Blender

Blenderはどのように学べばいいの?イラストレーターの練習歴を紹介します!

この記事の解説内容

●イラストレーターで「Blender」を使っている人の練習歴を見てみたい

かげひと
かげひと
こんにちは!イラストレーターの動画クリエイターの
無印かげひと(@kage86kagen)です!

前の記事では、「「Blenderを始めてみたいな」と考えた絵描きへのアドバイス&勉強の仕方」というお話についてご紹介しました。

イラストも描けて3D作品も作れる人は今のところあまり見かけませんので、身に付ければとても強いスキル持ちとしてかなり目立つ事になるでしょう。

ですが、イラストしか描いてこなかった方にとって、Blenderという3Dソフトはまったくの未知の世界です。イラストの画力アップ方法ならある程度分かるものの、3D作品における勉強の仕方はなかなか想像しにくいのではないでしょうか?

実際管理人も、3D制作は操作方法を学ぶ時からひと苦労しました。動画編集ソフトを学ぶ時よりもとっつきにくかった気がします。

そこで今回の記事では、管理人の今までのBlender練習歴についてをご紹介したいと思います。ロールモデルになるかどうかは見る人次第ですが、これからBlenderを始められる絵描きさんへの勇気づけになれば幸いです。

Blenderとは?

まずは、Blenderについて簡単におさらいをしたいと思います。

Blenderは、誰でも無料で使える高機能の3DCG編集ソフトです。アニメ会社も活用しているほど優れたソフトですが、あまりにも機能があり過ぎるため、Blenderを触る前には「自分はBlenderを使って何を作りたいのか?」という目標を定めておかないと、「あれもしたい!これもしたい!もっとしたい!」的な感じになり、何からやればいいのか悩み過ぎる結果、短期間で挫折する確率が高いです。

コーヒーさん
コーヒーさん
実際、1ヶ月余りでBlenderを辞める人も多いらしい。
ワインさん
ワインさん
「この1ヶ月間、何をしていたんだろう…」という後悔に苛まれないためにも、Blenderを導入する前には必ず目標を立てておきましょう。

管理人の学習歴

管理人は、2021年8月からBlenderを練習し始めました。今月で7ヶ月目となりますが、仕事の合間を見つけながらの練習のため、実際は5日に1回、10日に1回の頻度でしか作品を作っていません。

作品数自体も約20作品しか作れていませんが、それでも継続して勉強することができています。そのため、イラストレーター(又は絵師)として活動しつつ勉強する方には、少し参考になる記事かもしれません。

ちなみに、管理人がBlenderを使用するきっかけは、「MV編集時の素材やエフェクトを自作したい」、「トゥーンシェーダー風の3D作品を作りたい」という目的が原動力です。

コーヒーさん
コーヒーさん
おお、ある程度目標は決まっていたんだね。

ただ、やはりBlenderの使い勝手はそれなりに難しいです。ペイントソフト畑でしか暮らしたことが無い人にとっては、まるっきり違う使い勝手かと思われます。そのため、管理人の場合、操作の仕方やツールの位置を把握するには、想像以上に時間がかかりました。

ここからは、管理人が作ったBlender作品を20個ほど順に紹介していきますが、その中で実際にMVに導入した作品もありますので、見ごたえがあるかもしれません。

では、練習歴を簡単に紹介しながら追っていきたいと思います。

作品①机と椅子

参考動画:【初心者向け】世界一やさしいBlender入門!使い方&導入〜画像作成までを解説【Blender2.9】

おっしゃ!今からBlenderを勉強するぞ!」と決心した後、まずは超初心者に優しいメイキング動画を探す事から始めました。

検索した結果、一番最初に出てきたのがこちらのメイキング動画です。この動画はBlenderのインストール方法から、実際に作品を1つ作るまでの一連の流れが分かりやすく解説されています。

そのため、「Blenderを初めて勉強する!」という方については、まずはこちらの動画をご覧になることをお勧めします。このメイキングを見た後に、自分が作ってみたいジャンルのメイキング動画を検索するといいかもしれません。

ワインさん
ワインさん
この後は、Blenderを使用する目的によって分かれ道になる…ってことですね。

この作品で学んだこと

  • Blenderの使い方
  • Blenderのざっくりとした機能紹介
  • 簡単なオブジェクトの作り方
  • 作った作品の出力方法

作品②ダイヤモンド

参考ブログ:創造ログ 【3D:blender2.8】宝石の作り方、モデリングの仕方【ブレンダー】

2作品目のダイヤモンドは、動画ではなくブログの記事を見ながら制作しました。

次に何を作ろうか悩んでいた時、「宝石ように透明で綺麗な物体が作れたら、なにかと即戦力になりそう」と思ったのが理由で、こちらのメイキングをチョイスしました。

この練習では、背景や物体に質感を設定できる「ノード」という機能を知ることができました。また、Blender内に好きな背景画像を設定し、その背景の映り込み具合を物体に反映させることができる事も学びました。

今思えば、2作品目からノードを利用するのは結構大きく踏み込んだと思います。早いうちにノードを学べたのは個人的に功を奏しましたが、これからBlenderを学んでいく方は、ノードを活用しなくても制作出来るメイキング動画を2~3回こなしたのちに、ノードを学んだ方が効率的かもしれません。

ワインさん
ワインさん
この画像のダイヤモンドには、背景の色合い(今回は白黒ノイズ系背景)を反映したような輝きになってますね。Blenderは、「映り込み」といった表現をすることもできるんですね。

この作品で学んだこと

  • 「ノード」という機能について
  •  背景を3D作品に反射できること
  •  ダイヤモンドのような「頂点」が多いオブジェクトの効率的な作り方

作品③among us

参考動画:【Blender2.9】among usのキャラクターを作ろう!初心者向けチュートリアル

3作品目は、ゲーム実況者の間で人気のゲーム作品「among us」のキャラクターを作りました。

このメイキング動画を学んだきっかけは、「ゆるキャラ的なキャラクターを作ってみたい」と思ったからです。こちらの動画は、作品①のメイキング動画と同じ作者になりますので、初心者向けにかなり優しく解説されています。

この作品はかなり滑らかな質感となっていますが、3D作品の表面を滑らかにする(頂点の数を多くする)ためには、Blender内の「サブディビジョンサーフェイス」という機能を利用することになります。

キャラクターや小物、人物などの丸みを帯びた作品を作る場合、この機能はかなりの頻度で使用することになります。そのため、その方面のジャンル作品を作る方はこの機能を優先的に学んだ方がいいかもしれませんね。

この作品で学んだこと

・作った3D作品の表面を滑らかにする方法(サブディビジョンサーフェイス)

作品④ローポリ柴犬

参考動画:【blender2.9】ローポリな犬をモデリングしよう【初心者向け】

お次は、カックカクの柴犬を作ってみました。こういったカクカクした表現の事を「ローポリ」と呼ぶそうです。「ローポリ」というのは「ローポリゴン」の略語だそうで、ポリゴン数が少ない3D作品のことを言うんだそう。

ゲームで例えると、PlayStationNintendo64の時代に発売されたゲームのような雰囲気でしょうか?今でこそリアルな質感の作品が多いですが、この頃のゲームの住人はみんなカックカクでしたよね。

このメイキング動画では、ローポリの作り方に加え「作品を左右対称に作る事が出来る」という方法も学びました。手始めに、柴犬を正面から見て「左」部分のみ作った後、「ミラー」という機能を作って右側を複製する…というやり方です。

これを使えば、左右対称の物体を作る時にはかなりの時短になります。

この作品で学んだこと

  • 参考画像を見ながら、ローポリを作る方法
  • 左右対称にする方法(モディファイヤー→ミラーを選択)

作品⑤つぶれているハムスター(オリジナル)

こちらはメイキング動画を見ずに制作した、完全オリジナル作品になります。今まで学んだ事をアウトプットする意味合いで挑戦してみました。こちらは「床で寝ているハムスター(つぶれているハムスター)」ですが、…見えますでしょうか?

作り方としては、オブジェクトを縦長に引き伸ばし、形を整え、「サブディビジョンサーフェイス」で丸みをつけたのち、Blender内に備わっていたる「毛をはやす機能(パーティクルヘアー)」でハムスターの毛を表現しようとしました。

オブジェクトはなかなかの出来ですが、ハムスターの毛の表現に手こずってしまったので、ひとまず完成という事にしました。毛の生やし方は今度の課題となりそうですね…。

この作品で学んだこと
・毛のはやし方(パーティクルヘアー)

作品⑥アヒル隊長

参考動画:【blender】アヒル隊長を超簡単モデリング!

こちらは音声無しのメイキング動画になりますが、要所要所で字幕解説があるため、特に問題なく学ぶことが出来ると思います。

こちらは、これまで学んだBlenderの知識(作品①~④)のみで作ることが可能です。ノードといった要素を扱う事もありませんので、こちらも超初心者向けの動画と言えます。

作品➆テクスチャを利用した換気扇

参考動画:【Blender初心者向け】知識0から始めるblenderチュートリアル#1 室外機編

こちらは、今まで制作したジャンルとは打って変わって、リアル寄りの3D作品のメイキング動画になります。

げぇっ!換気扇のプロペラとか、取っ手とかを作らなきゃいけないのか!」と思うかもしれませんが、こちらは長方形のオブジェクトに「換気扇のテクスチャ素材」をくっつけ、さらに錆の具合などの要素をBlender内の機能でつけていくだけでできる作品です。形が超簡単なゆるキャラを一から作っていくよりも、はるかに簡単な手順を踏みます。

この技法を利用することで、短時間で大都会や広大な自然を作ることが可能です。Twitter上では大都会等を作って公開している方もいますが、こういう仕組みで大都会を作っている方も多いみたいですね。

もちろん、テクスチャ素材を利用する際は、その素材が置いてあるサイト等の利用規約を確認する必要がありますので、利用する方はご注意ください。

この作品で学んだこと

  • オブジェクトに「テクスチャ」を貼る方法
  • ノードを使用して、錆をつけたり色合いを変えたりする方法

作品⑧ホールケーキ

参考動画:【初心者向け】モデリング!ホールケーキの作り方【Blender】

なんとも美味しそうなケーキではありませんか…!こちらは、クリーム&スポンジ部分は一からモデリングイチゴについてはモデリングしたのち、フリー素材のイチゴテクスチャを貼ってリアルなイチゴを表現しています。

画像を見ると、イチゴのツヤツヤ感が本当にリアルですが、これはテクスチャ素材内にある色味ではなく、ノードを利用して調整していくんだそうです。

ここで「ノード」について簡単に説明すると、制作した3D作品をいざ出力(レンダリング)する際に、「この物体は、背景が透けて見えるほど透明にして」「この物体は透明にしつつも”すりガラス”のような質感にして」…といった指示を出す部分になります。

もう少し例を出すと、今回のいちごのようにオブジェクトに艶感を出したり透明感を出したりノイズをかけたりなどという処理が出来る場所です。そのため、おそらくほとんどの3Dモデラーが使用している機能になります。この機能のおかげで様々な表現ができるみたいです。

この作品で学んだこと
・テクスチャを貼り付けたオブジェクトを、よりリアルに見せる方法

作品➈トゥーンシェーダーのコップ

参考動画:【blender2.9】セルルック調のコップを作ろう【トゥーンシェーダー】

ここで、自分が目標としていた「トゥーンシェーダー風」の作品に初挑戦してみました。画像のように3D作品を色が階調化された感じにしたい場合は、作品②から学んできた「ノード」が必要です。

様々なノードを組み合わせる事により、オブジェクトを変形やアニメーションでどんなに動かしても、このままのトゥーンシェーダー風で表現されます。いわゆる「風のタクト」や「原神」と同じような構造になります。(たぶん)

かげひと
かげひと
こういうのが作りたかったんですよ!

この作品で学んだこと

  • トゥーンシェーダー風のノード設定の仕方
  • 3D作品の縁に、常に「黒線(主線)」をつけてアニメっぽくする方法

作品➉サイコロ(実践)

こちらの作品は、MV内の演出用に作った初めての実践3D作品になります。今まで習った技能をフル活用し、分からないことがあった都度即ネットで調べた結果、なんとか形にもっていくことが出来ました。

本格的にアニメーションもつけてみましたが、キーフレームを打つときも一筋縄ではいかず、なかなか苦戦しました…。

この作品で学んだこと

  • アニメーションの付け方
  • MOV(透過形式の動画)データの出力の仕方(普通の動画編集ソフトとは違い、ほんのちょっとめんどくさい)

使用先のMVはこちら!↓

作品⑪ミラーボール(実践)

こちらも実際にMVで使用した実践作品になります。このミラーボールには、回転のアニメーションも付け加えました。

ミラーボールの表面を見ると「光の反射」も綺麗に表現されていますが、こちらも全てBlender内でつけた光になります。作業風景的にはこんな感じです。さながら、撮影現場みたいな感じでしょうか?

ミラーボールと、ミラーボールの光を映すためのスタジオ的なセットを制作ミラーボールと、ミラーボールに光を映すためのスタジオ?的なセットを制作して、ミラーボールに光を映している様子。

 

今まで学んだことを応用して作りましたが、勉強の楽しい所というのは、基本を学んだうえでの応用を制作することですよね。これも作っていてかなり楽しかったです。

使用先のMVはこちら!↓

作品⑫リハビリでりんごを制作

参考動画:【超入門】今からはじめるblender3.0 ~導入から画像出力まで~

前回の作品を作って以降、お仕事の方が少し忙しかったため、Blender練習の日が少し空きます。そのまま2022年を迎えたので、気合を入れ直す意味も込めて初心者用のメイキング動画を見ながらBlenderについておさらいすることにしました。

こちらのメイキング動画はとても分かりやすく、かつ見ていて&作っていてとても興味がそそられる内容だったため、楽しみながら制作することができました。

この作品で学んだこと

  • Blenderの全体的なおさらい
  • グラデーション、すりガラス、みずみずしい感じ、発光の質感を付ける方法

作品⑬海

参考動画:【Blender 2.8】超簡単!フォトリアルな海の作り方【3DCG】

Blenderでは、水や煙といった自然にまつわるエフェクト簡単に生み出すことが可能です。これらを作ってみたかったため、今回は「海洋モディファイヤー」という機能を使って「」を作りました。

Blender内では、水や火といった自然にまつわる「シュミレーション機能」が備わっています。一見、かなり難しそうですが、この機能を利用すれば小さな池から広大な海まで、一瞬で作る事も可能です。

かげひと
かげひと
Blenderの機能の幅広さに、改めて感動した練習内容でした。

この作品で学んだこと

  • 海洋モディファイヤーで海をつくった
  • 波紋や波の描写方法を勉強した

作品⑭口から水を出すフグ(半分実践)

参考動画:【blender 水】液体の作り方!(ゆっくりボイス)

フグのモデリングは自力で制作、フグが吐く水は「液体シュミレーション」に関するメイキング動画を見ながら作りました。(背景はフリーの”HDRI素材”です)

液体シュミレーションを使用すると、水の流れを簡単に表現することができますが、こちらの機能は今まで学んだ中でもそれなりに難しい分野でした。

メイキング動画通りにやったのに、なぜか液体が出る様子がプレビュー再生できない等、トライ&エラーでかなりの時間を費やした記憶があります。

この作品で学んだこと
・液体シュミレーションで液体の表現の仕方を覚えた

作品⑮クリームのような液体(実践)

この作品も実践作品です。先ほどの液体シュミレーションを利用し、MV内に使用する素材を一から制作してみました。

こちらは「クリームっぽい液体」のつもりで制作しましたが、液体シュミレーションに加え、今回は質感として「トゥーンシェーダー風」になるようなノードをつけています。

液体シュミレーションは、1つ前の作品で嫌というほどトライ&エラーをしてきたので、今回はかなり短い時間で作ることができました。自分の成長具合が目に見えてとても嬉しいです…。

液体シュミレーションとノードを活用して制作している様子

使用先のMVはこちら!↓

作品⑯都会

参考動画:【blender】都市の作り方を徹底解説!(ゆっくりボイス)

コーヒーさん
コーヒーさん
こういうのも作れるの!?かなり時間かかったんじゃない?

動画を見る限り、かなり時間をかけて作り込んだような3Dに見えますが、こちらもBlender内の機能を上手く利用することにより、広大な都市を1時間程度で制作することも可能です。

制作手順は下記の通りです。

  1. ビルのオブジェクトを作る(外見はテクスチャ素材を借用)
  2. ジオメトリーノード」という機能を使って都市を作る

初見だとかなり難しいと思いがちですが、こちらもメイキング動画を見れば、「なるほど!こういう仕組みだから短時間で作れるんだ!」という発見をすることが出来ます。

今回は、ぱっと見印象だけの都市になっていますが、もう少し時間をかけて作り込めば、本物と見間違えるほどの3D作品ができるかもしれません。

ビル本体は、この5つしか作っていません。

 

「ジオメトリーノード」というものを使用することで、先ほど作ったビル達を元に、増殖&ランダム配置設定ができて、都市を作ることができます。

 

この作品で学んだこと

  • テクスチャ素材を使用したビルの作り方
  • ジオメトリーノードの使い方
  • オブジェクトをランダムに配置するやり方

作品⑰ボーンとウェイトを使ったアニメーション

参考動画:初心者入門・ボーンとウェイトペイント解説【blender2.82】

このメイキング動画は、モデリングした人物に動きをつけるための下準備と、実際に動かす時のやり方について解説されたものになります。

Blenderを学び始めて10作品ぐらいこなした人であれば、オブジェクト自体は簡単にモデリング出来ると思います。しかし、こんな感じに動かすためには、さらに新しい機能を知る必要があります。

こちらは、完成した作品に「関節」を入れて動かすために、「ボーン」と「ウェイト」というものをつける作業を行いました。

アニメキャラのような複雑な集合体からいきなり始めると、間違いなく挫折します。最初は、このように四角の集合体オブジェクトから人物の動きの付け方を練習することをおすすめします。

この作品で学んだこと

  • 作品を動かす方法
  • ボーンとウェイトの付け方について

作品⑱手のモデリング&アニメーション(半分実践)

参考動画:【Lecture:27 Blender】2.8でもガッツリモデリング!身体の造りを意識して人体モデルを作ろう!【Middle~Hard】

こちらは、作品⑰で学んだ「ボーン」と「ウェイト」を活用したものになります。「手だけのアニメーション?なんか簡単そうじゃん(笑)」とあなどるなかれ。正直今まで練習したBlenderの中で一番苦戦しました。(4~5日ほどかかりました…)

こういう作業が必要になってきます。個人的にかなり難しくて、途中で心が折れそうになりました(笑)

 

こちらも実際にMV内で使用しています。今回作った「手」のモデリングは、他の作品にも使いまわし出来そうです。

この作品で学んだこと

  • 手の作り方
  • 手に関するボーンとウェイトの付け方
  • 手のアニメーションのつけかた

作品⑲花瓶とスイセン(実践)

参考動画:Boundaryに驚きを禁じ得ない【blender2.92】

こちらも実際にMV内に使用した作品になります。花と花瓶とアニメーションについては自力で制作し、「花びらのシワ具合」に関してはメイキング動画を参考にしました。

「生の花」というよりは、「造花」のようにひどく不自然で固い印象だと思いますが、今回はこれをわざと狙って制作しています。

ワインさん
ワインさん
もちろん、質感等を調整すれば、超リアルな花も制作することが可能です。

この作品で学んだこと
・スカートのようなひらひらでしわしわな質感を簡単に表現する方法

作品⑳グリースペンシル

こちらは練習というより、Blender内の機能をただ試しただけになります。こちらは「グリースペンシル」と言い、なんと3D空間に絵を描くことができるんだそう!

こちらは現在進行形で勉強中です。かなり面白い機能ではありますが、やはり2Dイラストを描く時とはまったく違うため、使いこなすには練習を重ねる必要があります。かなり使いこなしている人もいるようですが、どうやって使いこなしているの…。

Blenderの学習方法は十人十色

Blenderの学習歴についてざっくり紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?かなり長くなってしまいましたが、今回の記事で一クリエイターのBlender練習歴が分かったかと思われます。

今後の練習についてですが、引き続きまだ試したことが無い機能を紹介しているメイキング動画で勉強し、よりクオリティや密度が高い作品を作って、MV制作やストックイラスト(ビデオ)への投稿をしていきたいと思っています。

Blenderの学習方法は本当に人それぞれです。基本の操作方法を学ぶ時はある程度同じ道を歩くと思いますが、「自分がBlenderで何をしたいのか?」という目標によって優先すべき勉強内容と見るべきメイキング動画が変わってきますので、おそらく同じ道は無いのだと思います。

また、ご覧になって分かる通り、解説動画を数回学んで即使いこなせる!というわけではありません。これは他の事(イラストの画力や動画編集のバリエーションなど)と一緒で、一歩一歩の積み重ねでようやく見せられる作品の基準点に到達するものだと思います。

「よくよく考えて導入して!」とまでは言いません。もちろん、趣味でBlenderを始める方であれば心配はないと思いますが、イラストレーターとして活動しながら、将来的にBlenderも仕事としていきたい方は、それなりに計画を経てたのちに始めてみる事をお勧めします。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、「Blenderはどのように学べばいいの?イラストレーターの練習歴を紹介します!」という事について紹介しました。

イラストも描けてBlenderで3Dも作れる…と言う方は、現時点ではあまり見かけません。身に付ければかなり強いスキル持ちになると思いますが、いざ勉強をしようとする時に、「自分はBlenderで何を作りたいのか?」といった目標を定めておかないと、数ヶ月で辞めてしまう可能性がかなり高いです

今回は、「MV制作の素材やエフェクトを自作したい」、「トゥーンシェーダー風の3D作品を作りたい」という目標を持った管理人のBlender練習歴を20作品紹介しましたが、なんとなく目標に沿った勉強をしてきているのではないでしょうか?

これからBlenderを始めてみたいと考えているイラストレーター、絵師、絵描きの方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは!