプルな色塗りでも、厚塗りでも、どちらでもこのイラストが映えます。
私も、数年前は左のようなイラストを描いていましたが、いろんな参考書、サイトを参考にして、人体についてある程度知識を付けた結果が、右のイラストになります。
だいぶ成長したのではないでしょうか?
人体の勉強方法とは?
では、その「人体」の勉強方法について、これからいくつか紹介します。
練習方法は人によって違いますし、自分にあった練習方法があると思いますので、考え付く限りの色んな練習方法を書いてみました。
「この練習方法なら、楽しく画力アップできそう!」という練習方法が見つかれば幸いです。
・楽しく学べる、気楽に学べる
好きなイラストレーターさんを模写する
学生さんや絵描き初心者さんにとっては、1番取っ掛りやすい練習方法です。
方法は簡単。憧れのイラストレーターさんを見つけ、そのイラストをひたすら模写していきます。
トレーシングペーパーを重ねて描いても、模写しても、どちらでも構いません。
ここで注意するとしたら、いきなり「完璧」を目指してはいけません。というか、1回模写しただけですぐに上手にはなりません。描いた回数だけ徐々に上達していきますので、まずは回数をこなしていきましょう。
人体やポーズについてある程度コツを掴んできたら、下記から紹介する方法へ徐々に移していくことをおススメします。
だから、この練習方法をずっと続けるのではなく、慣れてきたら新しい練習方法を行うことをおススメするよ。
·とにかく全身から練習したい!
ポーズマニアックスで全身練習
みなさんは、POSEMANIACSという絵描き支援サイトをご存じでしょうか?
こちらのサイトは、全身のあらゆるポーズが1000枚以上も公開されている、ポーズを勉強するには大変重宝するサイトです。
人体の描き方を全体的に掴んでいきたい!と言う方は、このポーズマニアックスで練習することがオススメです。
このサイトには、立ち姿を始め、あらゆるポーズの画像が載っています。
さらには、3D回転機能もついているので、デッサン人形を好きなポーズに回転させて、観察したいところをじっくり見ることも可能なんです!
中級者あたりになると、練習方法の一環として「限られた時間内にどれだけ描けるか」といった「早描き練習」を行う方もいらっしゃいますが、
その早描き練習を手助けしてくれる「タイマー機能」も着いています。
このタイマー機能は、好きな時間を設定すると、その時間が過ぎれば自動的に次のポーズに切り替わるという、とっても便利な機能です。
「早描き」の詳細は、ポーズマニアックスに載っていますので、興味がある方はぜひ試してみてください!
POSEMANIACS→http://www.posemaniacs.com/blog/
追記(2021年7月1日)
ポーズマニアックスは、Flash技術サポート終了のため、サイトそのものが開けなくなってしまいました…。
ポーズマニアックスの代わりとなる「人体練習」ができるサイトについて、下記の記事が紹介してくれています。ぜひご参考ください!
●2021年からポーズマニアックスが使えない!? 代わりのクロッキー用サイトを紹介(キョウトキノート)
·パーツをじっくり勉強
専門書籍で指先から体全体まで広く練習
全身はなんとなく描けてきた。細かい人体のパーツについてもっと詳しく勉強していきたい!という方には、以下のような書籍がおススメです。
骨から筋肉、体のパーツごとに隅々まで信頼できる解剖図から人体の仕組みを知ることができます。
さらには、基本を踏まえた上での応用のポーズも掲載されています。
プロの漫画家、イラストレーターを模写したとしても、その方の人物の描き方が間違っていれば、間違ったままの知識で覚えてしまいます。
ですので、こういった解剖図で基本的な人体の構造を理解することをおススメします。
やっぱり基本から勉強した方がいいかもね。
この本はかなりオススメです。現在進行形で私も使用中です。
本の表紙を見てみると、どちらかというと美術系統のデッサン本になりますが、人体の自然な流れ、それと同時に服を着た姿も一緒に学べるので、これを一冊読破すれば、かなりの画力向上に繋がるのではないでしょうか?
·魅力的なパーツが描ければそれでOK
それぞれの部位に特化した書籍で勉強
解剖図のようにきっちりした書籍は、抵抗感が…。と言う方については、人体の重要な部分だけは抑えて描く、という方法もあります。
例えば、「イケメンな男性の筋肉を描きたい!」とか、「つやつやした髪の描き方を特に知りたい」、など。
このような要望を叶えるべく、部分に注目したイラスト参考資料もたくさんありますので、自分の好きなパーツを練習したい、と言う方には、こういった書籍がおススメです。
こちらは、男性の魅力的な筋肉の見せ方ついて、あらゆる筋肉が載っています。
学生の部活動中の筋肉の動きについても載っているので、学生もののイラストを描きたい方は必見です。
服のシワを優先的に勉強したい方は、こちらの書籍が分かりやすりです。
色んな服装のシワ、座った時のシワ、シチュエーションごとに詳しく載っていますので、シワについて深く学びたい方におススメです。
上達するにはひたすら描くことが大事
人体の練習方法についてざっと説明しましたが、どの練習方法にも言えることはひたすら描くことが大事です。
イラストが上手な方は、一夜二夜にして劇的に上手くなったわけではありません。長い期間ひたすら努力をして、今のイラストの味を醸し出しています。
「ちょっと上手くなりたい」方から、「本気でプロを目指している方」まで。
イラストを上手に描けるようになるには、ひたすら練習と枚数をこなしていくしかありませんので、毎日コツコツ、あきらめずに練習してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、人物イラストを描く基本は、「人体」を理解することが重要ということをお話ししました。
キャライラストを描くときは、色の塗り方も大事ですが、何よりも主線が大事です。人体の形がしっかりしていないとイラストに説得力がなく、自分も見る人も納得いかないイラストになってしまいます。
人体の描き方の練習方法は、今回出したほかにも様々な方法があります。
みなさんも、自分に合った練習方法を見つけて、人物イラストの画力向上に努めてみてください!
それでは!