こんにちは!無印かげひと(@kage86kagen)です!
私は現在、仕事獲得のため、売り込みの日々を送っています。
営業をしたことがない私にとっては、この「営業」がネックになっていますね…。
なので、営業について、一から勉強しつつ、めげずに自分を売り込んでいきたいと思います。
さて、今回紹介する話は、私の体験談と反省から考えた、「退職後 イラストレーターとして活動するための準備リスト」をご紹介しようと思います。
「やっておいてよかった」と「もっと準備すればよかった」、両方の体験で学んだことについて、徒然と書き留めていきたいと思います。
では、見ていきましょう!
退職するまでに準備しておきたいこと
よく夢見がちなことですが、「自分のイラストが評価され、コミュニティイラストサイトで大手の会社からオファーをもらう」…といった夢のような出来事。
残念ながら、よほどの実力者ではない限り、こういった「奇跡」が起こることはほぼありませんので、あしからず。
例えイラストが超絶に上手くても、認知度が低ければ仕事も来ることはありません。
そう、イラストレーターとして歩んでいくためには、ただイラストを描ければいいだけではありません。
ほとんどの方は、自分から自分を売り込まない限り、仕事が入ってきませんので、その「売り込み要素」も含めた、「退職前に準備しておくべき事項」を以下のようにまとめました。
・SNSアカウントを取得する
・サイト&ブログの開設
・ストックイラストサイトの登録
・ポートフォリオをweb上で作成
・クラウドソーシングを始める
・名刺作成
・資産運用を始める
・クレジットカードを作成しておく
なんだかいっぱいありますね(笑)
しかし、これらをきちんと備えておくことで、会社員を退職後スムーズに収入を得ることができる場合もあります。
いくら貯蓄しているからと言って、収入が無ければやっぱり不安ですよね。
不安を解消するために、なるべく無収入の期間を短くしましょう。
では、次項から詳しく解説していきます。
SNSアカウントを取得する
まずは、何事においても自分を認知してもらわないといけません。
そこで、手始めに「SNSアカウント」を取得し、自分自身を発信していきましょう。
「Twitter」や「Instagram」、イラストコミュニティサイト「Pixiv」は特に有名ですね。
できるなら、先ほど言ったSNSにすべて登録しておいた方がいいでしょう。
なぜかというと、必ずしもすべての人がTwitterをやっているわけではありませんし、Instagramしかやっていない、Pixivしか作品を見ていない、という方も結構います。
少々面倒ですが、複数のSNSアカウントを取得し、複数から自分の作品を発信すれば、それだけ多くの人に自分を見てもらうことができます。
まずは、利用者が多いTwitterから始めていき、そこから徐々に別のSNSへ広げていくことが賢明だと思います。
管理人の場合は、Twitter登録自体は数年前ですが、イラストレーターを志した2020年2月頃から本格的に行動しても、フォロワー数は50名にも到達していません。(2020年7月末現在)
自分を認知してもらうには、想像よりも長い期間をかける必要がありますので、退職し本気でイラストレータ―に就く場合は、必ず登録しておいた方がおススメです。
サイト&ブログ開設
次に「営業場所の確保」をしておきましょう。
サイトやブログは、仕事を受け付けるいわば「お店」のようなものです。
しかし、「サイト」といっても、「エムぺ!」や「フォレストページ」といった、簡単に作れる「レンタルサイト」で登録することではありません。
レンタルではない、「独自ドメイン」を取得したサイトについておススメします。
「ドメイン」とは、インターネット上の住所みたいなもので、「独自」を付けて直訳すると、「オリジナルの住所」、みたいな感じでしょうか?
よく、URLの後ろに「○○co.jp」とか「○○.com」とか書いてあるやつ、これが「ドメイン」になります。
この「独自ドメイン」でサイトを作成するメリットはたくさんあります。
例えば、
・ずっと同じURLが使用できる
・検索された時に(頑張り次第)上位に表示してもらえる。(いわゆる「SEO」で有利になる)
・突然閉鎖されることがない
・依頼者に信頼される
・専用のメールアドレスも作って使用できる(Gmail等のフリーメールは、嫌がる企業が多いらしい)
こういったメリットがあります。
ガラケー全盛期に流行っていたレンタルサイト「エムペ!」や「フォレストページ」では、作品を飾るための「アルバム」や「掲示板」、「日記」機能なども無料で付いており、編集も容易にしやすいのですが、経営状況によっては「閉鎖する」可能性があります。
2019年には、大手のYahoo!が経営している「Yahoo!ブログサービス」が終了しました。
もちろん、閉鎖してしまえばそのサイトは使用できなくなり、別のサービスに引っ越さなければなく、準備にはかなりの手間になります。
また、レンタルサイトだと「趣味」として描いている人が多く登録しているため、プロとしてやっていくこちらの本気度を汲み取ってもらえない可能性もあります。
ですので、一からサイトを作ることは初心者にとって難しいですが、サイトの作成について勉強しつつ、「独自ドメイン」でサイトを作成した方がおススメです。
実際に、知識ゼロの私がサイト開設するまでの行動を、文書に書き起こしました。
(サイト作成経験は、昔「エムペ!」等の無料サイトで簡単に簡易に作ってた程度です。HTMLも「Br」(改行)ぐらいしか知りません。)
サイト開設の仕方について勉強する(3日間)
↓
サーバーに登録し、独自ドメインを設定する(2時間)
↓
WordPress(サイトを簡単に編集できるすごいもの)をインストールしたりする(2時間)
↓
サイト構築、見せられるページに仕上げるまで(5日間)
…とまあ、初心者がサイトを公開するまでにそれなりに時間を要することになります。
サイトが完成したら、仕事の案内や自信の作品を載せたりして、退職前から自分を売り込んでいきましょう!
ストックイラストサイトの登録
私のブログの愛読者であれば、再三目にした文字だと思います。
これについても、可能であれば登録しておいた方が良いでしょう。
このサービスについて簡単に説明すると、自分の素材を登録しておけば、必要な方が料金を支払って購入→クレジット(報酬)となり、自分の収入となるサービスです。
つまり、登録さえしておけば、勝手に稼いでくれる貴重な「不労所得」になります。

メリットとしては、なんといっても収入の足しになります。
足しにはなる、…ものの、それを実感するまでには相当時間がかかります。
私も今年2月に初めて、ちょうど半年。素材登録数も1400枚を超えることができましたが、肝心の売り上げ自体は、登録4社含めて「10,000円」しか売り上げがありません。
半年でこの報酬ですので、ストックイラストも収入手段として考えている方は、早めに登録しておいた方がいいでしょう。
ポートフォリオを作成
ポートフォリオとは、「自分はこんな経歴でこんなイラスト集が描けますよ!」という、サンプル集のようなものです。
これを事前に準備し依頼者に見せることで、そのイラストレーターについてざっくり把握することができます。
このポートフォリオを、「紙」媒体とWeb公開用、2つ準備しておきます。
クリアファイルにまとめて企業に売り込みにいったり、Webに貼り付けて見てもらうようにしましょう。
作成の仕方は、こちらのサイトが分かりやすいので、ぜひ参考にしてください。
→ILLUST LIFE NAVI(https://kuro-navi.com/portfolio-how-to-make)
作品集になるので、当然多くのイラストが必要になります。
大抵の場合、クリアファイル(10ポケット)にまとめる方が多いそうなので、表紙、奥付、プロフィール分を抜かしても、最低17枚分のイラストを作成しなければいけません。
(挿絵ぐらいの大きさのイラストは、ページの配置上さらに多く作った方がいい。)
管理人の場合、普通に勤務していた時に作成し始めたので、帰宅後の夜&休日にかけて作成した結果、完成には2ヶ月かかりました。
退職後にイラストレーターとして活動される方は、退職日から逆算して作業時間を割り当て、ポートフォリオを作成していきましょう。
クラウドソーシングを始める
営業をされたことがない人には、一層おすすめの内容です。
クラウドソーシングとは、「インターネット上で、不特定多数の人に業務を外注する」といった、新しい業務形態のことを指します。
「Webデザインの作成」、「動画の作成」果ては、「占い」まで…。
様々な依頼内容がありますが、もちろんイラストに関しても依頼&受注が盛んに行われています。
しかし、これにはちょっと不安要素がありまして、描き手が多いことが仇となり、クリエイターの中に埋もれてしまうことが懸念事項です。
また、「公開依頼」から依頼内容を探す方法もあるのですが、これも依頼者の取り合いになるになる現象がたびたび起こります。
こうなってくると、新規登録した人が太刀打ちするにはかなりの努力が必要になるでしょう。
でも、これも「自分の売り込み方次第」で、風向きをよくすることができます。
以下の2人の売り込み方法を比べてみましょう。
●「実績多数!立ち絵が複数枚、2,3日以内に作成できます」
という売り込みと、
●「とりあえずなんでも書きます!」
しか言わない売り込み。
果たしてどちらに仕事が来やすいか、というと、言わずもがな、1番目の人に来ると思われます。
冒頭の「営業」の話に通ずることですが、イラストレーターはただイラストが上手ければいいというわけではありません。
「営業」のスキルも身に付けて、「自分」を売り込んで仕事を獲得していかなければいけないのです。
そこで、簡易的に実体験できる「クラウドソーシング」を始めておいたほうが良い、ということになります。
注意点がありますが、会社に所属しながら行う場合、完全な「副業」となりますので、会社規則を確認してから始めてみましょう。
名刺作成
名刺作成も大事です。こちらも、退職までには作成しておいた方が無難でしょう。
なにかの出会い、きっかけで「サッと」渡せるようにしたいものですね。
名刺を始めて作成される方は、Web上で簡単にデザインできるサイトもありますので、ぜひご活用ください。
・ラベル屋さん(3M社)(無料)→https://www.labelyasan.com/?_ga=2.12193972.1299329825.1596947775-450021061.1594682058
資産運用を始める
こちらも過去に何度かお話をしました。
独身であれば、なおさら始めた方が良いですね。
1人で仕事を行い、稼いでいくには限界がありますので、普段銀行で寝ているお金にも働いてもらう「資産運用」を始めてみましょう。
詳しくは、過去の記事をご覧ください。
クレジットカードを作成しておく
色んな方からお聞きましたが、「フリーランス」という身分だと、収入が高いとしてもクレジットカードを作成できないことが多いそうなんです。
たぶん、「信頼性がない」という風習が未だ根強いのでしょう。
クレジットカードを作成することは、普段の支払い以外にも「確定申告」する際の会計ソフト利用において、非常に便利になりますので、会社員の方は所属しているうちに、フリーランス活動用のクレジットカードを作成しておくことをおススメします。
また、近年はフリーランスの方でも余裕で審査が通るクレジットカード会社があるそうです。
以下のサイトが詳しくて分かりやすいので、ぜひ参考にしてください!
→Workship MAGAZINE
[2020年版]フリーランスにおすすめのクレジットカード21選!
審査通過のコツも解説(https://goworkship.com/magazine/creditcard-freelance-recommend/)
退職後の計画は事前に作っておこう
思いつく限りのリストをザっと上げてみましたが、こうしてみると、準備物件が多いと思われるでしょう。
でも、これぐらいしておいた方が、退職後の開業後にバタバタせずに済みます。
管理人は退職する半年前から本格的に準備を始めましたが、以下の順番でやり始めたおかげで、こうして「売り込み」に集中することができています。
※カッコ書きは、退職日から逆算。
①SNSアカウントを取得する(以前から)
②クレジットカードを作成しておく(以前から)
③資産運用を始める(1年前から)
④ストックイラストサイトの登録(半年前)
⑤サイト&ブログの開設(5ヶ月前)
⑥ポートフォリオをweb上で作成(2ヶ月前)
➆名刺作成(2週間前)
⑧クラウドソーシングを始める(退職直後)
行動は割と遅いタイプなので、それを見越してだいぶ前から準備をし始めていました。
これに加え、イラストレーターとして必要な知識も蓄えていきましょう。
特に「著作権」関係を身に付けておけば、仕事における不利益を被る可能性を下げることができます。
●「著作権」等についてはこちら
●「イラストレーター」に限らず、様々な職種のフリーランスを知るには、こちらの本がぴったりです。
●イラストの仕事に関するQ&Aがいっぱい載っています
他にもたくさんの参考書がありますので、これらも読んでいった方がプラスになります。
フリーランスのイラストレーターを目指される方は、退職後少しでも楽ができるように、こつこつ準備を進めていきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
退職後、いち早く仕事を獲得するためには、上記のような準備を整えておけば無難でしょう。
副業OKの会社に勤めている場合は、所属している間でも「クラウドソーシング」に登録し、イラストの仕事の請け負い方~仕事完了までの過程を学んでいった方が絶対おススメです。
逆に、管理人は「営業」についてほとんど勉強しなかったため、現在四苦八苦しながら売り込みしています(笑)。
そう、駆け出しは「数うちゃ当たる」戦法しかありません。
私も早く仕事を獲得できるように頑張りますので、これからフリーランスを目指される方も、ぜひ今回の記事を参考にしてください!
それでは!