こんにちは!無印かげひと(@kage86kagen)です!
最近、「ストックイラスト」に関する記事をたくさん見て頂けているようなので、その勢いで「ストックイラスト」に関する記事をまた作成しました(笑)
ストックイラストを作られている方にご質問ですが、普段作られている素材よりも豪華な、「手の込んだ素材」を作られたことはありますか?
他のクリエイターさんが作ったストックイラストを見ると、「これ、ストックイラストで販売するともったいないよね?」って思うぐらいボリューミーなイラストを、たまに見かけることがあります。
素材イラストを購入する時の値段は、クリエイター関係なしにみんな一律のお値段です。
似たような絵柄、同じテーマのイラストを選ぶとしたら、やっぱり「セット品」や「描き込み量が多いイラスト」の方がお得感があるので、購入者はそちらを選びたくなるものです。
少なくとも、私はそう思います(笑)
でも、大掛かりな素材を作る時は時間もかかるし、なにより途中で挫けそうになる…。
ということで今回は、「ストックイラストで「手の込んだ素材」を諦めずに作る方法」について、個人的なやり方にはなりますが、簡単にご紹介したいと思います。
「描き込み量」が多い素材はやっぱり売れやすい
そもそも「手の込んだ素材」とはどういうことでしょうか?
(といっても、この言葉の定義はふと思いついただけですが…。)
例として、ストックサイト「PIXTA」でかなり人気のイラストクリエイター、マツさんのイラストを見てみましょう。
以下のイラストは、PIXTAで「元旦」と検索すると、1番上に表示されるほど超人気のイラストです。

このようなイラストが、手ごろな値段で購入&すぐにダウンロードできるなんて、太っ腹すぎます!
様々な用途に使用できるデザイン性でもありますし、このようなデザインができるように私も見習っていきたいものです…。
描き込み量が多い=描く気力が起きなくなってしまう
上記のような描き込み量が多いイラストであればあるほど、購入者はお得感を感じて、ついついダウウンロードしやすくなるかもしれません。
しかし、こういった手の込んだ素材を作るには、それ相応の作業時間も必要です。
ただでさえ、描き込み量が多いイラストを作成するとなると、制作前からやる気が起きないのではないでしょうか…?
そこで、個人的に考えた「手の込んだ素材を諦めずに作りきる」考え方を編み出したので、ご紹介していこうと思います。
手の込んだ素材を作る時の考え方
目標を定めてから作り始める
まず取り掛かりについてですが、最終的にどのようなイラストを作りたいかを考えます。
今の時期でしたら、
・そろそろ「ひな祭り」のイベントがあるので、「ひな人形のひな壇」を考えたり、
・早い地域だと2,3ヶ月後にはもう春の季節なので、「春野菜の詰め合わせ」でも描こうかな?と考えたり…。
このような感じで、最終的に作りたいテーマ、イラストのラフなどを考えていきます。
企業や会社は、イベントの催しを1,2ヶ月以上前から準備するからね。3月は「ひな祭り」や「卒業式」などのイベント事があるから、それ系の素材を作るなら1,2ヶ月前の今、「1月」に作って販売しておいた方が、購入してくれる確率も高くなるよ。
こんな感じで、「このイベントがあるから、○○についてちょっと頑張ってみようかな?」という目標をあらかじめ立てておきます。
何事も「行き当たりばったり」だと、長くは続きません。
目標イラストを「細分化」して制作する
例えば、「春野菜セット」のイラストを作ろうかな?と考えたとします。

こちらの素材を最終目標とするのであれば、まずはイラストを「細分化」して考えます。
上記のイラストは「野菜の詰め合わせ」ですので、
①まずは野菜を単品で1つずつ作っていく
②野菜を入れるかごを作る
③いい感じに組み合わて完成
…というように作業工程を細分化してから、順番通りに取り掛かると良いでしょう。
イラスト制作に慣れていない人だと、「かごの中に人参は何本入れた方がいいの?」とか「じゃがいもは?」「キャベツは?」などと考えすぎて、そこで諦めてしまいがちです。
そんな時は、まずは野菜を「単品」でささっと作ってしまいましょう。野菜を作り終えた後に「かご」を作って、野菜の大きさや向きを変更、数量をコピペしながら、かごの中に詰め込めば完成です。
(描くときは、野菜ごとにデータを分けるか「レイヤー分け」をしっかりしておいた方が、後々変更しやすくなります。)
このように、大掛かりな素材を作る時は、作る素材を細分化して考えればOKです。まずは1つずつ作って、全部作ったら組み合わせるだけですからね。
単品でも売れる描き方をする
しかし、ただ単に「野菜の詰め合わせ」を作ろうとしていてはもったいない!
それならば、野菜を1つずつ描いていくときに「単品でも売れる描き方」をして、ついでにストックサイトに素材登録しちゃいましょう!
どういうことかというと、上の野菜セットの「野菜」を1個1個作る時、「キャベツ」、「じゃがいも」、「にんじん」などなど、それぞれ単品でも素材として使えるように描いていきます。
言葉だと伝わりにくいので、キャベツだとこんな感じです。

じゃがいもだとこんな感じ。

あくまでも、今は「春野菜セット」を作ることが目標ですが、こうして単品分もストックサイトに登録しておけば、野菜を単品で購入する人もいるので2倍にお得です。
また、こうして単品を作っておけば「春野菜セット」を作る時以外にも別のシチュエーションの素材を作る時に応用することができます。

先ほどの「じゃがいも」イラストをたくさんコピペし、「かご」に詰め込むことで、
「畑から採れたじゃがいも」ようなイラストも作ることが出来ました。
他にも他にも、野菜単品をある程度作り終えたら、「すべての野菜をひとまとめにした」セットイラストを作ることもできます。

登録する時のイラストのサイズによっては、jpgやpng形式で購入した後に拡大縮小すると、イラストの画質が劣化してしまいます。
しかし、ベクター形式で作った素材であれば、いくら「拡大縮小」をしても劣化しないので、ベクター購入する方にとってはとてもお得だと思います。
簡単な「野菜辞典」を作る時の挿絵としても、申し分ないかも…!
ということで、「単品」で作っておけば様々なイラストと組み合わせることも可能ですので、ぜひお試しください!
1日で一気に作ろうとしない
これは一番大事なことだと思います。
「手の込んだ素材」を作る時には、1日で一気に作ろうとしても上手くいきません。
よほど描きなれていない人でない限り1日で描き切れません。また、よほど集中力がない人だと制作の途中で飽きてしまいます。
この春野菜セットは、野菜1個あたり15分くらいで制作しており、1日2,3個ずつ制作していきました。
大体5日ぐらいかけて作った素材になります。

一見、絵柄的に制作が簡単そうに見ても、どうしてもこれぐらいの時間はかかってしまうものです。
絵描きさんなら誰でも体験したことがあると思いますが、イラスト1枚制作するにも結構時間がかかります。
ですので、大掛かりな素材を作る時は「制作計画」を立ててから、無理のないように作ることをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今日は、ストックイラストの「手の込んだ素材」の作り方について紹介していきました。
ストックイラストを初めてもうすぐ1年が経ちますが、ダウウンロードの傾向を見る限り、描き込み量が多い素材や1つのジャンルをまとめたセット品の方が、購入者に購入される頻度が高いと思われます。
ただ、そのような素材を作るとなると、どうしても制作時間がかかってしまいがち…。
そこで、
・目標を定めてから作り始める
・イラストの作業工程を「細分化」してから制作する
・1日で一気に作ろうとしない
これらに考慮すれば、手の込んだ素材を最後まで作ることができるかもしれません。
それに加えて、単品でも販売できるような描き方もすれば、一石二鳥ではないでしょうか?
次回の記事では、今回の話をさらに掘り進めた内容を紹介していこうと思います。
今回の記事が、ストックイラストを制作している方にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!