この記事の解説内容
・フリーランスイラストレーターの1日のスケジュールが知りたい
・駆け出しフリーランス向け!作業時間のスケジュールを考える時のアドバイス
フリーランスのイラストレーター、または動画クリエイタ―のみなさんは、1日のスケジュールはどのように組まれているでしょうか?いざ「スケジュール」について聞かれると、意外と気になるところかもしれません。
勤務の時間帯がしっかり決められている会社員にとっても、フリーランスの時間割はちょっと気になるのではないでしょうか?
という事で今回は、「時間割はどんな感じ?フリーランスイラストレーターの1日のスケジュールとアドバイス」についてご紹介したいと思います。
今回は、フリーランスとして働いている自分の体験談や他の方の意見を参考にして、自分なりの見解をまとめた記事となります。
また、今回は「フリーランス」のイラストレーターについてお話しますので、同業者の方、またはこれからフリーランスイラストレーターを目指される方には特に参考になるかもしれません。
それではいってみましょう!
もくじ
フリーランスは「時間が自由」

フリーランスについてあまり詳しくない方が「フリーランス」と聞くと、真っ先に思い浮かぶイメージが「自由」ではないでしょうか?
確かに、フリーランスは真逆の働き方になる「会社員」と比べると、自分自身で働く時間を決めることができます。
そのため、労働時間はもちろんのこと、休憩時間や趣味の時間、家事などといった時間も自由に決める事ができるため、「時間」がフリーランスという働き方において最大の魅力的なところと言えるでしょう。
ただし、逆に言うと自分で時間を管理する必要が出るため、「気が付けばぶっ通しで働き続けてしまった」、「今日も1日だらだらとゲームばかりしてしまった」といった事象が良く起こり得ます。
会社員の場合だと、時間管理(働く時間、休憩時間など)は会社に手綱を握ってもらっている状態なので、勤務時間や休憩時間にきちんとしたメリハリが生まれます。フリーランスは自由ですが、自由がゆえに働く時間と休憩時間、プライベートな時間が曖昧になりがちです。
よくありがちな1日のスケジュール

まずは参考として、他のフリーランスイラストレーターのスケジュールを見てみたいと思います。
WEB学習サイトの「スタディサプリ」内での調査を見てみると、とあるフリーランスイラストレーターの1日のタイムスケジュールは、10~12時半、14半~19半、計7時間30分の労働ということで紹介されていました。
イラストレーターの1日のスケジュール
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フリーランスのメリットは、なによりも時間が自由に使えること。特に平日に好きなことができるのは大きな魅力です。その反面、不規則になりがちというデメリットもあります。
引用元:スタディサプリ(https://shingakunet.com/bunnya/w0017/x0169/ichinichi/)
実は他のイラストレーターの1日の労働時間もこの辺りだそうで、他のサイトやSNSで色んな方のスケジュールを参考にしたところ、1日6~8時間ぐらいの労働をされる方が多めです。
なかには1日13時間働くというつわものもいましたが、もしかすると「1日目は13時間→2日目は完全に休み」といった隔日パターンかもしれませんし、そこのところは連続したデータを見てみない限り何とも言えません。
こういったイラストレーターの1日のスケジュールは検索するとたくさん出てきますので、気になる方は検索してみてください。
また、こちらの書籍には、今まさに人気あるイラストレーター達の「1日のスケジュール」について詳しく書かれていますので、こちらもご参考ください!スケジュールに限らず、イラストレーターにおける働き方の知識が詰まっていますので、漫画、アニメ、ゲーム系のイラストを描かれる方にはとてもおススメの本です。
明日から絵描きで生きたい僕が身につけるべきは画力だけでなく××力だった
会社員の場合

ちなみに会社勤めのイラストレーターの場合ですが、こちらも似たような労働時間となっています。おそらく「1日8時間労働」をされている会社が多めです。
この「1日8時間労働時間」というのは、国の法律で定められている数値です。国の規則では、「使用者(社長とかのこと)は原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。」と定められています。
こうして定めておかないと、労働者は働き過ぎて体を壊してしますし、使用者は労働者を無限に働かせる…なんてことになりかねませんからね。
労働時間・休日に関する主な制度
- 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
- 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
- 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
引用元:厚生労働省
管理人の1日のスケジュール
先ほどは、同業者のスケジュールを参考としてお見せしましたが、ここからは管理人の実際の1日のスケジュールをお披露目したいと思います。ちなみに「一人暮らし」によるスケジュールに加えてかなり朝方な時間割になっていますので、参考になるかはその人次第になってきます。
こちらが1日のスケジュールです↓

1日の労働時間を計算すると8時間45分ということでしたが、労働基準法に乗っ取ると若干オーバーしていますね…。ちなみに作業を行う時間帯は、「作業は25分、5分間休憩」という「ポモドーロテクニック」法を用いて、上手い具合に集中力を持続させています。
以下は、このスケジュールに関する補足事項です。
- もし、抱えている案件がタイトなスケジュール(急ぎのスケジュール)だった場合、余暇の時間を作業時間にあてることもしばしば
- 余暇の時間は、読書、漫画、ゲーム、アマプラで映画を見る、掃除、瞑想(ぼーっとする)などをしてリフレッシュ
- フリーランスになってからまだ3年しか経っていないため、安定した収入を得るまではこのスタンスでやるつもり
- このスケジュールはほぼ毎日こなしている
他の方にはお勧めしませんが、管理人の場合はこのスケジューリングでほぼ毎日働いています。土日祝日も同じです。ただ、元旦や役所に関する用事、大掃除の時には流石にこのスケジュールを崩しますが、そうなるのは年に10日も無いと思います。
一人暮らしだからできる割と無茶なスケジュールだと思いますが、この時間割りを厳守しているため、過労による体調不良になったことはありません。
それに加えて、「睡眠時間は約8時間を厳守する(管理人はミドルスリーパーっぽいです)」、「余暇の時間は思いきり楽しむ」の2点を特に重視しているので、いい感じにリフレッシュも出来ているみたいですね。
さらにさらに、取引先とのメール調整が無い早朝に働くことにより、より集中的に働くことができます。フリーランスが朝に集中的に働くことは、意外にもメリットづくしだったりするものです。
イラストレーターの大半は夜型の方が多いと聞きますが、朝型ならではの特権もいくつかありますので、自分に合ったスタイルでお仕事を行ってみてください。
これからフリーランスになる方へのアドバイス

さて、ここまではフリーランスイラストレーターの1日のスケジュールについてお話してきました。これを踏まえて、これからフリーランスとして働かれる方へのスケジュールについてのアドバイスを記載しておこうと思います。
- 無理はしない
- 自分の性格や環境に合ったスケジュールを組む
- まずは「1日8時間労働」を試してみる
- 例えスケジュール通りにならなくても落ち込まない
- 「休日」を設けるかどうかは自分の性格とキャパ次第
①無理はしない

まず大前提としてお伝えしますが、スケジュール割は「無理をしないように組む」のがとても大事です。
よく初心者にありがちなのが、「今日からイラストレーターだ!さあ、起きている時間はずっと働くぞ!」「イラストレーター成り立てで全然仕事が無いので、今は全速力で頑張るしかない」という考えです。
気持ちはとても分かりますが、例え成り立ての方であっても、最初から「無理のないスケジュール」を組まれる事を絶対おススメします。特に、睡眠時間は十分に確保していきましょう。
疲労は”ちりつも”となるので、開業してから1ヶ月後に息切れしてきたり、「こんなに頑張っているのに依頼が全然来ない…」という落ち込みなどにも繋がりかねません。
また、イラストレーターになったからといって、数日ですぐに依頼が舞い込んでくることはあまりありませんので、最初から全速力で突っ走っても、人によっては気力が長続きしません。イラストレーター成り立ての方は、徒競走ではなく「マラソン」をするような気持ちで、ゆっくり長く活動を続けてみましょう。
②自分の性格や環境に合ったスケジュールを組む
労働時間の長さは、「この時間なら俺は頑張れる」、「私は1日5時間だけ働くのが性にあう」…といったように、人によって様々です。「労働時間の長さは人によって向き不向きがあるし、それぞれ違う…」ということを前提に、1日のスケジュールを組んでいきましょう。
先ほどもあげたように、たまに1日13時間もぶっ続けで作業をこなす強者もいますが、これはかなり特殊なタイプだと思います。羨ましい限りですが、大抵の方は無理だと思われます。
社会人の方であれば、自分の「体内時計」の仕組みはある程度理解していると思われます。そのため、自分に合ったスケジュールを組み立てることで、効率よくお仕事を行うことができるかもしれません。
③まずは「1日8時間労働」を試してみる
「でも、フリーランスなんてはじめてやるから、どうやってスケジュールを組めばいいのかわからない!」という方も、なかにはいるかもしれません。
それであれば、まずは「1日8時間、これを週に4~5日」という、多くのサラリーマンと同じ働き方をしてみましょう。まずはこの働き方を続けてみて、そこから改良していけばよいと思います。
何事も、試してみない限りは自分の働き方のスタンスというものが見えてきません。スケジュールに迷ったら、ひとまず1日8時間を目安に働いてみましょう。
④例えスケジュール通りにならなくても落ち込まない
しかし、頑張ってスケジュールを組んだとしても、その通りに進むことがあまりないのが人間です。ロボットではありませんからね。そのため、例えスケジュールに通りに事が運ばなくても、落ち込まないようにしましょう。
また、場合によっては「イレギュラー」な事態も入ってくることを念頭に置きましょう。例えば、取引先の都合で納品予定日が延期になったり、仕事以外でもご家族が熱を出してしまって病院に連れて行けばならない時などです。
他には、引き請けた案件で自分がやった事が無い表現を試す場合などといった状況についても、自分の想像以上に時間を要してしまうことがあります。
「このキャラクターなら楽勝に描けるっしょ!」と思っていても、実際に作業に取り掛かると装飾などに時間がかかり、「あれ、思ったよりもめちゃ大変じゃん…」という経験をしたこともあるのではないでしょうか?
こういったことはよく起こりがちですし、むしろ「スケジュール通りにいったら嬉しいな」ぐらいの心持ちでいいかもしれません。スケジュール通りにいかなくても落ち込まないようにしましょう。
➄「休日」を設けるかどうかは自分の性格とキャパ次第

フリーランスは時間割を自分で決める事ができるため、「どの日を休日にしようか?」といった事も自分自身が決定権を持っています。
そのため、多くの企業が行っている「週休二日制」にしたり、管理人みたいに休日は年に10日以内(真似する事はおススメしません…)にしたりなど、自由に決める事ができます。
ただし、休日は取引先との調整によって左右される場合もあります。取引き先の都合で急遽明日までに納品をしなければならないといった事態が、この先あるかもしれません。
仕事を請け負っている以上、取引先との調整は大事になってきますので、そういった場合には柔軟に対応してく必要があります。会社に勤めている場合も、時として休日を返上して仕事を行わなければいけない緊急事態もありますからね。
自分はどれくらいの休日を設けた方が生活しやすいのか?どれくらい働こうか?といった事についても考えられるのも、フリーランスならではだと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、「時間割はどんな感じ?フリーランスイラストレーターの1日のスケジュールとアドバイス」についてご紹介しました。
フリーランスは、働く時間も休む時間も全て自分自身で決める事ができます。それゆえに、意識せずに働き過ぎてしまったり、逆にゲームに歯止めが効かず1日中遊び惚けてた…ということにも繋がりかねません。
フリーランスイラストレーターの中で最も多い労働時間は、「1日6~8時間」だそうです。もし、フリーランス成り立ての方で「スケジュールを組むのが難しい」と感じている方は、まずは1日6~8時間の労働になるようにスケジュールを組んでみて、その後自分なりの時間割を編み出していくのがいいかもしれません。
また、長期的に活動を行うためにも、休日は絶対設けていきましょう!こちらも決めにくい場合は、まずは休日を週2日で設定してみるのも良いかもしれませんね。
みなさんも、自分に合ったスケジュールを考えてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
それでは!